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JWIBA、2025年の活動報告を発表

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~女性が自分らしく学び・働き・生きられる社会に向けて~

JWIBA (ジェーウィーバ/Japanese Women’s Initiative in the Bay Area) は、サンフランシスコ・ベイエリアと日本社会に関わる女性を中心とするコミュニティを形成し、互いに支え合い励まし合って、個々の人生・キャリアが発展すること、Equity and Inclusion 推進やイノベーションを後押しします。
米国シリコンバレーを拠点とする非営利団体JWIBAは、2025年も、女性が自分らしく人生やキャリアを発展させるための学びとネットワークの場を創出してきました。本リリースでは、2025年の活動サマリー、コミュニティとしてのつながり創出、日本・米国を横断した研究や次世代育成の取り組み、本年で3回目となるスタンフォード大学での「JWIBA Summer Summit 2025」開催報告、そして次年度の展望をご紹介します。


9月5日に開催した2025 JWIBA Summer Summitの様子  Photo by: Aika Cardin Photography

1. 2025年の活動ハイライト

 2025年は、年間のべ400名以上がイベントに参加し、ベイエリアと日本で多彩な学びと交流の機会を提供しました。ビジネス・キャリア・教育・健康・女性のライフステージなどをテーマにしたプログラムを展開し、活動の幅をさらに広げました。
 また、企業や団体、アカデミアなどとの連携も強化し、共催イベントやゲスト登壇など外部パートナーとの協働機会が前年比で大きく増加。コミュニティが広がることで、学びの質とネットワークの広がりが一段と深まりました。リピート参加者もおり、継続的な学びとつながりの輪が広がっています。

<開催/参加イベント一覧>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/148046/table/3_1_004b1ca2df721a2a248c71009927ff19.jpg?v=202512100446 ]
(日付はすべて2025年、日時は開催地現地時間)

 上記イベント以外にも、次世代育成や社会への発信に向けた取り組みを強化しました。学生インターンを受け入れ、ベイエリアで活躍するロールモデルに触れる機会を提供したほか、スポンサーや協力企業・団体との動画配信や記事化を通じて、コミュニティ外への情報発信も推進しました。また、女性の移住とキャリア形成、女子中高生のSTEM進路選択に関する日米比較調査など、調査・研究活動にも着手しました。

3月11日に行われたJWIBA × Moon Creative Lab “Deep Dive into Challenges in Promoting Women’s Innovation”の様子

11月15日に開催したYear-End Networkingの様子

2. コミュニティの深化と新たなネットワーク

 JWIBAは、ベイエリアで人生やキャリアを築く女性たちが、安心して集い、学び合える場づくりを大切にしています。多様なテーマでイベントを開催し、駐在員・会社員(現地採用)・起業家・研究者・フリーランサー・学生・家庭や育児を中心に活動する方などが、互いの経験や悩みを率直に共有できるコミュニティを育んできました。
 JWIBAでの出会いや学び、支え合いを通じて、
- 自分だけでは気づけなかった選択肢に出会う
- 同じ悩みを抱える仲間の存在に励まされる
- 新たな挑戦への一歩を踏み出すきっかけを得る

といった変化が生まれており、単なる情報提供にとどまらない「支え合い・励まし合いの場」としてのコミュニティが形作られてきています。

 さらに2025年は「ベイエリアと日本社会に関わる女性」の枠を越えて活動が広がりました。在米日本企業・団体、米国内の他地域で活動する日系女性コミュニティ、日米の教育機関、多国籍コミュニティなど、多様な組織とのネットワーク構築が進み、連携の幅が飛躍的に拡大しています。

 一例として、6月11日、サンフランシスコで開催された「The Expat Woman」主催のイベント「The Expat Experience: Cross-Cultural Panel & Mixer」に参加。日本人女性を代表して、世界各国からこの地に集う女性たちとのネットワークを強化しました。
 本イベントは「Immigrant Heritage Month」を祝う場として企画され、移住経験を持つ女性リーダーによるクロスカルチャー・パネルディスカッション、プロフェッショナルや起業家が集うネットワーキング・ミキサー、国際色豊かな軽食や交流アクティビティなどが行われました。
 この機会を通じ、多様な文化背景を持つ参加者と直接意見交換を行い、グローバルに挑戦する女性同士のつながりをさらに深める貴重な時間となりました。

 こうしたつながりは、新たな学びやネットワークをもたらすだけでなく、「女性が主体的にキャリアと人生を描く未来」をともに創る力として広がっています。


6月11日に行われた「The Expat Experience: Cross-Cultural Panel & Mixer」の様子

3. Equity & Inclusionをめぐる調査・研究と次世代支援

 JWIBAは、女性のキャリアを取り巻く構造的課題を可視化し、より公平で多様性が尊重される社会の実現を目指す取り組みを進めています。2025年は、学識者との連携、女子中高生のSTEM進路選択に関する日米比較調査、そして次世代育成プログラムを通じて、個人支援と社会構造への働きかけを両軸で展開しました。
<女性の移住とキャリア形成に関するアカデミア連携>
 JWIBAは、移民研究と都市地理学の専門家である申 知燕(しん・じよん)先生(お茶の水女子大学)と協働し、海外移住女性のキャリア形成に関する学術研究を進めています。本研究では、移住先における教育環境やコミュニティがキャリア選択にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としており、現在調査を実施中です。
<女子中高生のSTEM進路選択に関する日米比較調査>
 女子学生の理系進路選択を取り巻く環境差を可視化するため、STEM分野の進路に関する日米比較調査を開始しました。日本では女子学生の理数系科目の学力が高い一方で進学率が低い“ねじれ”が課題であり、高校段階での早期文理選択や進路情報の不足などの要因が進路選択の幅を狭めているとも指摘されています。
 一方、米国では大学入学後も専攻変更が可能な柔軟な制度や、ロールモデルの存在などが女子学生を支える環境として機能しています。
 JWIBAは、こうした制度・文化の差を明らかにし、女子中高生のSTEM分野への進学に関わる新たな環境づくりへの貢献を目指しています。
<次世代へのエンパワーメント>
 JWIBAは、シリコンバレーで得た学びや経験を次世代に還元し、「自ら未来を切り拓く力」を育むことを大切にしています。その実現に向けて、若い世代が自分らしい未来を描くきっかけづくりに今年度新たに取り組みました。
 学生へのアプローチとしては、山田進太郎D&I財団との共催によるGirls Meet STEMプロジェクトでデザイン思考ワークショップを実施し、女子小中高生30名が参加。「STEMへの適性を実感した」「自信がついた」といった声が寄せられました。
 さらに、文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」派遣の高校生およびベイエリアの大学生インターンの受け入れ、シリコンバレーを訪れる学生への講演などを通じ、多様な生き方・働き方を知る機会を提供しました。

7月5日に開催した山田進太郎DE&I財団 x JWIBA Girls Meet STEM project「Design Your Future ~共感からアイデアを生み出そう~」講師の吉成雄一郎氏(中央)、JWIBAメンバー、参加者ら

4. 未来をひらく“学び”:JWIBA Summer Summit 2025開催報告

 今年で3回目となる「JWIBA Summer Summit 2025」は、スタンフォード大学で開催されました。テーマは “Learn for Life, Update Yourself ─ 未来をひらく “学び続ける力” ─ シリコンバレーで見つける、変化の時代を生きるヒント”。研究者、教育者、企業リーダーが登壇 (注1) し、急速に変化する社会で求められる学びやキャリアのあり方を多角的に議論しました。
- 午前:子どもの学びとデジタル環境、家庭や教育現場におけるテクノロジーとの向き合い方
- 午後:生成AIの進展を踏まえたリスキリングやキャリア戦略、変化の時代を生き抜くマインドセット

といったテーマを通じて、「学び続ける力」を多面的に深掘りしました。

 また、JWIBAが女子学生の進路選択に関する日米比較研究活動を開始することの報告と、現状の仮説に関する紹介も行い、参加者から高い関心が寄せられました。

 当日は186 名 (注2) が参加し、
「新たな視点を得られた」「次の一歩を踏み出す勇気をもらえた」
といった声が多く寄せられるなど、JWIBA の理念を体現するイベントとなりました。

9月5日に開催した2025 JWIBA Summer Summitの様子

Photo by: Aika Cardin Photography

5. パートナーシップとご支援

 2025年の活動は、スポンサー企業・団体、そして個人寄付者の皆さまからの温かいご支援により支えられました。JWIBAの理念に共感し、女性が自分らしくキャリアと人生を築くための環境づくりを後押ししてくださったことに、心より感謝申し上げます。

 今年は初めての取り組みとして、Summer Summit にスポンサーによるブース出展を設け、参加者が企業と直接交流できる新たな出会いの場を創出しました。コミュニティの学びがより立体的につながる機会となり、参加者・スポンサー双方から高い評価をいただきました。

 こうしたパートナーシップは、JWIBAが掲げる「個々のキャリア・人生の発展」「Equity & Inclusion の推進」「イノベーションの後押し」を持続的に進める大きな力となっています。今後も支援者の皆さまとともに、女性が自分らしいキャリアと人生を築ける社会の実現に向けて活動を続けてまいります。

2025 Annual Sponsors:

JWIBA Summer Summit 2025 Event Sponsors:

JWIBA Summer Summit 2025 後援:

6. 今後の活動方針

 JWIBAは、2026年も隔月の定例Meetupを中心に「つながり」「学び」「社会への発信」という3つの柱を軸に活動を進めてまいります。

 まず、コミュニティにおいては、女性たちがキャリアや人生の選択肢を広げられるよう、世代・職種・ライフステージを超えて支え合えるネットワークをさらに発展させていきます。

 また、Equity & Inclusion 推進に向けては、今年度開始した調査研究を発展させ、移住女性のキャリア形成や女子中高生のSTEM進路に関する知見を日米双方に発信していきます。

 あわせて、次世代育成の取組として、2026年2月開催予定の第2回「山田進太郎DE&I財団 x JWIBA Girls Meet STEM project」 (注3) をはじめ、若い世代が自分らしい未来を描ける支援も継続します。

 JWIBAは、女性が「自分らしく学び、働き、生きる」ための環境を社会全体で育んでいくことを目指し、2026年もコミュニティとともに活動を続けてまいります。
■ 団体概要:JWIBAについて

Japanese Women’s Initiative in Bay Area(JWIBA) は、米国カリフォルニア州を拠点とする非営利団体(501(c)(3)登録)です。
JWIBAはベイエリアと日本社会に関わる女性を中心とするコミュニティを形成し、互いに支え合い励まし合って、個々のキャリア・人生が発展すること、Equity and Inclusion 推進やイノベーションを後押しします。

主な活動内容
- 年次サミット・テーマ別セミナー・ネットワーキングイベント
- 企業・大学・NPOとのコラボレーション
- 子育て・駐在・転職期などライフステージに合わせた支援
- 日米比較調査やキャリア支援リソースの発信

関連リンク
- 公式サイト:https://www.jwiba.org/
- LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/jwiba/
- Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61572307466741
- Instagram:https://www.instagram.com/jwiba_npo/

脚注
(注1) 主な登壇者(アルファベット順、敬称略、肩書き・所属は当時のもの)
荒川 奈津子 / 株式会社日立製作所、 Head of HR, 戦略SIB BU
アルバート チュー / SOMPO Digital Lab, CEO
リチャード ダッシャー / スタンフォード大学 特任教授、アジア・米国技術経営研究センター所長
星 友啓 / スタンフォード大学オンライン高校校長、慶應大学特別招聘教授、横浜市立大学特任教授
伊藤 瑞子 / カリフォルニア大学アーバイン校 情報学部 Professor in Residence、Connected Learning Lab ディレクター、Connected Camps 共同創設者
櫛田 健児 / カーネギー国際平和財団 シニアフェロー 日本プログラム責任者
中内 玲子 / Sora International Preschool 創設者
佐藤 亜希子 / Cambly, Head of Global GTM Operations
時枝 正 / スタンフォード大学 数学科教授

(注2) 参加者属性内訳:会社員約4割、フリーランス・学生・起業家・アカデミア関係者各1割、その他2割

(注3) 2026年2月、第2回「山田進太郎D&I財団 × JWIBA ー シリコンバレーで活躍する女性たちから学ぼう!」(仮題)を予定しています。内容はアメリカで働く理系出身女性によるオンラインパネルディスカッション。詳細は2025年12月より公式サイト(https://www.jwiba.org)にて発表。

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