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【福島県旧保原町(伊達市)】伊達氏のはじまりの地、高子岡城跡を訪れて

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福島県旧保原町(伊達市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、福島県旧保原町(伊達市)を写真とともに紹介する。

Vol.282/福島県旧保原町(伊達市)

旧梁川町から南西の方角へ進み、次にやってきたのは旧保原町。伊達郡の中央に位置し、伊達市役所は旧保原町に位置している。保原は古くからマユ取引の市場町として賑わい、伊達郡内でも有数の商業地として栄えた歴史をもつ。今ではなかなか想像が難しいかもしれないけれど、確かにマユというのはそれぐらい大きく経済を動かしていたのだなあと思う。

そして、まずは市街地を散策していった。懐かしい気配が残り、昔ながらのお店もある。少し通りを抜けると、かつての郡の中心地とあって景色がひらけて、空が広かった。遠くにはゆったりと山並みが見える。

旧保原町へ

まちなみを歩く

いろんなお店

ひらけた景色

高子岡城跡へ

小さな祠だ

石段を登って

亀岡八幡宮という神社があった

伊達氏はここから景色を見ていたのかな

その後、高子岡城跡へ向かった。高子岡城跡は伊達氏のはじまりの地と言われていて、伊達朝宗が築いたとされる伊達氏初の城館跡だ。伊達氏といえば、初代仙台藩主の伊達政宗が一番有名である。その政宗は、伊達家の17代当主なのだから、伊達氏がつないできた歴史はとても長いのだ。

城跡は小高い山の上にあり、古い石段を登っていくと、小さな祠や亀岡八幡宮があった。そして、振り返れば平野と山並みが広がっている。今では眼前に、新しい振興住宅も建設されている。しかし、伊達朝宗が見ていた景色は、また違った見え方があったのだろう。そして、ここから伊達氏がはじまっていったのだなあと、思いに耽ったのだった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

   

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