鹿児島から南へ約500km。奄美群島にある徳之島の南西部に位置する伊仙町は、「健康・長寿と子宝の町」として知られている。
そんな伊仙町から「徳之島コーヒー(ブレンド)」が、ふるさと納税返礼品としてデビュー!現在、伊仙町ふるさと納税特設サイト、楽天ふるさと納税、さとふる、ふるさとチョイス、ふるなびにて展開中だ。
挑戦と情熱の結晶「徳之島コーヒー」
徳之島は希少な国産コーヒー豆の生産地。
温暖多雨な気候が栽培に適しているが、台風が多く、風に弱いコーヒーの木を育てるのは容易ではなかったという。それでも徳之島は、多くの人々の支援と知恵を借りながら畑を守り続け、2024年秋、ついに初の製品化にたどり着くことができた。
自然と共に持続可能な農業を実現し、島の大地が育んだ「徳之島コーヒー」は、挑戦と情熱の結晶だ。世界のコーヒーと肩を並べるまで時間はかかるかもしれないが、この味わいを未来へつなぎ、徳之島をコーヒーアイランドにすることを目指している。
島を代表する産業を目指し生産者組合を設立
徳之島でコーヒーの栽培が始まったのは今から42年前の1982年、徳之島コーヒーの父ともいわれる吉玉誠一さんがコーヒーの苗を植えたことが始まり。徳之島はコーヒーベルトから1,000kmも離れているが、コーヒーの栽培に適した環境がそろった日本でも数少ない地域だ。
しかし、その歩みは苦難の連続だった。海の近くでは塩害で、山の上では冬の寒さで苗が枯れてしまう。その苦難を乗り越え残った木が、4年後にとうとう実をつけた。当時は、機械がなかったため、すべて手作業で果肉を剥いていたそう。
軌道に乗り始めたころ、個人の趣味では終わらせたくない、島を代表する産業にしたいという思いから生産者組合を設立。生産拡大には設備面、資金面など様々な問題があり、また200以上ある品種の中から徳之島の土地にあうものを探すなど、産業化への道は遠く、試行錯誤の連続だったという。
2017年、徳之島コーヒー生産者会、伊仙町役場、丸紅、味の素AGFが協力のもと、「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」が始動。台風による防風対策や設備の支給、様々な種の提供など徳之島コーヒーの研究が加速していき、今年10月ついに徳之島コーヒーの販売が始まった。
徳之島をコーヒーアイランドにするという強い決意が込められた「徳之島コーヒー」を、この機会にチェックしてみては。
伊仙町ふるさと納税特設サイト:https://www.furusato-isen.jp
※引用書籍
・ほっとくの coffee 2020special(モスク・クリエイション)
・ほっとくの coffee 2023special(モスク・クリエイション)
(江崎貴子)