カヤックと福岡市が、カヤックが開発したスマートフォンアプリ、デジタル地域ポイント「ふくおかポイント」の実証運用を、5月10日(金)より、福岡市内の9校区(※)で順次スタートする。
福岡市でも社会課題に直面
今日、日本社会は少子高齢化による地域コミュニティの担い手不足や、子育て支援、高齢者支援など多くの社会課題を抱えている。福岡市では、市と自治協議会がパートナーとなり、企業や商店街、NPO、学校などの主体とともに地域の未来をつくる「共創」によるまちづくりを推進しているが、全国の多くの地域と同様にこのような社会課題に直面しているという。
この課題解決のため、市民の地域活動への参加や世代間の交流の促進を図り、事業の充実や地域の新たな担い手を確保することを目指して「デジタル地域ポイント事業」を開業。2023年11月にカヤックと、「福岡市デジタル地域ポイントシステム構築及び利用者サポート業務委託事業」の委託契約を締結した。
市民が主体的に地域活動に関わることを促す
カヤックはこれまで、全国21地域(2024年5月現在)で導入されているデジタルコミュニティ通貨「まちのコイン」の企画・開発・運営をはじめ、東京都渋谷区で導入されている「ハチペイ」といった決済を含む地域通貨の開発統括を行うなど、デジタル技術を活用した地方創生事業を実施。
この技術を活かして、福岡市独自のデジタル地域ポイントサービス「ふくおかポイント」を開発し、今後は福岡市とともに、市民が楽しみながら主体的に地域活動に関わることを促し、共生社会の推進に貢献できるよう「ふくおかポイント」を運営していく。
地域活動に参加してポイントをGET!
実証運用が始まった「ふくおかポイント」では、福岡市内の各小学校区の自治協議会が取り組む地域活動の中から、各校区で決定した地域活動の参加者に対し、スマートフォンのアプリ「ふくおかポイント」を通じてポイントを付与。「ポイ活」のように地域活動への参加でポイントを貯めて、そのポイントで市が提供する嬉しい特典と交換ができる仕組みになっている。
地域活動とは、例えば通学児童の見守りや、防犯パトロール、防災訓練、清掃活動、地域美化活動、夏祭り、運動会などの地域イベントの企画や開催準備、自治協議会などの役員への就任などのこと。
地域活動で獲得した「ふくおかポイント」を特典と交換する際は、さまざまなサービスを提供する福岡市公式ポータルサイト「ふくおかサポート」へのマイナンバーカード登録が必要となる。
特典は一例として、福岡マラソン優先出走権、植物園でキャンプができる権利などの「特別な権利や体験」、
各スポーツ施設、
文化施設の利用料割引などの「公共施設の利用チケット」、
非常用保存食セット、再生リン入り肥料などの「市の施策に関するグッズ」が用意されている。
地域活動に参加・継続できる仕組みを目指す
福岡市では様々な社会課題の解決に向けて、市民との「共創」によるまちづくりを推進。その一環として、デジタル地域ポイント「ふくおかポイント」を活用することで、多くの市民が地域活動に参加・継続できる仕組みの構築を目的とした実証運用をスタートしたという。
この機会に、地域活動に参加して特典がもらえる「ふくおかポイント」をチェックしてみては。
ふくおかポイント:https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/shisei/fukuoka_point.html
ふくおかサポート:https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/data/shisei/fukuoka_support_top.html
※【東区】美和台・照葉、【博多区】那珂・弥生、【中央区】当仁、【南区】塩原、【城南区】堤丘、【早良区】西新、【西区】金武(開始時期は校区によって異なる)
(佐藤ゆり)