人材育成・情報発信・実務を一体で進める「島根県認定のデジタル拠点」デジタルクリエイティブLab始動─ 元教師が設立したNPO法人による、地域で人が育ち、企業の課題解決につながる新たな人材循環モデル ─

この度オープンする「SISデジタルクリエイティブLab」
【松江市】2026年1月、NPO法人SISアカデミーは、島根県認定のデジタル拠点として「SISデジタルクリエイティブLab」を松江市千鳥町に開設しました。
本拠点は、島根県地域振興部地域政策課デジタル戦略室「しまねデジタルソーシャルイノベーションチャレンジ事業」に採択された事業として、人材育成・情報発信・企業連携を一体で行う、デジタル拠点です。
SISデジタルクリエイティブLab(以下SIS-DCL)は、単なる学習・トレーニングの施設ではなく、地域で人が育ち、企業と出会い、仕事や挑戦へとつながっていく循環を生み出すことを目的とした拠点です。若者や社会人が実務に触れながら、自分に合った働き方や役割を見つけていく場として機能します。
■サービスの目的や背景
デジタル人材の不足が指摘される中、AIの進化をはじめとした技術革新により、社会の変化のスピードは加速し、企業の業務内容や課題解決の手段も一層多様化しています。企業には、変化に向き合いながら考え、試行錯誤を続けられる人材が、これまで以上に求められています。
しかし地方では、「学ぶ場」「実務に触れる場」「企業と出会う場」が分断されたまま存在しており、若者も企業も、互いの情報を十分に知らないまま出会い、ミスマッチを繰り返しているのが現状です。企業は「いい人を採用したい」と願いながらも、自社の雰囲気や挑戦の実態、仕事のリアルを十分に伝えきれているのか、結果的に期待を裏切ってしまっているのではないかという不安を抱えています。
一方で若者側も、仕事そのものに触れる機会が極端に少なく、社会にどのような仕事があり、どんな力が求められ、どんな人たちが、どんな目的や葛藤を持って働いているのかを知る前に、進路や就職を考えざるを得ない状況に置かれています。その結果、「働くうえで何を大切にしたいのか」「自分はどんな環境で力を発揮できるのか」といった視点を持たないまま、条件や肩書きといった分かりやすい情報だけで判断してしまうケースも少なくありません。
仕事や人を知る接点がないままでは、それらが自分の人生にとって重要な要素だと認識することも難しく、知ろうとするきっかけすら持てない状態が生まれます。こうした構造が、若者の早期離職や都市部への人口流出を招く一因となっています。
NPO法人SISアカデミーは、こうした構造的な課題に対し、人材育成・情報発信・実務・企業連携を一体で行う「SIS-DCL」を島根県内で立ち上げました。技術やスキルだけを教えるのではなく、人と企業が互いを理解し、納得して関われる状態をつくることを重視した「やさしいデジタル」人材育成・トレーニングの拠点です。
■活動の概要
SIS-DCLは、「島根県認定デジタル拠点」として位置づけられています。

SIS-DCL概要図
SIS-DCLでは、スキル習得から就業・採用までを一足飛びに進めるのではなく、「リアルな企業と関わりながら相互に理解を深める」段階的なプロセスを大切にしています。拠点には、元教師であり、デジタル推進委員の資格を有する支援員が常駐。教育現場での実務経験に加え、実践的なデジタルスキル双方を有する支援員が、会員一人ひとりの社会や企業との関わり・実践的スキルを支えます。

「実践的やさしいデジタル人材を輩出する」SIS-DCL育成・トレーニングシステム 5段階プロセス
STEP1|身近なデジタルコンテンツ制作から関わる
まずは、SISアカデミーのデジタルコンテンツ制作に関わりながら、小中学生のスポーツ活動サポートや各種情報発信業務を通じて、デジタルに触れることは勿論、コンテンツ制作、データアナリティクス等、個人の習熟度に合わせたデジタル関連業務の役割をもってもらうことからスタートします。「学ぶ前に関わる」ことを重視した入口です。
STEP2|NPO法人運営補助を通じて、仕事の裏側を知る
次に、NPO法人SISアカデミーの経理や事務、運営業務の一部を担い、組織がどのように成り立ち、仕事が回っているのかを体感します。スキルと同時に、責任感や業務理解を深めていきます。
STEP3|「人生、何周目?」番組制作を通じて、企業を知る
対談コンテンツ「人生、何周目?」の制作に関わりながら、企業の社長やキーマンの話に触れ、企業の考え方・価値観・仕事の背景を学びます。ここでは「どんな企業か」を、条件ではなく人の言葉から理解していきます。
STEP4|BPO・インターンによる“お試し実践”
その後、企業のBPO業務やインターンといった形で、実際の業務に段階的に関わる接点を設けます。
会員・企業双方が情報を共有しながら、無理のない形で関係性を深めていきます。
STEP5|相互理解を前提としたマッチング・採用
これらのプロセスを経たうえで、会員と企業の双方が納得した場合に、採用や継続的な業務委託へとつなげていきます。「思っていたのと違った」を防ぐための設計です。
■運営スキーム

センター拠点運営方法(運営スキーム)
本事業は、企業による協賛・広告パートナーシップと会員による月額システム利用料を組み合わせた運営モデルにより成り立っています。
〇企業による協賛・広告パートナーシップ
協賛企業は、対談コンテンツ「人生、何周目?」への参加や、スタジオ配信、サイネージ、SNS発信などを通じて、自社で働く人の考え方や人となり、仕事の背景を文脈ごと社会に発信することができます。
ここでの広告は、単なる露出やPRではなく、人材育成・採用・ブランディングにつながる関係づくりとして位置づけられています。そのため、企業規模や事業等のレイヤーに応じた複数の協賛プランを用意しています。
〇会員制度による人材育成の仕組み
SIS-DCLを利用する会員は、SISアカデミーの既存料金体系に基づき、自己投資として月額システム利用料を支払いながら活動に参加します。

用途に応じた様々なデジタルコンテンツ利用が可能
会員の利用料金
〇正会員
社会人:月額5,000円(税込)
大学生:月額4,000円(税込)
高校生:月額3,000円(税込)
〇賛助会員
中学生:月額2,000円(税込)
小学生:月額1,000円(税込)
正会員はデジタルコンテンツ制作や対談番組、NPO運営や企業BPO業務などの実践を通じて学びながら、段階的に企業との接点を持ち、マッチングへと進んでいきます。また、SISアカデミー内のその他のクラブと併用利用を可能にし、マルチな活動や才能をサポートします。
〇「広告」と「学び」を循環させる設計
企業の協賛によって生まれる仕事や発信の場が、会員の学びと実践の機会となり、その成長が再び企業の価値創出や人材確保につながっていきます。企業の投資と、個人の自己投資が循環することで「人材育成・情報発信・雇用創出を持続可能にする」それが、SIS-DCLの運営モデルです。
■今後の展開
今後は、島根県とも連携を深めながら、地域課題と人材育成をつなぐ取り組みを段階的に展開していく予定です。少子高齢化・人口流出が進む山陰の山間部や海端など、デジタルリテラシーを高める機会が極端に少ない地域にサテライト拠点を展開していきます。地域の特色に合わせたデジタル拠点を構築します。地方に生まれ、地方に住みながらも、日本全国・海外とつながる働き方や生き方を、学習・トレーニングできる環境づくりを目指します。またSISアカデミーが産官学連携を主導し、SIS-DCLサテライト拠点の支援員として生活していく人や、眠っている地域の魅力を掘り起こしたり、地域ならではの新しい価値を創造し起業したりする人が集まってくる拠点の構築を通じ、地方創生に寄与します。

気軽にデジタルに触れる拠点に
地域住民向けのスマホ教室
■「社会課題解決の現場で身につく力」優秀な人材がSISアカデミーに集まる理由
SISアカデミーはNPO法人です。NPO・NGOでの経験は、「社会に出て活躍するための実践的な土台」をつくる時間です。そこでは報酬や肩書きよりも、「自分の仕事が誰に、どんな変化をもたらしているのか」が常に問われます。社会課題解決の現場に身を置くことで、目的から逆算して考え、行動する力が自然と鍛えられます。
また、限られたリソースの中で仕事を進めるNPO・NGOでは、若手であっても企画・判断・実行の中心を担うことが求められます。一人で複数の役割を担いながら、組織やプロジェクト全体を見渡す経験は、企業や行政でも通用する「ポータブルスキル」そのものです。
さらに、NPO・NGOは多様な価値観や立場の人が集まる場でもあります。異分野・異業界の人と協働しながら課題を解決するプロセスは、複雑化する社会やビジネスの現場で欠かせない力になります。
こうした経験を経て、NPO・NGOは「最終地点」ではなく、「力を養う通過点」として機能します。
社会や企業に進んだとき、目的意識・当事者意識・実行力を併せ持った人材として立ち上がれる--それが、NPO・NGOでの経験がもつ本当の価値です。
■SISアカデミーのビジョン
スポーツの現場から、人が育つ構造を見てきた団体
NPO法人SISアカデミーは、スポーツを通じて、人がどう育ち、どう伸びていくのかを、11年間にわたり現場で見続けてきた団体です。
これまで取り組んできたのは、単に競技力の高い選手を育てることではありません。自分でゴールを描き、そのゴールに向かって考え、進み続けられるリーダー人材の育成です。
活動を続ける中で、こうした環境には、自然と主体性の高い人材が集まり、育っていくことが分かってきました。
教師・スポーツ指導者とともにつくってきた育成の現場
SISアカデミーの特徴は、小中学生のスポーツ活動をフィールドにしながら、子どもだけでなく、大人の育成にも踏み込んできた点にあります。教師やスポーツ指導者と向き合い、「どう教えるか」以前に、「どんな関わり方が、子どもの可能性を広げるのか」を現場で積み重ねてきました。
その中で、指導力の向上や、子ども一人ひとりの適性を見立てる視点、成長のスピードや方向性を尊重する考え方を研修プログラムとして磨いてきました。
現場で培った考え方を、デジタルへ
SIS-DCLは、こうしたSISアカデミーの歩みの延長線上にあります。分野はスポーツからデジタルへと広がりましたが、根っこにある考え方は変わっていません。
・人は、関係性の中で育つ
・経験を通して、自分の軸をつくっていく
・スキルは、目的があってこそ意味を持つ
この視点があるからこそ、SIS-DCLは「技術を教える場」ではなく、人と企業が納得して関われる場として設計されています。
教育と社会のあいだに立ち続ける
営利企業には、「やりたいと思っても、すぐに収益につながらないため実行できないこと」があります。一方、教育の現場には、「必要だと分かっていても、制度や仕組みの中では実行できないこと」があります。
SISアカデミーは、そうした両者の「できない」のあいだに立ち、つながり方を一緒に考え、形にしてきました。
実際に、SISアカデミーでの経験は、進学や社会に出たあとも、考え方や行動の土台として活かされてきました。その積み重ねが、今あらためてSISアカデミーの取り組みに期待が寄せられている理由でもあります。
どちらかの都合を押しつけるのではなく、実現できる仕組みを研究・開発し続ける。
それが、SISアカデミーの唯一無二の立ち位置です。
担当者コメント

元特別支援学校教師 デジタル庁認定デジタル推進委員 SIS-DCLではスポンサー企業の窓口となり、正会員には個別最適化されたデジタル関連の学習・トレーニングプログラムを提供する。
NPO法人SISアカデミー/理事 中村 優特別支援学校の教師として働く一方で、野球やゲーム、PC自作や動画制作など、ずっと「夢中になれること」に心を動かされてきました。今は教育の現場を離れ、経営者や企業の方々と向き合いながら、課題について本音で語り合い、まだ形のないものを一緒に生み出す日々を過ごしています。教育の世界だけでは出会えなかった人や価値観に触れ、社会には本当に多様な生き方があるのだと実感しています。新たな価値を創造する挑戦は簡単ではありませんが、悩み、試し、前に進むこの時間に、生きている実感があります。正しさに縛られるより、楽しさを信じて動く方が、新しい道はひらける。自分を飾らず等身大のままで、人や仕事と関わり続け、「やさしいデジタル」を実現できる人材の育成に携わっていきます。
NPO法人SISアカデミー
NPO法人SISアカデミー(Sun International Sports Academy)は「山陰を世界に誇るスポーツエリアに」を理念に、島根県を拠点に活動するNPO法人です。2015年の設立より、リーダー人材を多数輩出する”地域循環型の育成・トレーニングシステム”の研究・開発をしています。
2024年から「デポルターレ中学生野球大会」を主催しています。この大会は、野球を通して「考える力」「対話する力」「決断する力」を育むことを目的としたスポーツ大会です。試合の進行はすべて中学生だけで行われ、作戦立案やベンチワーク、判断のすべてを選手自身が担います。審判も中学生が行います。参加はチーム単位ではなく個人エントリー制にしており、ほぼ初対面の仲間と協力しながら試合に臨むことで、主体性や協調性が自然に育まれる設計になっています。勝敗や技術の優劣だけでなく、試行錯誤や対話のプロセスを大切にし、野球の中で一人ひとりが自分と向き合う経験を提供しています。スポーツの楽しさと学びを両立させ、次世代に必要な力を育てる新しい大会になっています。第1回大会から大会の模様はYouTubeでLive配信しています。実況・解説付きの本格的な試合実況に正会員が携わることで、大会運営を通じてデジタルスキルやコミュニケーション能力を向上を図っています。
https://sbi2045.com/deportare/
2026年4月からは株式会社アリオン(アミューズメント複合事業)と共同事業体を組織し、公共施設の指定管理業も開始します。NPO法人として人材育成事業を通じて積み上げてきたノウハウと知見を地方自治体にも提供し、公共施設の管理運営だけでなく、再生・リノベーション・コンバージョンにもチャレンジしていきます。営利法人であるアリオンと非営利法人であるSISアカデミー両社の強みを掛け合わせ、独創的な地域再生に積極的に取り組んでいきます。
■BASEBALL事業
30以上の中学校から集まる中学生を中心に野球活動を展開しています。
■FOOTBALL事業
小学生を中心にサッカー活動を展開しています。今後中学生の部を創設予定です。
■SIS-DCL事業
やさしいデジタル人材の育成×企業との繋がるデジタル拠点です。
■SIS-TAP事業
次世代トレーナーの育成×地域展開の拠点です。
■部活動地域展開支援事業(BASKETBALL)
部活動地域展開に伴う地域クラブの活動支援を行います。
■指定管理事業
〇湖陵体育センター・湖陵運動広場・湖陵総合公園
〇斐伊川河川敷公園・斐伊川清水公園
■フリースクール事業
通信制高校に通う学生のサポート・その他児童生徒に学校や家庭以外の居場所を提供しています。
◆主な実績・受賞歴等
2022年 「Sport in Life」推進事業採択~スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業~楽しいうれしい運動プロジェクト
2023年 BASEBALLCLUB 全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆 準優勝
2024年 BASEBALLCLUB 山陰中央新報スポーツ優秀選手賞(団体の部)受賞
2024年 第1回デポルターレ中学生野球大会in松江2024開催
https://www.youtube.com/watch?v=R7ufBxd2kv8
2025年 第2回デポルターレ中学生野球大会in松江2025開催
https://www.youtube.com/watch?v=I3KFwE4bRZ4
法人名:NPO法人SISアカデミー
所在地:島根県松江市千鳥町36
代表者:理事長 若狭 彰
HP:https://sbi2045.com/
■リリースに関してのお問い合わせ
NPO法人SISアカデミー
sbijimukyoku@gmail.com
担当:中村 優