
ピアノプラザ群馬 高崎本店 Music Foresta 外観
日本ピアノホールディングは、12月19日(金)、同社が運営するピアノプラザ群馬高崎本店敷地内にある工房併設のショールーム「ぴあの館」を、アウトレットピアノから品質の伴った再調整中古ピアノまで50台以上を展示・販売する「ピアノアウトレット館」へリニューアルオープンした。
「ピアノアウトレット館」について


「ピアノアウトレット館」では、レンタル・展示備品落ちや外装補修済みなどのアウトレットピアノや、自社工房再調整済み中古ピアノ(再調整ピアノ)を中心に展示・販売している。取扱ブランドは、ヤマハ、カワイ、シュバイツァスタイン、アポロ、ボストン、その他国産ピアノおよび輸入ピアノだ。

自社工房の様子
なお、再調整ピアノは、ユーザーから買取・引取・下取をした中古ピアノを、使える部品は活かしながらも、日常の練習に耐えうるクオリティとしてクリーニング&修理&整備(調律・整調・整音)を行い、リーズナブルかつ安心して利用できるようにしたピアノだ。

今回の「ピアノアウトレット館」のオープンを通じて、県内外のピアノ需要の維持およびさらなる音楽愛好家の増加のために、技術者による整備がされた高品質なピアノを購入しやすい価格帯で、再調整中古品からアウトレット品まで提供。
ピアノを始めてみたいけど、新品でピアノを買うのは高価でハードルが高いと悩む人への一助となる新たな特化型ピアノ販売店とし、ピアノユーザーのさらなる拡大と「音楽の街」である高崎市へ貢献していく考えだ。
さまざまな課題に直面している楽器業界
昨今、楽器業界が直面している課題がある。
まず、原材料コストの変動と高騰。木材や金属、電子部品などの原材料価格の高騰により、製造コストが増加。特に輸入品が多い楽器においては、為替変動(円安など)の影響も大きく、仕入れ価格の上昇が課題となっているという。
サプライチェーンの不安定化も課題の一つ。電子部品(半導体など)の供給不足や、国際的な地政学リスクの顕在化などにより、グローバルな供給チェーンの混乱や断絶がリスクとなっているそうだ。
また、スマートフォンやゲームなど、娯楽の多様化が進む中で、若年層が楽器演奏を始める機会が減少する傾向があり、将来的な音楽人口の裾野が狭まるリスクが指摘されているそう。
さらに、少子化の進行に伴い、学校教育向けのピアノや管弦打楽器などの導入数が減少し、市場全体の成長余地が限定される可能性があるとする。
課題の解決策、リサイクル事業を重要視
日本ピアノホールディングでは、課題の解決策となる「楽器のリサイクル事業」を重要な取り組みのひとつと位置づけているという。「楽器を始めてみたいけれど、価格が高くて手が出ない」。そうした心理的なハードルを少しでも低くするため、家庭や施設で眠っている楽器を蘇らせ、中古販売やレンタルなど、気軽に楽器に触れられるサービスを提供している。
まずは“演奏する喜び”を知ってもらうこと。その体験が、やがて一生モノの“自分の楽器”を選ぶきっかけになるはず。同社は、そう信じているという。
楽器を循環させることで、音楽を始めるチャンスが広がり、楽器という貴重な資源を未来につなぐことにもつながる。社会的にも環境的にも価値のあるこの取り組みを、日本ピアノホールディングはこれからも推進していく考えだ。
この機会に、「ピアノアウトレット館」に足を運んでみては。そして、日本ピアノホールディングの取り組みにも注目してみて。
■ピアノアウトレット館
住所:群馬県高崎市問屋町西1丁目3-10
営業時間:10:00〜19:00
定休日:毎週水曜
日本ピアノホールディング サービスサイト:https://www.pianoplaza.com
(ソルトピーチ)