震災から5年、恐竜博士たちがクラウドファンディングを活用し 壊れた恐竜の標本修復の支援を呼びかけ
恐竜でフクシマを応援しようプロジェクト事務局(代表:長谷川善和/群馬県立自然史博物館 名誉館長)は、東日本大震災から5年を迎える2016年を前に、震災で壊れた恐竜・チンタオサウルスの全身復元骨格(レプリカ、福島県広野町役場展示)を修復するプロジェクトを立ち上げ、2015年12月11日から本格始動しました。
本プロジェクトをぜひ、この機会に貴媒体でお取り上げいただけましたら幸いです。
福島県広野町は、福島第一原発から30キロ圏内に位置し、今もなお住民の半数しか戻ってきていません。
本プロジェクトは恐竜研究者らが発起人となり、恐竜の修復をきっかけに、少しでも被災地の復興に貢献したいという共通の思いから実現しました。
クラウドファンディングで修復費用の支援を広く呼びかけ、4カ月という期限内に修復費350万円を集めることを目指しています。
修復したチンタオサウルスは、全国のみなさんにご覧いただきたく、2016年3月8日から始まる「恐竜博2016」(東京・上野の国立科学博物館)での展示を予定しています。
北九州、大阪を巡回した後、2017年以降、広野町に里帰りをする予定です。
■プロジェクトの概要
プロジェクト名:恐竜でフクシマを応援しよう プロジェクト
~震災で壊れた全身復元骨格を修復、全国巡回させ里帰り~
代表:長谷川 善和(群馬県立自然史博物館名誉館長)
発起人:真鍋 真(国立科学博物館 地学研究部生命進化史研究グループ・グループ長)、竹谷 陽二郎(福島県立博物館 専門員)、佐藤 たまき(東京学芸大学 准教授)、高橋 功(有限会社ゴビサポートジャパン 代表)
サイト : https://a-port.asahi.com/projects/dino_hirono
Twitter : @DinoHirono2016
Facebook : https://www.facebook.com/dino.hirono.project
■長谷川 善和代表のコメント
「頭骨が落ちてしまったチンタオサウルスを見たとき、なんとかしてやりたいという思いでいっぱいになりました。震災から間もなく5年になりますが、チンタオサウルスは修復されないままでした。恐竜を通して広野町の『いま』を知ってほしい。恐竜でつながった支援者の皆さんと一緒に福島を応援したいです」
■クラウドファンディング詳細
期間:2015年12月11日(金)~2016年4月8日(金)
実施方法:クラウドファンディング・専用サイト「A-port」(https://a-port.asahi.com/)を用いて実施
目標金額:350万円
※目標額が集まらなかった場合は、発起人らで不足分を補い、修復をします。
※支援金は1000円から選択でき、支援者は希望する額でプロジェクトに参加可能です。支援金額に応じて「恐竜博2016」の招待券や、チンタオサウルスのオリジナルフィギュアのプレゼント、また恐竜研究者のガイド付き特別鑑賞会への参加など、様々な「リターン」(お礼)を予定しています。
■チンタオサウルスについて
チンタオサウルスは全長約8メートル、ハドロサウルス類の植物食の恐竜で、白亜紀後期の中国にいたとされています。頭の骨にある大きなとさか状の突起が特徴です。広野町ではハドロサウルス類の歯や脊椎骨が見つかっていることから、長谷川善和代表は、その全身像を地元で広く知ってもらいたいと考え、同じハドロサウルス類であるチンタオサウルスの全身復元骨格を町の役場に展示しました。