
子どもたちが自由な発想で創造する学びの場「VIVISTOP」のプログラム「VIVITA VISTA」から、プロジェクトが形になった。
金箔メーカーの箔座が抱える企業課題に、小学生のクリエイター兼ブランドアンバサダーのこころさんが真正面から向き合い、新ブランド「HAKUCHIL(ハクチル)」を立ち上げた。
その全貌を2月21日(土)に開催される子どもたちのアイデアピッチイベント「INAZUMA 2026」の中で発表する。
自由に自分の好奇心や興味を追求できる「VIVISTOP」

子どもたちの好奇心が持つ可能性を最大限に広げるために運営している「クリエイティブ・フィールド」は、現在国内で4拠点の「VIVISTOP」を展開。金沢にあるVIVISTOP金沢は金沢未来のまち創造館の3階で金沢市により運営されている。
「VIVISTOP」にはカリキュラムがなく、先生もいない、子どもたちがあらゆるものから解放され、自由に自分の好奇心や興味、やりたいことにとことん向き合い、突き詰めていくことのできる場所だ。
子どもたちのアイデアを実現するための多様な機材やツール、素材の揃う環境で、アートやテクノロジーを活用し、多様な人たちと共創しながら子どもたちが自分の可能性を信じ、未来を創っていくためのサポートをしている。
先生もカリキュラムも存在しない場所でブランドを企画
こころさんは「伝統工芸である金箔の価値を、どうすれば自分たちの世代へ繋げられるか」という企業が持つ社会課題に挑むべく、約1年半活動を続けてきた。
大人に教わるのではなく、自ら考え、企業と対等に「共創」することで、子どもが心から「欲しい!」と思えるブランドをゼロから企画した。
「HAKUCHIL」は、「本物の金箔を、子どもたちの誇りに」をコンセプトとした、商品開発プロジェクト。

箔座が抱える「伝統をいかに次世代へ繋ぐか」という課題に対し、小学生クリエイターのこころさんが「子どもたちが心から欲しいと思えるもの」を提案したことで誕生した。
子どもの感性と金箔が融合した「金箔ジグソーパズル」

「HAKUCHIL」の第1弾は、全面に金箔を施した「金箔ジグソーパズル」だ。絵柄には、「VIVISTOP」に通う子どもたちから募集した「自由でのびやかなアート」を採用。
箔座の伝統技術と、子どもたちの純粋な感性が融合した、唯一無二のプロダクトだ。パズルとして遊ぶだけでなく、完成後は「飾る誇り」を感じられる作品となった。
同作品では、金沢、そしてエストニアにある「VIVISTOP」に通うメンバーの描いた2作品をこころさんが選び、実際のジグソーパズルに採用した。
開発ポリシーとして「本物の金箔」を使うことを掲げ、子どもに「本物を持つ喜び」や「特別な体験」を届け、金沢の技術を「かっこいい」と自慢したくなるプロダクトに仕上げた。
特製絵本『きんぱくんのぼうけん』も展開予定

こころさんが最初に商品にしようと考えていたのは、金箔について知ることのできる「絵本」だった。絵本を通じて子どもたちに「金箔の魅力と職人さんのすごさ」を知ってほしいという想いで『きんぱくんのぼうけん』という作品を制作していた。
今回、「HAKUCHIL」のローンチに合わせてその絵本をこころさんがアップデート。今後商品を購入した人への配布やブランドの魅力を伝えるツールとしての展開を予定している。
絵本を通じて金箔の背景にある歴史や技術を楽しく学べる、同ブランドならではの試みだ。
挑戦したい人・挑戦を応援したい人が集う「INAZUMA」

「INAZUMA」は挑戦したい人、そしてその挑戦を応援したい人が年齢に関係なく集うアントレプレナーイベントだ。同イベントは「新しい未来が動き出す瞬間」を生み出すことを目的に、2024年にスタートして今年で3回目の開催となる。

同イベントでは、社会課題に3ヶ月間本気で向き合うプログラム「VIVITA VISTA」に参加した子どもたちによるアイデアピッチと、プロトタイプの展示を見られる。昨年の「INAZUMA」にこころさんが挑戦したことが、今回ローンチする「HAKUCHIL」のスタートだった。
そんなはじまりの舞台で、今年はこころさんと箔座が共にブランドへの想いや開発秘話をプレゼンテーション。完成したパズルも初公開する。
小学生がデザインした新ブランド「HAKUCHIL」に注目しよう。
■INAZUMA 2026概要
開催日時:2月21日(土)10:00~18:00
会場:金沢市民芸術村 パフォーミングスクエア
住所:石川県金沢市大和町1-1
VIVISTOP金沢公式サイト:https://kanazawa.vivita.club
(佐藤 ひより)