
日本小児矯正研究会は、月2回配信している専門家コラムの5月後編として「床矯正の装置でできること、できないこと」を5月20日(水)に公開した。
子どもの口腔医療に貢献する日本小児矯正研究会

日本小児矯正研究会は、小児矯正を「歯並びの治療」にとどめず、子どもの成長発達そのものに向き合う医療として捉え、発育期の成長を活かした口腔医療の普及を目的に活動している。
歯列不正は、その背景にある顎の成長や、呼吸・嚥下・咀嚼といった口腔機能の発達と深く関係しているそう。日本小児矯正研究会では、こうした成長過程に着目した総合的な視点から、小児期の健やかな成長を支える医療のあり方を探究している。
歯科医療従事者向けの研究会・セミナーによる知見共有・教育活動に加え、保護者を含む一般社会に向けて、成長段階に応じた口腔環境の考え方をわかりやすく発信中だ。
前編「様子見の判断基準」を踏まえた後編が公開
6月4日(木)~10日(水)は、虫歯予防週間「歯と口の健康週間」だ。むし歯予防に意識が向くこの時期は、歯並びや口の機能にも目を向ける良い機会といえるだろう。
厚生労働省によると、「歯と口の健康週間とは 6月4日は、6(む)4(し)の語呂合わせから、1928年(昭和3年)に「虫歯予防デー」として始まりました。その後名称を変えながら続き、2013年(平成25年)より現在の「歯と口の健康週間」となりました。
毎年6月4日から10日の1週間、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会・日本学校歯科医会が主催し、歯と口の健康に関する知識の普及啓発が行われています。」とのことだ。
今回の専門家コラムでは、理事・統括指導医である花田真也氏の著書『床矯正治療の臨床 バイオファンクショナルセラピーという新しいアプローチ』(医歯薬出版, 2022)が参考文献として用いられており、副理事長の米﨑美桜氏が解説している。
前編で伝えられた「様子見の判断基準」を踏まえ、床矯正の装置がどこまでしてくれるのか、そして家庭で取り組めることは何かを伝える内容だ。
「床矯正の装置でできること、できないこと」の内容

5月の専門家コラム(後編)のテーマは、「床矯正の装置でできること、できないこと」。5月前編で伝えた「歯列不正の原因の3分類」を踏まえ、後編では床矯正の装置が担う役割を整理している。
装置が「歯が並ぶ場所をつくる」ものである一方、呼吸・飲み込み・噛むことといった口の機能が整っていなければ後戻りが起きやすいという構造を、専門家の視点から解説している。
「床矯正装置の仕組みと役割」ではネジとプラスチックの板がどのように歯列を広げるかを説明しており、「装置だけでは後戻りが起きやすい理由」では口呼吸・飲み込み・噛む動きとの関係を解説。
「お口の機能は『呼吸→飲み込み→噛むこと』の3つ」では、生まれてから身につける順に整える考え方を紹介し、さらに装置とトレーニングを一緒に進めやすい7〜8歳という時期の意味を整理している。「家庭でできる3つの視点」は、鏡で一緒に確認する・食事中の様子を観察する・口呼吸を確かめる内容だ。
日本小児矯正研究会では、2026年3月より、月2回のペースで専門家コラムを配信している。保護者の生活に寄り添ったテーマを設定し、医学的な正確さを保ちながら、専門知識のない保護者にも読みやすい内容を目指しているという。
子どもの歯とあごの成長を支える、日本小児矯正研究会の専門家コラムをチェックしてみては。
「床矯正の装置でできること、できないこと」コラム:https://jsro.jp/leaning/20260520
日本小児矯正研究会専門家コラムシリーズ詳細:https://jsro.jp/leaning
(佐藤 ひより)