大阪府門真市では、令和8年の本格運行を目指し、令和5年から「乗合タクシー」と「門真南ルートワゴン型バス」の社会実験運行をスタートしている。スーパーや病院への移動にも使え、便利な移動手段として利用してほしいとしている。
「乗合タクシー」について
「乗合タクシー」は、運行区域が拡大し、土・日曜日を含む毎日運行ようになるなど、6月からますます便利になった。
利用できる日時は毎日9:00~17:00(年末年始を除く)。運賃は、運行区域内が1人300円、運行区域内⇔「市役所」または「保健福祉センター」が1人500円となっている。
利用対象者は、市在住で「70歳以上の人」「障がい者手帳がある人」「妊産婦」のいずれかの該当者。「70歳以上の人」は、要介護認定を受けた人の介助者1人が同乗できる。「障がい者手帳がある人」は、1人で乗車できない場合は介助者1人が同乗可能で、盲導犬などもOKだ。「妊産婦」は、母子手帳が交付された日から子どもが未就学の期間が対象となり、未就学児と小学生の兄弟姉妹あわせて3人まで同乗できる。
なお、車内や荷台に収まらない荷物や、運転手が積み下ろしの補助ができない荷物を持っている場合は、乗車を断られる場合がある。電動車いすを車いすとして利用する場合は、予約時に相談を。車いす、手押し車、ベビーカーなどで折り畳めないもの、著しく重たいものを使用する場合は、予約の際に注意してほしいとしている。
実際に乗ってみよう
「乗合タクシー」乗車の流れを詳しく見ていこう。
まず、乗車予約に必要なものを用意する。マイナンバーカードがある人はすぐに乗車予約が可能だ。マイナンバーカードがない人は、事前に利用登録手続きが必要で、登録後、市から「利用登録証」が発行される。詳細は、門真市役所地域整備課まで問い合わせを。なお、登録には利用登録書、証明写真、公的本人確認書類などが必要だ。
乗車予約の電話は、9:00~16:00に受け付けている。予約専用ダイヤルのほか、FAXやメールでも予約できる。当日予約も可能だ。電話の際は、手元にマイナンバーカードまたは利用登録証を用意しよう。
予約が完了すると、予約時間にタクシーが指定した場所へ迎えにくる。時間に余裕を持って予約をしよう。
ワゴン型バスについて
「門真南ルートワゴン型バス」は、誰でも利用できる。運賃(均一料金)は、中学生以上1人250円、小学生・障がい者手帳がある人とその介助者は1人100円、未就学児は無料となっている。
乗り場には、足元に目印がある。
なお、車内や荷台に収まらない荷物や、運転手が積み下ろしの補助ができない荷物を持っている場合は、乗車を断られる場合がある。電動車いす、車いす、手押し車、ベビーカーなどで折り畳めないもの、著しく重たいものは、乗車の際に注意してほしいとしている。
運行区域内のバス停への乗り継ぎはさらにお得
また、運行区域内のバス停(京阪バス・近鉄バス)へ乗り継ぐ場合はさらにお得になる。「乗合タクシー」または「ワゴン型バス」から運行区域内のバス停(京阪バス・近鉄バス)へ乗り継ぐ時は、運賃130円が割引される。
人口減少などにより、公共交通機関の利用者が減少すると、減便・廃止がさらに進むことが予想される。また、免許証の自主返納者の増加に伴い移動手段を確保する必要があるなど、誰でも使える公共交通機関の必要性は一層高まってくる。
バスなどの公共交通機関を維持するためには、できるだけ多くの人に利用してもらうことが求められている。
この機会に、門真市の「乗合タクシー」「門真南ルートワゴン型バス」を利用してみては。
乗合タクシー詳細:https://www.city.kadoma.osaka.jp/kurashi/kotsu/2/21821.html
門真南ルートワゴン型バス詳細:https://www.city.kadoma.osaka.jp/kurashi/kotsu/2/24328.html
(さえきそうすけ)