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丸善ジュンク堂書店が、丸善の創業者である早矢仕有的の資料展を岐阜で開催!講演会も

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丸善ジュンク堂書店は、丸善の創業者である早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)の没後125周年に際し、3月20日(金)~29日(日)の期間、岐阜市の商業施設「マーサ21 ショッピングセンター」東館2階特設会場にて「『丸善』を創った男早矢仕有的資料展」を開催する。

同資料展は、今年1月に東京・丸の内の丸善 丸の内本店にて開催され、2500人を超える入場者があったとのこと。今回の岐阜開催においても、東京同様に普段一般には公開していない資料を展示するほか、講演会も実施する。

早矢仕有的について

丸善雄松堂所蔵

早矢仕有的は、1837(天保8)年、美濃国笹賀村(現・岐阜県山県市)に生まれ、亡父の職を継ぎ医師になる。

笹賀村の庄屋(後に丸善の命名の由来にもなった高折善六)に非凡の才を見出され、多大な支援も得て江戸に出た。江戸での修行後に日本橋で開業したほか、美濃国恵那郡岩村藩のお抱え医師になるなど、医師として成功をおさめていた。

1867(慶應3)年、有的が30歳の頃に福澤諭吉に出会い、福澤に傾倒した有的は慶應義塾に入塾、福澤の教えを受ける。医師としての基盤を持ちながらも明治に元号が変わったばかりの時期、外国商館に日本の権益が流れることを憂い、福澤の教えと勧めを受けて「丸屋商社(後の丸善)」を起業し、実業家としての道を歩み始める。

その後も医師の顔を持ちながらも「日本初」の数々の事業に携わりる。

しかし成功ばかりではなく、起業した銀行の破綻を機に丸善をはじめ全ての事業から身を引く。それでも1901(明治34)年2月に他界する直前までチャレンジ精神を失わずに挑み続ける人生を送った人物だったという。

主な出品をチェック

「『丸善』を創った男早矢仕有的資料展」の主な展示品を紹介しよう。


まずは、『丸屋商社之記』(日本初の会社設立趣意書・明治6年復刻版)。

商社組織を株主「元金社中」と社員「働社中」に分けた点が、株式会社組織の初めとして評価が高い。誰が起草したかは、「福澤説」「有的説」「有的が起草し福澤添削説」等と乱立しており確定していない。


続いて、『帳合之法(ちょうあいのほう)』。

福澤諭吉は1873年、ブライアント、ストラットン共著の商業簿記の教科書(Common School Book-Keeping. New York, 1871)の翻訳本として『帳合之法』を出版。同書は日本初の簿記学(西洋式複式簿記)のテキストで、これを用いた「新しい記帳法」の有料講習会が、同年7月に丸屋商社の店内で開かれた。


また、1887年に丸善が出版した英語で書かれた日本語辞典『改正増補和英英和語林集成 第三版』も登場する。

初版、第二版は上海の出版社によって印刷されたが、第二版を倍増させたこの第三版から丸善が出版した。編著者のヘボンは医師で、有的もヘボンの治療を手伝ったこともあるという。ヘボンは第三版の版権を丸善に譲渡し、出版に至った。当時の丸善は丸家銀行の破綻による再建中であったが版権買取に踏み切り、ヒット商品に繋げた。


慶應義塾図書館所蔵『九鬼隆義宛書簡』も出品される。

明治3年5月、福澤は腸チフスに掛かり重体となる。福澤は九鬼宛の書簡で「醫師はアメリカ人セメンズ英人ウエルス両人を頼み、治療法頗る新奇、日本の醫師伊東玄伯、石井謙道、島村鼎甫、隅川宗悦此外に横濱の友醫早矢仕有的専ら苦心いたし呉先づ日本では最上の治療」と書いている。

講演会を実施


さらに、講演会も開催。3月21日(土)14時~は講演①「本屋、立ち読み、丸善の二階 ー江戸から明治へー」。登壇者は、近代出版研究所所長・慶應義塾大学講師の小林昌樹氏だ。


3月22日(日)14時~は講演②「知られざる 医師早矢仕有的」。登壇者は、元丸善の原田幸四郎氏だ。

講演会はともに60分の予定ですべて事前予約制。丸善 岐阜店の店頭もしくは電話で申し込もう。予約のない人は講演会に参加できない。また、満席になり次第予約受付を終了する。

この機会に、「『丸善』を創った男早矢仕有的資料展」に足を運んでみては。

■「丸善」を創った男早矢仕有的資料展
期間:3月20日(金)~29日(日)10:00~19:00 ※初日11:30開場、最終日15:00閉場
会場:マーサ21 ショッピングセンター東館2階特設会場
住所:岐阜県岐阜市正木中1-2-1
特設サイト:https://www.maruzenjunkudo.co.jp/pages/hayashiyuteki2026

(ソルトピーチ)

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