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【徳島県】徳島市の花から採取した天然酵母でクラフトビールを開発!醸造に向けクラファン開始

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徳島大学発のスタートアップである「セツロテック」は、地元のブルワリー「阿波麦酒」と協働し、徳島市のシンボル・眉山に咲く花から採取した天然酵母を用いた新しいクラフトビール「アザレアエール ~びざんの酵母~」を共同開発し、2月10日(月)より「READY FOR」にてクラウドファンディングを開始した。

生物学の力を使って人と地球を豊かに

セツロテックは、ゲノム編集による研究支援サービスならびに新品種の事業化を手がけている、徳島大学発のスタートアップ。「生物の潜在的な力を借りて、あなたと地球の課題を解決する産業を創造する」をミッションに、徳島大学で培った技術とノウハウを基に2017年に創業した。

独自の新規ゲノム編集因子を開発し、医療分野のほか、農業や畜産分野において品種改良を高速化する研究開発を進めており、生物学(バイオロジー)の力を使って、人と地球をもっと豊かにすることを目指している。

地域独自の天然酵母をビール造りに活かす

昨今はクラフトビール戦国時代、国内約700社が形成する360億円市場とも言われている。さまざまな魅力的なビールが次々と造られるなか、生き残れる商品を開発するには明確な差別化が勝負を決する。地域特産の副材料や多様なビールの種類、PR戦略が鍵となる中、セツロテックは地域独自の自然環境から天然酵母を採取し、ビール造りに活かすというアプローチを提案している。

徳島の花や果物からビール造りに適する酵母を発見

アザレアエールと眉山

セツロテックは、これまでも酵母などあらゆる生物の品種改良に取り組んできたが、今回は徳島の花や果物を中心に300近いサンプルを採取し、ビール造りに使えそうな酵母がないかを探すところからスタート。その中から、サッカロミケス・セレビシエという酵母を6株発見し、さらに生物学的試験によりビール造りの環境でより生育しやすい株を選抜した。

また、地元のブルワリー「阿波麦酒」に委託して、選抜した酵母を使ってビールの醸造試験を何回か繰り返し、最終的にビール造りに適した2つの酵母株を発見した。

すだちビールも加えたすっきり爽やかな飲み口

この酵母の特徴を活かせるように、阿波麦酒と共同でレシピを改良して開発したのが、天然酵母ビール「アザレアエール ~びざんの酵母~」。ホッピーケルシュと呼ばれるスタイルで、徳島の名産品・すだちのピールをわずかに加えており、香りは花のようにふんわりと甘く、すっきりとさわやかな飲み口だ。

今回、多くの人に天然酵母の力を実感してもらうためにアザレアエールを限定醸造し、クラウドファンディングを実施する。ビールの醸造にかかる費用の支援を得て、多くの人にこの新しいビールを体験してもらいたいとの思いが込められている。

なお、今回のクラウドファンディングで使用する酵母の研究開発では、遺伝子組換え技術やゲノム編集技術を使わず、自然界から採取した天然酵母をそのまま培養し、ビール醸造に使用している。

地元のオリジナル酵母を活用した地域活性化

セツロテックは今後、クラフトビール醸造所向けに「天然酵母スクリーニングサービス」を開発することを目指している。これはクライアントが採取した花や植物のサンプルから、セツロテックが生物学的実験によってビールの醸造に適した酵母を選別し、培養して納品するもの。これによって全国の醸造所は地元産のオリジナルの酵母でビールを醸造することが可能になる。地域独自の酵母を使うことで、他商品との明確な差別化につながり、地域活性化のための商品開発の幅が広がることが期待できる。

徳島独自の天然酵母を使ったクラフトビール醸造を支援して、「アザレアエール」を味わってみては。

READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:徳島の眉山に咲く花から採取した天然酵母でクラフトビールを作りたい!

セツロテックURL:https://www.setsurotech.com

(山本えり)

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