
島根県隠岐諸島の中ノ島の町・海士町の後鳥羽院顕彰事業実行委員会は、3月15日(日)~22日(日)の期間、「第3回 隠岐ごとばんさん芸術文化祭」を開催する。
第3回目となる芸術文化祭
実行委員会では、後鳥羽院遷幸800年を引き継ぐ活動として、「ごとばんさん(後鳥羽院)」に代表される海士町の文化を未来に伝えるために、新たな形で生み出し、伝えていく「ごとばんさん芸術文化祭」を2023年度より始動。第3回目となる今回は「隠岐ごとばんさん芸術文化祭」とタイトルを改め開催する。
芸術文化祭のテーマは「ごとばんさん」、コンセプトは「波を感じて、波を生む」だ。
800年前から現代へ残る歴史・文化から受けるインスピレーションの「波」を通じて、日本海の離島である隠岐諸島の本質を探りつつ、それを未来への新しい「波」(文化風土・技術・人的ネットワーク)という形で生み出していくことを目指している。
期間中、後鳥羽院の島での愛称でもある「ごとばんさん」をテーマに、島内外の友好団体等とも連携し、後鳥羽院にゆかりの文化芸術、隠岐・海士町の自然・風土を作品として形にして展開。全20プログラム・作品が予定されている。また、今後の隠岐・海士町の文化体験・交流に寄与する「文化観光」の試行とも位置付けて開催される。

第3回のオリジナルテーマは「しまのいろを みるかな」。後鳥羽院の隠岐での代表作で、故郷への思いを重ねて詠まれたとされる「遠島御百首」の第1首「かすみゆく たかねにいづる 朝日かげ さすがにはるの いろをみるかな」から着想を得た。
オープニングイベントも開催

3月15日(日)の13:00~15:00には、隠岐國開発センター 島民ホールでオープニングイベント「島の文化会議~隠岐と後鳥羽院から考える~」も開催。
ごとばんハーモニーによる「歌を紡いで」の披露や、全プログラム・作品の紹介、特別基調講演「隠岐・海士町における芸術祭の可能性」が予定されている。基調講演ゲストは、キュレーター/東京藝術大学准教授/前橋国際芸術祭2026プログラムディレクターの宮本武典氏。

参加者には、宮本氏によるキュレーション・制作、歌人の平岡直子氏が海士町での滞在をもとに詠んだ新作短歌15首「魂を見せびらかしにきたの」(絵=柊有花)掲載ZINE『えんとう』が特別配布される。数量に達し次第終了となる。
後鳥羽院顕彰事業実行委員会について

いまから約800年前の承久3年(1221年)、日本史上の大きな節目ともなった「承久の乱」の後に隠岐諸島の海士町に移った後鳥羽院。それから19年におよぶ島での日々で、京都で過ごした頃をも上回る文化事業を成し遂げた。
このことが後世の日本文化に大きな影響を与えたことから、海士町では、後鳥羽院を顕彰する事業をさらに充実させることを目的に、2021年の遷幸800年を佳節として実行委員会の組織改変を行い、様々な文化事業に力を入れている。
海士町には院に由緒を持つ、たくさんの伝承と文化が伝えられている。今日の日本文化につながる数々の事業を進めた後鳥羽院に学び、その伝承と文化を継承するために、日的な価値も加えながら、未来につなげる事業を推進している。
海士町について

海士町は、持続可能な島づくりを目指している。「自立・挑戦・交流×継承・団結」を町政の経営指針に掲げ、「ないものはない」を合言葉に、島国であるがゆえの価値や生き様を島内外に発信しながら、様々な分野で島の生き残りをかけた挑戦を続けている。
これからも島の歴史や伝統文化を「継承」し、島に根付いた半農半漁の暮らし、地域の絆や信頼から生まれる支え合いの気持ちを大切にしながら、「団結」して、みんなでしゃばる(方言:強く引っ張るの意)島づくりを目指していくとしている。
後鳥羽院ゆかりの文化や芸術に触れられる「第3回 隠岐ごとばんさん芸術文化祭」に足を運んでみては。
■第3回 隠岐ごとばんさん芸術文化祭
開催日時:3月15日(日)~22日(日)
開催地:島根県隠岐郡海士町一帯
HP:https://www.gotobain-kensyo.com/gotobansan-artfes-3
海士町公式サイト:https://www.town.ama.shimane.jp
(erika)