名古屋市が初主催するマーケットイベント「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」が、同市内の覚王山「揚輝荘」で10月26日(土)~11月3日(日)に開催される。
県内外から人気店30店舗以上が出店予定で、「食」「ショッピング」「ワークショップ」など多彩なコンテンツにより覚王山の魅力を発信する。
新古の魅力あふれる街・覚王山
お釈迦様の御真骨が眠る日本唯一の寺院、覚王山日泰寺周辺に位置する地区「覚王山」。起伏に富んだ地形と緑豊かな環境で高級住宅街としても知られ、「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2024(愛知県版)」の「住みたい街(駅)ランキング」ではTOP3入りを果たした人気の高い地区だ。
覚王山の魅力は自然のみならず、歴史・文化資源の豊富さ、若いクリエイターによる個性的なショップやおしゃれなカフェなど、レトロとモダンが融合した街であること。
その街にある観光名所のひとつが、松坂屋初代社長の旧別荘「揚輝荘」。大正・昭和初期にかけて建てられた名古屋市の近代における郊外別荘の代表作で、約1万坪の敷地内には池泉回遊式庭園で自然を感じられる工夫がなされている。また、最盛期には30数棟におよぶ建物を有した。
2008年には聴松閣、揚輝荘座敷、伴華楼、三賞亭、白雲橋の5棟が名古屋市指定有形文化財に指定されている。
今回開催される「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」は、この歴史と美しい自然を感じられる「揚輝荘」が会場となる。
多彩なコンテンツがそろう「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」
「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」は、覚王山の魅力を伝えるために開催されるマーケットイベント。イベント名の「RUSSELL(らっせる)」は名古屋弁の「いらっしゃる」に由来したもので、多くの人がイベントを通じて覚王山へ訪れてくれるよう願って命名された。
「Market」期間となる10月26日(土)と27日(日)は、20店舗以上が出店。各ブースにて、フードやドリンク、個性的な商品を楽しむことができる。
さらに、ワークショップやグループランも開催予定。
グループランは、27日(日)の9:30スタート。名古屋市を拠点とするランニング・コミュニティー「COMMON LANDSCAPE」の主催で行われる。
ワークショップは、自分好みのファブリックミストの調香サービスを提供する「THE FLAVOR DESIGN」や名古屋市内のアートスタジオ「studio VIICON」など、個性豊かなショップによるコンテンツが用意される。
10月29日(火)~11月3日(日)は「Coffee&Bakery」期間。期間中には、名古屋市内の人気カフェ・ベーカリーが日替わり出店をするので、平日のおでかけでも楽しめそうだ。
端材から生まれる美しいマーブル模様の“お香立て”作り体験
また、ワークショップではサステナブルなアイテム作りも体験できる。
27日(日)に出店し、製品販売とワークショップを行う「STRUCTURE SURVIVE」は、製品ラインアップにもあるお香立て作りをプログラムとして用意している。
「STRUCTURE SURVIVE」プロジェクトを運営するREMAREは、廃材となった海洋プラスチック・複合プラスチックを再利用して、建材や内装材などを製造。その製造過程で生まれる端材を、同プロジェクトはさらに活用し、異なる偶然性による色とりどりのマーブル模様が美しいアイテムに昇華させるという。
ワークショップに使用される板材も、この廃材の端材を用いたもの。
参加者は形やサイズを自由に選んでデザインすることができるそうだ。
かつては皇族、政治家、文化人など各界の名士や海外からの留学生の迎賓館や社交場としても華やぎを見せた「揚輝荘」。そこを会場に開催される「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」で、現代のグルメやクリエイティブ、サステナブル体験を楽しみながら、古き良き時代の空間に浸ってみては。
■「KAKUOZAN RUSSELL MARKET」開催概要
開催日時:
10月26日(土)11:00~20:00、27日(日)9:30~16:30/フード、ドリンク、ショップ、ワークショップ
10月29日(火)~11月3日(日)10:00~16:30/コーヒー、ベーカリー
会場:揚輝荘 北園
住所:愛知県名古屋市千種区法王町2-5-21
入場料:無料
※10月28日(月)は休園日
※出店者およびイベント内容は変更になる場合がある
(Kanako Aida)