京都府及び京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会は、開園100周年を迎えた京都府立植物園を期間限定で夜間開放。夜に輝く植物たちの世界を光と音で没入体験できる「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)」を、10月18日(金)～12月26日(木)の期間に開催する。

また、2024年9月5日(木)より、公式サイトにて観覧チケットを販売開始した。

京都から世界の生物多様性に貢献

1924年に開園した京都府立植物園は、日本最古の公立植物園だ。観光都市である京都市の中心に位置し、国内有数の植物園として知られている。

開園100周年となる2024年に、次の100年に向けて掲げるビジョンは「植物が生態系にもたらす役割をわかりやすく伝え、未来への種をまく植物園として、京都から世界の生物多様性保全に貢献すること」。憩いの場としての機能に加え、研究・博物館機能の拡充を目指している。

その一環として、今回、期間限定の夜間イベント「LIGHT CYCLES KYOTO」が開催される。没入型体験というエンターテインメントを通じて、生物多様性について深く理解する機会を創出することが目的だ。

夜の植物園で新しい植物の魅力を体感

「LIGHT CYCLES KYOTO」を主催するのは、京都府と京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会。

また、世界各国でユニークなプロジェクトを展開するマルチメディア・スタジオのMoment Factory(モーメント・ファクトリー)が、企画・演出・制作を手掛ける。

イベントでは、京都府立植物園が擁する日本最大級の観覧温室内に4つの体験ゾーンを設置。光、音、プロジェクションが織り成す幻想的な空間で、昼間とは異なる新たな植物の魅力を五感で感じられるという。

体験ゾーンの1つ目が「LIGHT WILL FIND YOU」だ。日本古来の「こもれび」の感性にインスパイアされた光の筋が、木々の梢を縫うように差し込む。豊かな緑の中、光が夜の道を照らす光景が広がる。

2つ目の体験ゾーンは「MEMORY OF WATER」。光の波の下で雨音や雷鳴が溶け合い、視覚と聴覚がひとつになって生命力に満ちた流れへと誘う。水の活力を全身で感じられる空間だ。

また、3つ目の体験ゾーン「(IN)VISIBLE」では、砂漠の植物たちの秘められた生態を覗いてみよう。砂の上で、見えないパターンや隠されたリズムが神秘的に浮かび上がる。

そして、4つ目の体験ゾーン「FOREST FREQUENCIES」では、鮮やかな色彩と脈動する音波が空間を満たす。自然が奏でる交響曲の中で、時が止まったかのような感覚に包まれるだろう。

イベント概要

「LIGHT CYCLES KYOTO」の開催期間は10月18日(金)～12月26日(木)で、毎週月曜日は休演日だ。また、時間は18:00〜21:30の間で、最終入場は20:30まで。

そして、チケットは公式サイトから購入可能。料金は、高校生以上が前売券2,000円、当日券2,500円、小中学生が前売券1,000円、当日券1,200円だ。なお、未就学児は無料で参加できる。

普段はなかなか入ることのできない夜の植物園で、光と音の空間を楽しみながら植物の新たな一面に触れてみては。

■LIGHT CYCLES KYOTO
日時：10月18日(金)～12月26日(木)18:00〜21:30(最終入場／20:30) ※毎週月曜日は休演
会場：京都府立植物園
住所：京都府京都市左京区下鴨半木町
イベント公式サイト：https://www.lightcycles-kyoto.com
イベント公式Instagram：https://www.instagram.com/lightcycles_kyoto

(紫原もこ)