iputが運営するオンラインお焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」が、リリースからわずか半年で依頼数5,000件を達成した。
「神社のお焚き上げ」は、断捨離・遺品整理・終活・実家じまい等で出た捨てにくい物、思い入れのある品を神社で供養、お焚き上げするサービス。自宅に居ながらいつでも簡単にお焚き上げができ、断捨離や遺品整理、実家じまいで出てきた「何となく捨てづらいもの」をお焚き上げすることで気持ちよく手放すことができる。
大切な品を浄化・供養する「お焚き上げ」の風習
「お焚き上げ」とは、神仏に関係するもの、大切な人の遺品、不用になった愛用品などを供養して焼却する古くから受け継がれてきた宗教儀式。神道では「火の神の力を借りて思い出の品を焚き上げ“天界に還す”儀式のこと」を指す。
古くから日本では「物には気持ちが宿る」と言われてきた。また、火には「穢れを清めて魂を天に返す力や、神仏に祈りを届ける力がある」と考えられてきた。そのため、大切な品を感謝の気持ちとともに火で燃やすことで浄化・供養する、という風習が受け継がれてきたのだ。
リリースからわずか半年で5,000件の依頼を達成
お焚き上げを行う寺社は全国にあるが、環境への配慮から通年で受け付けている寺社は減少傾向にあるという。また、寺社に直接電話で問い合わせが必要、郵送を受け付けている寺社が少ないといった不便さからも利用者が減少しており、「お焚き上げ文化」そのものが消滅の危機にある。
オンラインお焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」は、スマホ一つで簡単にお焚き上げを依頼でき、お焚き上げ後も公式YouTubeにて祈祷・お焚き上げの様子を動画を確認できるため、全国どこからでも安心してお焚き上げを依頼することができる。
その便利さが口コミで広まり、サービスリリースからわずか半年で5,000件の依頼を達成した。
キットを購入し、依頼したい品を送るだけ
送った品は、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社でお焚き上げされる。祐徳稲荷神社は西日本を代表する神社で、伏見稲荷大社、笠間稲荷神社とともに日本三大稲荷の一つに数えられている。境内は楼門や神楽殿、本殿などで構成され、豪華で鮮やかな外観から「鎮西日光」(=九州の日光東照宮)と呼ばれている。
オンラインお焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」の利用方法は、サイトから「お焚き上げキット」を購入し、キットが自宅に届いたら依頼したい品を専用封筒または箱に詰めて神社に送る。その後、神社で供養・お焚き上げが行われる。
お焚き上げ終了後は、 祈祷・お焚き上げの様子を撮影した「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールにて送られる。希望者には、証明書の郵送も行っている。
「ご祈祷動画」は、神社のお焚き上げ公式YouTubeチャンネルにて公開。いつでも動画を確認できる。
依頼品の種類や大きさに合わせて複数のキットを用意
神社や寺に直接お焚き上げを依頼する場合、料金を公開している寺社が少なく、寺社に直接電話で問い合わせる必要があるが、「神社のお焚き上げ」では、依頼品の種類や大きさに合わせて様々なタイプのキットを用意している。
また、これまで供養代はのし袋に入れて寺社に直接納める現金支払いの選択肢しかなかったが、「神社のお焚き上げ」では依頼から支払いまでネットで全て完結するため、クレジット決済など現金以外の支払い方法を利用できる。
お焚き上げキットの料金例は、レタータイプが1,980円(税込)〜、ボックスタイプが7,480円(税込)〜、人形供養キットが14,900円(税込)〜。
お焚き上げできるものとできないものの詳細
お焚き上げできるものは、お守り・御札、神棚、写真・アルバム、遺影、手紙、破魔矢、人形(雛人形・五月人形)、ぬいぐるみ・おもちゃ、財布、だるま、縁起物、パワーストーンなど。
金属・プラスチック・石製などの燃えない品、祐徳稲荷神社以外のお守りも引き受けている。ガラスケース付の人形なども引き受けているが、輸送中の破損については責任を負わないとしている。
なお、お焚き上げ(焼納)は可燃物のみ。不燃性のものは祈祷後、産業廃棄物として処理されるので、お焚き上げ(焼納)を希望する場合は不燃物を取り除いた状態で送る必要がある。
お焚き上げできないものの例は、仏壇、仏具、位牌、パソコン、携帯・スマートフォン、家電リサイクル法対象品(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機)、医療機器・器具、危険物、引火物、生き物、遺骨、剝製、法令での所持禁止品など。
また、郵便・配送会社で運搬できないもの、神社で不適当と判断したものは、送り主の送料負担での返却となる。
終活・遺品整理・生前整理に、「神社のお焚き上げ」を活用してみては。
神社のお焚き上げ公式サイト:https://otakiagejinja.com
お焚き上げキット一覧:https://shop.yutokusan.jp
(佐藤 ひより)