宮崎県原産の柑橘「へべす」を使ったオリジナルメニューを楽しめる「みやざきへべすフェア2024」が、8月23日(金)〜9月30日(月)の期間、東京、大阪、福岡、宮崎エリアの参加店舗にて開催されている。

宮崎県原産の香酸柑橘「へべす」

へべすは、すだちやカボスなどとよく似ているが、爽やかな酸味が特徴で、上品な香気があり、料亭などでも重宝されている。江戸末期に現在の日向市の山中で、長曽我部平兵衛(ちょうそかべへいべえ)氏が発見し栽培を始めたことから、平兵衛氏の名前を取り「へべす」と呼ばれるようになった。

へべすは、皮が薄く、絞りやすいほか、種が少なく、果汁がたっぷり。柑橘系といえば、酸っぱいイメージがあるが、へべすは爽やかな酸味であることも魅力の一つだ。焼酎はもちろん、ビール、ハイボールに絞って入れたり、味噌汁に入れたりするのもおすすめ。焼き魚や唐揚げに絞っても、料理の邪魔をせずに爽やかにしてくれる。

へべすを使ったメニューを楽しめるフェア

「みやざきへべすフェア2024」は、9月6日(金)のへべすの日を含む期間に、東京、大阪、福岡、宮崎エリアで開催。参加店舗にてへべすを使ったメニューを楽しめるフェアだ。

べべすを使った「へべすそうめん」「へべすカルパッチョ」といった料理、「へべすサワー」「へべすモヒート」といったドリンク、「へべすかき氷」「へべすプリン」といったスイーツなどを味わうことができる。各地の参加店舗と提供されるメニューは、「みやざきへべすフェア2024」公式サイトにてチェックしてみて。

また、へべすメニューを食べた人には、抽選で「宮崎の美味しいもの」が当たる企画も実施。参加店でオリジナルメニューを注文すると抽選応募券が配布されるので、応募券のバーコードを読み取り、シリアル番号を入力して応募しよう。抽選で10名に「宮崎牛ロースステーキ(250g×2枚)」、30名に「みやざきの恵みドリンクセット(200ml×18本)」が当たる。

宮崎県の夏グルメ

宮崎県には、「へべす」のほかにも夏グルメが多数ある。

宮崎県北部に位置する門川町は、黒潮香る美しい日向灘を望む漁業が盛んな町。京都の印象のあるハモが多く漁獲されている。門川で水揚げされたハモは、同時期の他海域産ハモと比べ、抗疲労性や認知症予防効果も期待される機能性成分・バレニンを2倍以上含んでいる。そのなかでも「門川金鱧」は、傷みを避けるため底曳網の操業時間を極力短くし、紫外線殺菌及び温度管理した海水で4日間以上蓄養することで肉質が安定した美味しいハモになる。ハモは、骨切りという特殊な調理法を用いて、小骨ごと美味しく食べられる。

“宮崎方式”で育てられた高品質な「宮崎うなぎ」も夏が旬。“宮崎方式”と呼ばれる宮崎県のウナギ養殖池は、池底に砂利を敷き、養殖池自体にバクテリアによる生物ろ過機能を持たせた循環式養殖。うなぎの出荷後は、養殖池を完全に排水洗浄し、南国宮崎の天日干しによる消毒を行う。その安定した水質と疾病予防効果により、高い生産性と高品質なうなぎの生産を可能としている。夏バテ予防にもおすすめだ。

「魚うどん」は、地元で水揚げされた魚をすり身にして作った宮崎の伝統料理。主な原材料が魚のため、グルテンフリー・低カロリー・高タンパクでDHAが豊富に含まれている。環境や資源に優しい定置網漁で漁獲された宮崎産トビウオのみを原料に使用した「あごだし宮崎魚うどんA・GO」も誕生している。宮崎県農林水産業ナビ ひなたMAFiNのInstagramでは、「あごだし宮崎魚うどんA・GO」を使った「イタリア風冷やし魚うどん」や「オクラと山かけ冷やし魚うどん」など、夏バテに効くアレンジレシピを紹介しているのでチェックしてみて。

また、「流しそうめん」は高千穂発祥。昭和30年に、新聞各社の支局員が屋外でそうめんを湯がき、高千穂峡の冷水にさらして食べ涼を得た、という新聞記事を見た地元の食堂「千穂の家」の社長が、試行錯誤の末に「流しそうめん」のスタイルを生み出したといわれている。

宮崎県の平野部を中心とする郷土料理「冷や汁」は、かつて農民たちが暑い夏に、麦飯に生味噌をのせて水をかけて食べていたことが元になっているといわれている。暑く湿気の多い宮崎県の気候風土の中で根付いていき、近年では夏バテ防止の料理として全国的に広まっている。

この夏は、「へべす」はもちろん、宮崎グルメで酷暑を美味しく涼しく乗り切ってみては。

みやざきへべすフェア2024公式サイト：https://www.miyazaki-hebesufair.com
ひなたMAFiN Instagram：https://www.instagram.com/hinatamafin

(山本えり)