茨城県境町にある「萩原酒造」と、人気セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」のコラボ日本酒「TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour」が、12月7日(土)より萩原酒造公式オンラインストアにて販売されている。境町のふるさと納税返礼品としての提供や、「道の駅さかい」内での販売も行われる。
ユナイテッドアローズのセレクト編集力で誕生
「TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour」は、セレクトショップとして全国的な知名度を誇るユナイテッドアローズの“セレクト編集力”によって生まれた、萩原酒造の新たな挑戦が詰まった自信作。国内外からクラフトビールや日本酒を中心にセレクトし、販売を行う「UNITED ARROWS BOTTLE SHOP」とのコラボレーションとして、各1000本が限定製造された。
飲み比べも楽しんでほしいという想いで「sweet」と「sour」の2種が用意されており、どちらも地元境町産のお米「一番星」を使い、「酒母搾り(しゅぼしぼり)」という珍しい手法で醸した日本酒となっている。
一般的な日本酒とは異なる「酒母搾り」を採用
一般的に日本酒は、蒸米、麹、仕込み水、乳酸、酵母を混ぜ合わせてアルコール発酵のスターターとなる「酒母」を造る。そこへ麹、仕込み水、蒸米を加えて「醪(もろみ)」を造り、その醪を搾る工程を経てできあがる。各工程に高度な技術が必要とされ、とても複雑な発酵経過をたどるお酒だ。
「TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour」は一般的な日本酒とは異なり、醸造工程の「酒母」をそのまま搾るという特殊な手法を採用している。ユナイテッドアローズは、2022年に萩原酒造を訪れた際、全商品をテイスティングするなかで、「徳正宗 純米大吟醸 酒母しぼり Rei」の味わいに注目。その場で、「酒母搾りならではの低アルコールで、甘味と酸味を楽しめる日本酒」という今回のコラボ酒の方向性が決定したそうだ。
この“セレクト編集力”により、普段はあまり日本酒を飲まない人でも楽しめるモダンな味わいの低アルコール日本酒「TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour」が誕生した。
醸造のスタイルを変え、異なる甘味と酸味を表現
甘味を楽しみながら、ほどよい酸味も感じられるお酒。“今”の日本酒に求められている味わいは、この甘味と酸味の絶妙なバランスといっても過言ではないという。ユナイテッドアローズから、この甘酸バランスの幅で飲み比べをという提案があり、醸造のスタイルを変えた「sweet」と「sour」で、異なる甘味と酸味を表現した。
生酛造りの「sweet」は、生酛由来の乳酸を感じながら、余韻でもお米の甘味を楽しめる。白麹仕込みの「sour」は、白麴由来のクエン酸を感じ、レモンやグレープフルーツの柑橘系の香りを楽しめる。酛造りのスタイル、酵母や麹菌の種類の違いで、まったく異なる味わいの日本酒になる面白さと日本が誇る醸造の奥深さも、飲み比べて楽しむことができる。
「TOKUMASAMUNE Lab. sweet」「TOKUMASAMUNE Lab. sour」は、各3,300円(税込)。
特製ギフトボックスに2本が入った「2本詰めギフトボックス」6,600円(税込)も、数量限定で用意されている。
杜氏としての経験値を高められた挑戦
萩原酒造の現・専務で杜氏を務める七代目の萩原康久さんは、「甘味と酸味の絶妙なバランスを引き出すには、どのような醸造方法を選択すべきか。茨城県産業技術イノベーションセンターの先生へ何度も相談し、試行錯誤の末に出来上がったのが今回の『TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour』です。白麹で酒母を造ること、高温糖化という技法で酒母を造ることも、私としては初めての挑戦でした。杜氏としての経験値を高めることができたのは、今回のコラボレーションのお陰だと思っています。関係者の皆さまに改めて感謝を申し上げます」とコメントしている。
ユナイテッドアローズの“セレクト編集力”によって生まれた、萩原酒造の新たな挑戦「TOKUMASAMUNE Lab. sweet /sour」を手に入れて、飲み比べを楽しんでみては。
■萩原酒造
住所:茨城県猿島郡境町565-1
営業時間:9:00~16:30(12:00~13:00は昼休憩)
定休日:夏季/土曜・日曜・祝日、冬季/第2第3土曜・日曜・祝日
HP:https://www.tokumasamune.com
オンラインショップ:https://tokumasa.shop-pro.jp
UNITED ARROWS BOTTLE SHOP Instagram:https://www.instagram.com/ua_bottle_shop
(山本えり)