
京都府京都市中京区にある「俵屋旅館」は、1月20日(火)より公式ホームページ、およびホームページでのWeb予約を開始した。
宝永年間に創業した京都で現存最古の旅館

「俵屋旅館」は、江戸時代の宝永年間(1704~11年)から320年余り続く、長い歴史がある旅館。京都で現存する最古の旅館である。
石見国浜田(現・島根県浜田市)の太物問屋・俵屋和助が京都の現在地、麩屋町通姉小路上ルの土地を取得したのが始まりだ。もともと織物を扱う太物問屋を営業する傍らで、故郷から京に上ってきた人を泊めるようになった。やがて、宿を本業とするようになったといわれている。
江戸時代には、「寄宿」と呼ばれる藩士を泊める高級旅宿として、一般の旅客が宿泊する「旅籠屋」とは区別されていたという。明治時代以降は、かつての公家や大名、あるいは明治政府の重鎮の諸家が名簿に名を連ね、現代も国内外の多くの要人に利用されている。
一室一室違った特徴がある客室

「俵屋旅館」の客室は伝統的な数寄屋建築に、現代の感覚が融けこんだ歴史的建造物。日本古来の数寄屋造を基本としながら、歴代の主人の趣味を反映した客室になっている。

客室18室には同じ意匠がなく、一室一室に異なる特徴がある。庭との一体感を味わえる1階の各部屋、俯瞰する庭の眺めが贅沢な2階、3階の部屋のほか、床の間や本間、次の間などのデザインも一部屋ずつ異なる。

さまざまな部屋を体験し、好きな部屋を探すのも「俵屋旅館」の楽しみ方の一つだ。
選び抜かれた食材を使う、医食同源を根本とする料理

「俵屋旅館」の食事は「医食同源」を根本としており、宿泊者の一日の健康を預かっているという考えのもとに提供されている。
京都の深い文化や、それぞれの季節を感じる献立や器使いはもちろん、豪華な食材、山海の珍味、そして身体に良い新鮮な食材を吟味。昔ながらの丁寧で細やかな仕事でつくられた品を、一品ずつ提供することを心がけている。
宿泊者が「俵屋旅館」の夕食・朝食を食べることで、宿泊を通して健やかになることを願い、研鑽を重ねているという。俵屋のしつらいや庭に囲まれて、総料理長の黒川氏が矜持にかけて選び抜いた材料と、研ぎ澄まされた技を存分に堪能できる。
ホームページの開設にともないWeb予約も可能となり、より便利になった「俵屋旅館」。京都を訪れた際は、京都現存最古の旅館に宿泊してみてはいかがだろうか。
■俵屋旅館
住所:京都府京都市中京区麩屋町通姉小路上ル
駐車場:あり(無料)
HP:https://the-tawaraya.jp
(淺野 陽介)