二子玉川ライズ スタジオ&ホールでは、国内外で話題のアーティスト・鈴木康広さんの都内初個展「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」を7月20日(土)より開催中だ。
身の周りに存在する何気ないものごとに注目し、小さな気付きを独自の視点で捉えなおして作品を制作する鈴木康広さん。同展では、新作『小さな発見機』や代表作『まばたきの葉』、『空気の人』など、約50点を展示している。
体験型の展示で「発見」に出会おう
「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」では、体験型の作品を数多く展示。『まばたきの葉』は、葉のかたちをした紙に開いた目と閉じた目がプリントされている。幹に見立てた円筒に葉を入れ、落ちてきた紙がくるくると舞う様子は、まるで葉っぱがまばたきをしているかのようだ。
『まばたきの葉』の近くには、自分で目の絵を描ける体験コーナーも。描いた目を舞い上がらせることもできる。来場者が作品に参加することで、新たな発見が生まれる作品となっている。
また、会場内で見つけた発見を足跡として残し蓄積していく『発見の足跡』や、作品に乗ってみることで身近にある風景がちょっとだけ違う視点で見える『足元の展望台』など、大人も子どもも楽しめる作品が充実している。
さらに会場内では、作品に詳しいスタッフが作品鑑賞をサポート。見ただけでは難しい作品も、会話がきっかけでさまざまな気付きを与えてくれるかもしれない。
発見やひらめきに満ちた同展は、夏休みの工作や自由研究のヒントにも出会えること間違いなしだ。
世界に一つだけのチケットが“発券”される新作も
注目の新作『小さな発見機』は、新幹線などのチケットを買うとき、「ただ今、発券しています」と発券機から聞こえた「発券」という言葉を「発見」と間き違えたことから生まれた、同展を象徴するような作品だ。
体験者が“発見”した日付と時刻と共に、鈴木さんがこれまで発見してきた100種類を越えるスケッチが印刷された世界にひとつだけのチケットが“発券”され、持ち帰ることができる。
なお、同作品は有料体験作品のため、入場料のほかに体験料400円(税込)が必要だ。
展覧会概要
「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」の会期は9月1日(日)まで。開場時間は10:00〜19:00で、毎週土曜は10:00〜20:00。最終入場は各閉場の30分前まで。
入場料は一般1,000円、大学・高校・中学生700円、小学生500円、未就学児は無料。小学生以下は保護者(大人)の同伴が必要だ。なお、会場内には別途料金が必要な体験型作品もある。
同展は、オンラインによる全日程日時予約制となっている。また、オンラインによる入場日時予約の手続きとは別に、入場チケットの購入が必要だ。日時予約をしていない人、日時予約が難しい人は、当日順次案内されるが、状況により待ち時間が発生する場合がある。詳細は、展覧会詳細ページにて確認を。
ワークショップやグッズにも注目
7月28日(日)は、「なにやろう?自由研究の日」を記念し、来場者に先着で非売品ポストカードをプレゼントする。
さらに、会期中は出展作品でもある『手の石鹸』を実際に制作することができる「手の石鹸を作ろう」と、鈴木康広さんの創作の原点でもある「見立て」を体験できる「見立て地図を作ろう」の2種類のワークショップを開催。「手の石鹸を作ろう」は大人も参加可能だ。残席が少なくなっているので、早めに予約をしよう。
また、展覧会グッズ売場では、同展の開催をきっかけに待望の重版が決定した鈴木さんの著書「まばたきとはばたき」や、鈴木さんがツバメノートをベースに制作したオリジナルノート「マバタキノート」、鈴木さんのスケッチをシルバーで箔押ししたポストカードをはじめ、“発見”のヒントになるアイテムを多数取り揃えている。
たくさんの発見に出会える、夏休みにぴったりな展覧会「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」に足を運んでみて!
■鈴木康広展 ただ今、発見しています。
会場:二子玉川ライズ スタジオ&ホール
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1
詳細ページ:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_suzuki
ワークショップ申込:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_suzuki/workshop.html
(田中彩文)