スリランカのアートと工芸に触れる「エナ・デ・シルバ展」が、11月19日(火)~24日(日)の期間、新宿のアートコンプレックスセンターで開催される。同展の入場料は500円だ。
新たに手作業で制作されたバティック作品を展示
「エナ・デ・シルバ展」は、スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワ氏と共に活動した近代アーティスト、エナ・デ・シルバ氏による展示会。
エナ・デ・シルバ財団およびアルウィハーレ・ヘリテージ・センターによる協力のもと、新たに手作業で制作されたバティック作品、約10点の展示販売が行われる。
エナ・デ・シルバ氏は、ベントータビーチホテルやスリランカの国会議事堂など、バワ建築を彩るたくさんのバティックをデザイン。彼女のバティックは、1970年大阪万博のセイロン館の装飾にも用いられているという。
作品は11月現在、バワ建築を中心としたスリランカ国内のホテルで触れることができるほか、香港のビジュアルカルチャー美術館「M+」にも展示されている。
同展では、コロンボのバワ邸宅「No.11」の玄関口を飾る「サンバースト」、代表作品でもある「ツリー・オブ・ライフ」などが楽しめる。さらに、コロンボの名店「ベアフット」によるテキスタイルとクラフトの販売会も同時開催。
なお、同展は、7月11日(木)~8月31日(土)の期間、READYFORにて行われたクラウドファンディングによって、247人から目標金額を上回る支援総額409万円の資金を集めての開催となる。
2人のゲストの来日が決定
同展の開催に伴い、スリランカからアミラ・デ・メル氏とジョナサン・エドワード氏がゲストとして来日!
11月19日(火)・20日(水)の2日間在廊し、11月20日(水)は午前中のみとなる。
エナ・デ・シルバ財団代表のアミラ・デ・メル氏は、代替建設技術やアートと工芸のアーカイブ化に興味を持つ建築家。1991年~1995年にかけて、主にカンダラマホテル(現ヘリタンス・カンダラマ)で建築家ジェフリー・バワと共に働いた後、2000年に自身の事務所「ADM Architects」を設立した。
コロンボ3区にあったジェフリー・バワの象徴的な建築であるエナ・デ・シルバ邸を、ベントータにあるカントリーエステート「ルヌガンガ」へ移転するための情報収集、および移築プロジェクトで重要な役割を果たしたという。
スリランカのHabitat for Humanityの国家委員会に務め、エナ・デ・シルバ財団の理事、およびアルウィハーレ・ヘリテージ・センターのパートナーとしても活動している。
東京展示会キュレーターのジョナサン・エドワード氏は、建築を背景に持ちつつ、ジャンルに捉われずに活動する建築家でありデザイナーだ。シティスクール・オブ・アーキテクチャーで学び、その後、「ADM Architects」のアミラ・デ・メル氏のもと5年間の見習いを経て、11月現在はコロンボで自身のクリエイティブ・オフィスを運営。建築、アート、デザイン、工芸の交差点で活動している。
また、スリランカの近現代美術館「Museum of Modern and Contemporary Art Sri Lanka(MMCA)」の展示デザイナーおよびコンサルタントを担当。エナ・デ・シルバ財団、アルウィハーレ・ヘリテージ・センターの顧問としても活動している。
スリランカのアートと工芸に触れる「エナ・デ・シルバ展」に足を運び、貴重な作品の数々を鑑賞してみては。
■スリランカのアートと工芸に触れる「エナ・デ・シルバ展」
会場:アートコンプレックスセンター ACT1 & ACT2
住所:東京都新宿区大京町12-9 2F
会期:11月19日(火)〜24日(日)
開館時間:11:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
入場料:500円
詳細:https://srilankanart.jp
(ソルトピーチ)