
神戸・旧元町高架通商店街のアートプロジェクト「MOTOKOLOGY(モトコロジー)/Bく(バク)」の一環として、障がいのある作家の作品と表現を支える「伴走者の視点」を可視化する展示・トークイベント「つくるをつくる」が、3月7日(土)~12日(木)の期間開催される。フェリシモが展開する福祉との協働プロジェクト「C.C.P(チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト)」は、この作品展示とクロストークに参加する。
モトコーで表現の本質的な価値を再定義
「つくるをつくる」は、表現者本人だけでなく、それを支え、育む「伴走者」のまなざしに光を当てるもの。障がい者アートへの注目が高まる一方で、作品が生まれるまでの背景や、作家に寄り添う支援者の存在が語られる機会は多くない。同企画では、作品そのものが持つ力に「伴走者」の想いを乗せることで、表現の本質的な価値を再定義する。
再開発が進む神戸・元町高架通商店街(通称:モトコー)という、多くの人に愛される歴史ある場所で、日常に訪れる人々を巻き込み、多様な個性を肯定する社会のあり方を、地域活性化の文脈とともに発信する。

<上段>左:yume「左手」(すたじおぽっち)/中央:有馬詩織「左手」(すたじおぽっち) /右:『アートと暮らしをつなぐ 日常美術館 チャレンジドアートハンカチの会』(C.C.P 日常美術館)
<下段>左:外園要「僕の世界」(カポノジーコ) /中央:鶴川 弘二「タイトルなし」(すたじおぽっち)/右:鮫島龍馬「海の中に住むサメの仲間たち」(アートスクールありんこ)
障がい者アート展示は、3月7日(土)~12日(木)の期間で開催。表現を支える現場から生まれた、エネルギーあふれる作品を展示する。パンフレットのデザインにも使われた「手」の作品をはじめ、多様な障がい者アートとそれを基に作られた商品、子どもの描いたアートと様々な作品が展示される。
クロストークは、3月7日(土)の13:00~15:00に行われる。伴走者として活動する4組の登壇者が、それぞれの現場で直面する課題や、表現が生まれる瞬間の喜び、社会との接点の作り方について語り合う。子どもの「描きたい」に寄り添う絵画教室を運営する「アートスクールありんこ」三上貴恵氏や、19年の福祉経験を背景にアートを通じた幸せと繋がりを創造する「すたじおぽっち」室本早知氏、障がい者アートをデザインとして社会へ届けるプロデューサー「カポノジーコ」福田純平氏、福祉と企業の協業ブランド「ユニカラート」等を展開する「フェリシモC.C.P」景山文乃氏の4人が登壇予定。司会進行は、Bowlのほそかわなつき氏だ。
開催場所は、旧元町高架通商店街12街区境目にある「Bく」。会場となるモトコーは、神戸の歴史を象徴する場所であり、現在は次世代に向けた再生の歩みを進めている。この場所でアートプロジェクトを展開することで、日常的に通り過ぎる人々や外部から訪れる人々を巻き込み、多様な個性を全肯定する社会のあり方を地域活性化の文脈とともに発信する。
「つくるをつくる」開催の背景
障がい者アートへの注目が高まる一方で、作品が生まれるまでの背景や、作家に寄り添う支援者の存在が語られる機会は多くない。「つくるをつくる」は、アート活動を支援する福祉スタッフ・障がい者アートディレクター・アートスクールの運営者・アートを商品に活用する民間企業という異なる立場で表現を支える4者が集い、「想い」を共有する場だ。「人はなぜ表現するのか」「私たちはなぜ表現を支えるのか」、作品そのものが持つ力に加え、背景にある「伴走者の視点」を示すことで、表現の本質的な価値を再定義する。
パンフレットに込められた想い
同企画のパンフレットは、登壇する福祉事業所「すたじおぽっち」の利用者たちや「アートスクールありんこ」の三上氏が描いたもの。両方とも左手で、「1人」ではなく2人存在している設定。1人が“作品を作る人”、もう1人が“伴走・育む人”、という意味合いが込められている。あえて自由に描いてもらい、異なるタッチにすることで、表現の自由さを表した。
障がいのある作家の作品と表現を支える伴走者の視点を可視化する展示・トークイベント「つくるをつくる」に、足を運んでみては。
■アートプロジェクト「MOTOKOLOGY/Bく」内企画「つくるをつくる」
開催日時:3月7日(土)~12日(木)
開催地:Bく(旧元町高架通商店街12街区境目)
詳細:https://www.instagram.com/p/DUsg-qBD0e_
MOTOKOLOGY Instagram:https://www.instagram.com/motokology
Bく Instagram:https://www.instagram.com/baku_baku170
(erika)