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【パパフロ通信】孫の育児はお風呂が最適? 半数以上の家庭で“孫とおじいちゃんが一緒にお風呂”

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昔パパフロしていたパパたちが孫の育児にも参加? 孫の育児をしているおじいちゃんの6割が育児協力の経験あり

資生堂スーパーマイルド『パパフロ応援委員会』は、育児に積極的に取り組む父親を応援すべく、「パパとおフロに入ろう」をテーマに、8月26日を「8(パパ)26(フロ)の日」に制定し(日本記念日協会認定)、「パパフロ」の推奨に努めてきました。2011年から「浴育に関する意識調査」を実施し、「パパフロの実態」や「パパフロによる家族のコミュニケーション効果」等について調査結果を公表してきました。

核家族化や共働き世帯の増加など、子どもを取り巻く環境は時代とともに変化しており、ここ数年は、『イクジイ』と呼ばれる育児に積極的に関わるおじいちゃんの増加が注目を集めています。パパフロ応援委員会は、パパフロはもちろん家族みんなで“浴育”(=入浴を通じた健康を目指し、入浴の効果や入浴方法、お風呂の楽しみ方などの学び)に関わってもらいたいという想いのもと、今年は『おじいちゃんと孫の浴育』をテーマとして、調査を実施しました。

【調査結果概要/抜粋】
かつて子育てに参加していたパパたちが、孫の育児にも積極的に参加していることがわかりました。
そして、ほとんどの家庭で、おじいちゃんに育児を手伝って欲しいと考えていることもわかりました。また、半数以上の家庭で「おじいちゃんと孫の浴育」を行ったことがあり、パパフロと同様、お風呂が子どもとのコミュニケーションの場になっているようです。

かつて、パパフロを実践していたパパたちは、おじいちゃんになっても、子どもをお風呂に入れてくれたりと育児の心強い協力者になっているのかもしれません。

いまどき孫の育児参加は当たり前!子育てに協力的だったおじいちゃんが孫の育児も支えてくれる?!

◆孫の育児に協力していたおじいちゃんは約半数の48.6%(質問1)
◆子育てに参加したおじいちゃんは、孫育てにも協力的!
  孫の育児に参加しているおじいちゃんのうち、約6割は自分の子どもの育児に参加していたと判明(質問2)
◆パパママもおじいちゃんに期待?!おじいちゃんに育児を手伝って欲しいと考える親は、約9割(質問5)

おじいちゃんもお風呂で簡単に育児参加?!お風呂が孫とおじいちゃんの心の距離を縮めてくれる!

◆半数以上の家庭で「孫とおじいちゃんが一緒にお風呂」に入っていることが判明。
◆おじいちゃんが「孫と一緒にお風呂に入る」理由は・・・
 1位「孫が喜ぶから」52.5%、2位「自分の楽しみ」35.1% 、 3位「気兼ねなく孫と過ごせる」22.4%
 4位「簡単に育児参加できるため」18.4% (質問8)
◆孫とおじいちゃんの心の距離を縮める!
 おじいちゃんとお風呂に入った経験がある家庭の8割が「とても仲がいい」「仲がいい」と回答(質問10)

【調査概要】
本調査は、全国の小学生の孫がいる祖父400名、
小学生の子どもがいる母親400名(20代、30代それぞれ200名)計800名を対象に
2013年7月にインターネットで実施。

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おじいちゃんの意識
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◆「孫の育児に参加したい」と考えるおじいちゃんが多数派!
◆子育てに参加したおじいちゃんは、孫育てにも協力的!
◆おじいちゃんにもプラスの効果!5割が孫の育児で「生活に張り合いができた」
◆10人に1人のおじいちゃんが「何から始めていいのかわからない」

【質問1 祖父対象】あなたはご自身を育児に積極的なおじいちゃん(イクジイ)だと思いますか?(単回答)[図1左]
■「イクジイだと思う」と答えたおじいちゃんは9.3%。
「イクジイだとは思わないが、孫の世話はみている」とあわせて48.6%とほぼ半数のおじいちゃんが孫の育児に参加している実態が明らかになりました。
■「イクジイではないが、イクジイになりたい」と回答したイクジイ予備軍と呼べるおじいちゃんは、16.3%でした。

・多くのおじいちゃんが「孫の育児」に参加、もしくは参加したいと考えており、「孫の育児」に積極的に参加することが一般的になりつつあることが推測されます。

【質問2 祖父対象】あなたのお子さんが小さいころ、育児には参加していましたか?(単回答)[図1右]
■孫の育児に参加しているおじいちゃんのうち、約6割は自分の子どもの育児に参加していたと判明。

・子育てに協力的だったおじいちゃんが、孫の育児でも一役買っていることがわかります。

【質問3 祖父対象】お孫さんの育児に参加することで、自分自身に変化はありましたか? (複数回答)[図2上]
■孫の世話をすることで「生活に張り合いができた」と回答したおじいちゃんが51.8%。

【質問4 祖父対象】あなたはなぜイクジイを始められていないのですか?(複数回答)[図2下]
■「離れて暮らしているため、なかなか会えないから」と答えたおじいちゃんは73.3%。
 10人に1人が「何から始めていいのかわからないから」と回答。

・距離という物理的な理由で、孫の育児に参加できないおじいちゃんがいる一方、「何から始めればいいかわからない」おじいちゃんが10人に1人いることがわかりました。

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   親の意識
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◆おじいちゃんの育児参加に賛成派の親が約9割
◆多くの親がおじいちゃんに求めるのは、“簡単に”できる育児

【質問5 母親対象】おじいちゃんにお子さんの育児を手伝って欲しいと思いますか(複数回答)[図3]
■おじいちゃんに育児を手伝って欲しいと考える親は、約9割。

・親もおじいちゃんの育児参加には肯定的なようです。

【質問6 母親対象】おじいちゃんに、どのような育児支援して欲しいですか?(3つまで選択回答)[図4]
■親がおじいちゃんに求める育児支援は、
 1位「子どもの遊び相手」68.3%、2位「金銭的な援助」36.6%、3位「参観日や運動会応援などへの参加」28.5%

・多くの親がおじいちゃんに求めているのは、「子どもの遊び相手」などの簡単にできる育児支援。

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孫とおじいちゃんの浴育実態
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◆半数以上の家庭で“孫とおじいちゃんが一緒にお風呂”の経験あり
◆イクジイ初心者にもオススメ?!お風呂は、“簡単に”できる楽しい育児
◆おじいちゃんとの入浴は、“子どもの成長によい影響を与える”とほとんどの親が期待!

【質問7 全員対象】お子さん(お孫さん)とおじいちゃんが一緒にお風呂に入る頻度は?(単回答)[図5上] 
■半数以上の家庭で「孫とおじいちゃんが一緒にお風呂」に入っていることが判明。

【質問8 祖父対象】なぜお孫さんとお風呂にはいるのですか?(複数回答)[図5下]
■おじいちゃんが「孫と一緒にお風呂に入る」理由は、「気兼ねなく孫と過ごせる」22.4 %、「簡単に育児参加できる」18.4%。

・「孫と一緒にお風呂に入ること」は孫や自分自身が楽しめるだけでなく、【質問6】のように、孫の育児参加をしたくても何から始めればいいのかわからないおじいちゃんでも、簡単に気兼ねなく始められる孫育てのようです。

【質問9 母親対象】 「おじいちゃんとお風呂に入ること」は、子どもの成長によい影響を与えると思いますか?(単回答)
■「おじいちゃんと一緒にお風呂に入ること」は“子どもの成長によい影響を与える”と回答した親が95.1%。
 3人に1人は「とてもあてはまる」と回答。

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孫とおじいちゃんの浴育効果
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◆「孫と一緒にお風呂」は入れば入るほど孫と仲良くなれる!
◆「パパ・ママが子どもだったころの話」や「昔の話、思い出話」と、おじいちゃんならではの会話!

【質問10 全員対象】お子さんとおじいちゃんは仲がいいですか ?(複数回答)[図6]
■孫とおじいちゃんが「とても仲がいい」と回答した家庭は、孫とおじいちゃんが一緒にお風呂に入った経験のない家庭が22.1%だったのに対し、経験がある家庭が40.3%に上った。
■また、孫とおじいちゃんの入浴頻度が増える程、比例して親密度が高まることが判明。

・裸の付き合いができる入浴頻度が増す程、孫とおじいちゃんの心の距離は縮まるといえます。

【質問11 祖父対象】お風呂でお孫さんとどんな話をしたり、相談にのっていますか?(複数回答)
■孫とのお風呂の中での会話は、1位「学校でのでき事」63.2%、2位「遊び・おもちゃ」46.5、3位 「友達のこと」41.7%
■「パパ・ママが子どもだったころの話」16.2%や「昔の話、思い出話」14.9%といったおじいちゃんならではの会話も。

【質問12 全員対象】お子さんの性格についてお答えください。(各単回答)[図7]
■30分以上おじいちゃんと入浴する子どもは、30分未満の子どもに比べて、「忍耐力がある」や「思いやりがある」「協調性がある」と思われている。

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おじいちゃんと孫の浴育に関する意識調査について専門家の見解
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“孫とお風呂を楽しむ”ことから始まる「イクジイ」への道
東京学芸大学教授・学長補佐 
松田恵示 

調査結果からは、入浴時間をおじいちゃんといっしょにゆったり30分以上とっている場合、「忍耐力がある」(22.7ポイント増)や「思いやりがある」(16.4ポイント増)、「協調性がある」(11.0ポイント増)など、いっしょに入っていなかったり30分未満の入浴時間にとどまっていたりする場合に対して、子どもの性格に有意な差が見られます。

これは、30分以上の入浴が、子どもの社会性の形成にもよい影響を与えている可能性があるなど、おじいちゃんといっしょに入浴することが「特別なこと」であることがわかります。もちろん、子どもにとって、年配者であるおじいちゃんとお風呂でゆっくり向い合うことは、おじいちゃんから社会性や高いモラル意識を自然に学ぶ機会でもあります。また、そもそもおじいちゃんに限らず様々な世代の大人と関わることは、子どもの感情や情緒を豊かにし、モラル意識や価値観を育てるために大切なことです。

子どもや大人に関わらず、「お風呂」という空間は、日常から一瞬「脱出」してしまうような、独特の雰囲気を持っています。非日常的な「飛び地」のような場所。これが「お風呂」の持つ基本的な性質です。だからこそ、「お風呂」は「ホッ…」としたり、心が軽くなったり、ニコニコしたくなったりなど、子どもや大人に関わらず、普段の自分ではない、もっと素直な自分に戻れたりします。

このような「お風呂」に「おじいちゃん」と「孫」が一緒に入ると、もちろんそこでは普段にはないコミュニケーションや触れ合いがたくさん生まれます。おじいちゃんの昔話、子どもが知らないお父さんやお母さんの話、おじいちゃんが普段は聞いたことのない子どもの日常生活でのでき事、体や髪を洗ったりする際に起こる共同作業や、「冷たい!」「熱い!」といったことを共感する時間。そうした経験が、子どもにもおじいちゃんにも、相手に対する新しい気づきや新しい自分の発見までをも、ときに促したりするのではないでしょうか。

孫との「お風呂」時間を大切にすることから生まれてくる「いいこと」は、おそらくもっとたくさんあると思います。 “孫とお風呂を楽しむ”ことから始まる「イクジイ」への道。「お風呂」を共有する文化は、実は古くからの私たちの「知恵」でもあるのだと思います。

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松田恵示 プロフィール
1962年和歌山県生まれ。専攻は、教育社会学・スポーツ社会学。遊び文化、身体文化、教育文化について社会意識論の立場から研究している。また、教育支援人材の育成や、体育科教育の開発を通じて、地域や学校や企業との実践的な共同作業を行っている。前文部科学省生涯学習調査官。現在、中央教育審議会専門委員、国立市社会教育委員議長、NPO法人東京学芸大子ども未来研究所理事長、日本スポーツ社会学会理事、日本子ども社会学会編集委員など。著書に『交叉する身体と遊び-あいまいさの文化社会学-』(1999、世界思想社)、『おもちゃと遊びのリアル-おもちゃ王国の現象学-』(2003、世界思想社)、『教育支援人材育成ハンドブック』(2010,書肆クラルテ)など。
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※本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際は必ず 「資生堂スーパーマイルド『パパフロ応援委員会』 調べ」と明記下さい。

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