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2026年8月10日
個人研究者 新井佑
《Webアクセス解析ツールによる計測評価法の一部を提案》
~Webアクセス解析ツールが得意/不得意な計測パターンがあることが示唆~
当時、個人で研究を行っていた新井佑は、Webアクセス解析ツールも取得しやすい設定やしにくい設定があると仮説だて、これまでに研究領域として薄かった計測評価法の一つを構築し、Establishing a web site environment-controlled three-layer monitoring system for observational quality assessment of web analytics measurementを実施しました。研究により、構築した評価法がWebを利用するユーザー環境の一部を評価できる可能性を示唆し、アクセス解析ツールの計測に得意/不得意があることを示唆しました。研究は、実験室的環境で行われたため、すべてのユーザーパターンに適用していません。
※「好み」とは、比喩表現として使用している。
■ 論文名
Establishing a web site environment-controlled three-layer monitoring system for observational quality assessment of web analytics measurement
■ 掲載誌(2026/8/6公開)
PeerJ Computer Science
■ 論文URL
https://peerj.com/articles/cs-4045/
<本文>
コロナ以降、企業や個人のデジタルマーケティング活動はデータドリブンな施策が行われてきている。Webアクセス解析ツールは、サイト訪問者の属性やコンバージョン改善を図るために重要である。今回、デジタルマーケティングにおいて、当時個人研究者であった新井佑により、Webアクセス解析ツールの好みを評価する三層構造システム(Three-layer monitoring system)が提案された。実験室的環境において、Google ChromeにおけるGoogle analytics 4(GA4)クリック計測の差が定量的に示され、Webサイト環境をGA4などのアクセス解析ツールの好みに寄せることで、より精度の高い計測ができる可能性が示された。
■ 発表のポイント
・最小限のHTMLに、「ボタン、リンク、リンク(別タブ遷移)」の三種類を用意し、機械的にクリック試行を繰り返す再現性の高い環境を用意した。
・サイト内要素、ブラウザ、GA4計測データの三カ所でデータを観測し、データ発生から蓄積までの時系列でデータを評価した。
・複数の環境において、クリックの種類や滞在時間でデータの蓄積に差分が示された。
・著者の知る限り、積極的にWebサイト環境を変数としてアクセス解析ツールの効用を最大化を目指した例の少ない報告である。
■ 制限
・1つのPCを用いて検討したため、より検討すべき項目や環境が確認される必要がある。
・実験室的サイト環境で実行したため、通常の訪問者がいるサイトでは行われていない。
など
■ 展望
・今後、この研究が進むことで、GA4をはじめとした内部設計を操作できないアクセス解析ツールに対して、サイト環境に変更を加えて精度が向上する可能性が考えられる。
■ 著者プロフィール:新井佑(Tasuku Arai)
芝浦工業大学大学院(修士号)。放送大学大学院(修士課程在学)。
これまでに、抗がん剤など生命科学領域で査読論文を発表しており、一方前職ではじめてデジタルマーケティングに出会う。デジタルマーケティングにおける未整備領域を整理するため、個人研究を開始した。現在は、バイオインフォマティクス領域でも研究を行っており、学際的な活動をしている。研究は勤務先から独立して実施している。
researchmap:
https://researchmap.jp/tasuku_arai
メール:
mf20005@shibaura-it.ac.jp