福岡県糸島市に本社を構える羅漢が運営する「民間救急らかん」と、別府・大分バリアフリーツアーセンターは、7月8日(月)に業務提携を締結した。
これにより、医療処置が必要な人のための旅行を叶える「介護士・看護師付き添い別府・大分むにたび旅行」がスタートした。
介護士・看護師付き添い旅行サービス「むにたび」
「民間救急らかん」は、介護士・看護師付き添い旅行サービス「むにたび」を提供している。
「むにたび」は、重度の病気や障がいで長時間の車イスでの移動が困難な人や、酸素・吸引・点滴などの医療処置が必要な人でもストレッチャーで外出・旅行を実現するサービス。依頼内容は、国内外の旅行をはじめ、結婚式や同窓会、里帰りや墓参りなどさまざまだ。
旅行前の事前打ち合わせやオーダーメイドな特別プラン、宿泊先での食事や寝具の配慮など、「民間救急らかん」ならではの利用者に寄り添ったきめ細かな対応で、安心・安全・唯一無二の旅行をサポート。医療処置を行いながら、全国各地への搬送・旅行実績は8月時点で約4,000件にのぼるという。
異業種提携で3つの課題を解決
今回「民間救急らかん」は、大分県全域のバリアフリー情報や宿泊・観光施設とのネットワークを有する、別府・大分バリアフリーツアーセンターとの業務提携を締結した。
別府・大分バリアフリーツアーセンターは、実際に宿泊施設や観光施設を視察し、大分県全域のバリアフリー・バリアフリー観光についての啓発・促進活動に尽力している。
今回の異業種連携により、介護士・看護師付き添い旅行のソフト面とハード面の「移動」「医療」「宿泊」の3つの課題を一挙に解決。
両社は、事業連携プラットフォームを構築し、移動手段の確立と利用者の身体の状態に適した宿泊先の選定により、安心・安全な旅行を支援することで、「温泉に行きたい」「思い出を作りたい」「家族と過ごしたい」といった願いを実現する。
今後の展望
「むにたび」の地域の異業種連携は、佐賀県嬉野バリアフリーツアーセンターに続く、第2の事例だ。
「民間救急らかん」は、今後も全国のバリアフリーツアーセンターと事業連携をし、バリアフリーツーリズムの活性化と利用者の「夢の実現」を支援したいとしている。
病気や障がいで旅行や外出が困難な人の夢を叶えてくれる「むにたび」の今後にも注目したい。
「むにたび」詳細URL:https://munitabi.rakan-itoshima.com
(Higuchi)