トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

株式会社ヴァンティブ

WCN2026(横浜)における、おうち透析(腹膜透析)*の普及と患者アウトカムに関する学会発表について~小倉記念病院における観察研究の発表~

このエントリーをはてなブックマークに追加

 株式会社ヴァンティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長:河野行成、以下「ヴァンティブ」)は、2026年3月28日から31日に横浜で開催された世界腎臓学会(World Congress of Nephrology:WCN 2026)において、小倉記念病院で実施された2つの観察研究に関する発表が行われたことをお知らせします。
 なお、本発表は学会抄録に基づくものであり、現時点では査読論文として公表されたものではありません。

WCN 2026で発表された小倉記念病院における2つの観察研究
 WCN 2026では、以下の2つの観察研究が発表されました。
- 「腎臓専門医とかかりつけ医の連携による腹膜透析プログラムの発展:単施設での経験」(WCN26-AB-5416)[1]
- 「腹膜透析における腎臓専門医とかかりつけ医の連携ケアモデルの構造と経済性:単施設での経験」(WCN26-AB-5850)[2]

 これらの研究は、かかりつけ医と腎臓専門医による共同管理(コ・マネジメント)の取り組みについて、単施設における事例として報告されたものです。
 なお、いずれも単施設での観察研究であり、結果は特定の医療体制や地域性に基づくものです。

日本における慢性腎臓病と腎代替療法
 日本では約1,500万人、すなわち成人の約8人に1人が慢性腎臓病(CKD)を有するとされています[3]。慢性腎臓病が進行し末期腎不全の状態になると、自宅や外出先で日常的に行うおうち透析(腹膜透析)、または医療機関に通院して実施する通院透析(血液透析)、そして腎移植といった腎臓の働きを代替する『腎代替療法』という選択肢があります。
 他国では腹膜透析の普及率が12~70%4であるのに対し、日本では約3%と低く[4]、実施可能な医療機関が限られているのが現状です。

本発表内容の位置づけ
 本発表は、小倉記念病院における取り組みについて報告されたものであり、特定の治療法の有効性や臨床的意義を示すものではありません。

患者さん・ご家族への情報提供について
 ヴァンティブは、腎疾患に向き合う患者さんおよびご家族が、治療や日常生活について理解を深めるための情報提供に取り組んでいます。その一環として、腎疾患や透析治療に関する一般的な情報を提供する疾患啓発サイトを運営しています。
https://jp.mykidneyjourney.com/ja
本サイトは、特定の治療法や製品を推奨するものではなく、医師との相談に役立つ一般的な情報提供を目的としています。

研究に関する詳細
 「腹膜透析における腎臓専門医とかかりつけ医の連携ケアモデルの構造と経済性:単施設での経験」に関する研究では、小倉記念病院がかかりつけ医と連携することで腎臓内科の人的負担を軽減しながら、腹膜透析患者数を320名まで拡大し、日本有数の腹膜透析センターの一つとなったことが示されました。腹膜透析は在宅治療であるため、新たな設備投資や施設拡張、追加の医療資源を必要としない点も特徴です。
 また「腎臓専門医とかかりつけ医の連携による腹膜透析プログラムの発展:単施設での経験」に関する研究では、慢性腎臓病(CKD)の早期発見・早期治療を目的とした地域連携システムにより、透析導入年齢のピークが60代から70代へとシフトしたことが報告されました。
 2023年末時点で、日本における透析患者数は343,508人、透析導入時の平均年齢は71.59歳です。
これらの結果は、単施設における観察研究の範囲において、腎臓専門医とかかりつけ医による多職種連携の取り組みが、おうち透析(腹膜透析)の導入や継続に関して一定の示唆を与える可能性があります。
 本研究は学会抄録に記載のとおり、医療機関主導で実施され、関連企業の社員が共著者として参加しています。

Vantiveについて
 Vantiveは世界中の患者さんおよび医療者の「人生に寄り添い、希望の未来へ」導くことをミッションとして掲げる、生命維持に重要な臓器療法を提供する企業です。70年にわたり腎臓ケアにおけるイノベーションを推進し、世界100カ国以上で日々100万人を超える患者さんと接するグローバル企業という基盤を持ちながら、デジタルソリューションと高度なサービスを通じて透析の治療体験の向上に貢献します。腎臓ケアのその先を見据え、生命維持に重要な臓器療法への変革に注力します。患者さんをケアする医療者の治療管理の柔軟性と効率性の向上と共に、患者さんのより長く、より充実した人生の実現を目指しています。

おうち透析、通院透析:ヴァンティブは在宅での治療となる腹膜透析および在宅血液透析をより多くの患者さんに認知いただくために「おうち透析」と名付けました。それに対し、医療機関など施設に通院して行う透析を「通院透析」としています。「おうち透析(腹膜透析)」を含む治療選択肢については、疾患啓発ウェブサイト「いっしょに考える腎臓病」、およびYouTube「透析病院ドットコム」をご覧ください。なお、「おうち透析(腹膜透析)」を含む腎不全治療の選択肢について相談できるお近くの病院はこちらから検索できます。

[1] Kanai, Hidetoshi, et al. “Growing a peritoneal dialysis program through nephrologist and primary care physician collaboration: A single-center experience.” World Congress of Nephrology 2026, Yokohama, Japan, March 28-31, 2026. Abstract WCN26-AB-5416.
[2] Kanai, Hidetoshi, et al. “Structure and economics of nephrologists’ and primary care physicians’ collaborative care model for peritoneal dialysis: A single-center experience.” World Congress of Nephrology 2026, Yokohama, Japan, March 28-31, 2026. Abstract WCN26-AB-5850.
[3] Japan Nephrology Society (2012) CKD Examination Guide 2012
[4] End Stage Renal Disease: Chapter 11. International Comparisons, Figure 11.16 Distribution of dialysis modality in prevalent patients with ESRD, by country or region, 2020(United States Renal Database System 2022 Annual Data Report)

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事