―「知見は一度では語り尽くせない」を前提に、AIが段階的に核心へ迫る新アプローチ ―
セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長:関根 淳、本社:千葉県千葉市、以下「セイコーソリューションズ」)は、有識者が持つ“暗黙知”を本質的に可視化し次世代へ継承する新機能「AIインタビュアー」を開発し、AIレビュー・プラットフォーム「Seiko Futureworks」において、本日より提供開始いたします。

■背景
多くの企業で生成AIの導入が進む一方、実務の現場では、生成AIの回答に対し「思考の背景まで捉えきれない」「表層的な回答しか得られない」といった課題が残っています。
その背景には、AIが扱う情報の多くが既に文書化された知識(形式知)に偏っており、実際の業務価値を支える“経験に基づく知見(暗黙知)”の活用が進んでいないという現状があります。
■AIインタビュアー機能の概要
AIインタビュアーは、有識者へのインタビューを生成AIが対話形式で行い、その中で得られた思考・判断基準・価値観などを整理・構造化する機能です。
AIは会話内容をもとに、次に尋ねるべき質問を自律的に提案することで、単なるFAQの域を超えた“知の深掘り”を実現します。これにより、人が経験を通じて培ってきた専門的な知見を、組織全体で共有・再利用できる形に変換します。
Seiko Futureworks のAIインタビュアーは、従来のヒアリングでは難しかった深層の知識を有識者から抽出することで、組織の競争力を高めるための本質的な知見を蓄積するインタビュー設計を実現しています。

有識者が持つ技術判断や経験則は、一度のインタビューで取り切れるものではありません。その判断に至る思考プロセスからリスク評価、根拠、代替案を検討した際の判断基準など、本質的な知見を引き出して初めて、組織での暗黙知継承が実現します。
Seiko Futureworks のAIインタビュアーは、まず全体像を把握した上で、重要な論点を整理し、科学的手法(CIT※)で整理した段階的な掘り下げを繰り返すことで、回答者の思考を支援しながら暗黙知を可視化していきます。プロセス型の深掘構造にすることで、回答者自身も自然に自分の思考を整理することができます。

※CIT(Critical Incident Technique)は、当時現場で起きた重大・困難な出来事を、時系列に再構成し、何が有効で何が無効だったかを、行動・判断・文脈に分解して収集する質的手法です。
■AIでのナレッジ活用について
AIインタビュアーで抽出された有識者の知見や判断基準は、Seiko Futureworks上で即座にAIエージェントとして反映することができます。
これにより、インタビューで得たナレッジをそのまま社内専用の生成AIに活かし、有識者の知見を日常業務の中で活用できる環境を迅速に構築することが可能です。「知見を聞き出す」だけでなく、「活用までつなげる」仕組みにより、組織内に分散した知識を継続的に学習・再利用できるナレッジサイクルを実現します。
■Seiko Futureworksの概要と特長について
Seiko Futureworksは、企業ルールやナレッジを安全に反映できる生成AIプラットフォームです。AIインタビュアーのほか、AIレビュワーや円卓会議などの機能を備え、業務プロセス全体にわたって知見の取得・活用・継承をシームレスに支援します。
セキュリティ基準を満たした企業専用環境で運用できることに加え、組織ごとのルールやドキュメント構造に合わせて柔軟にカスタマイズできる点も特長です。
Seiko Futureworks 製品ページ:
https://www.seiko-sol.co.jp/products/ai_platform/lp/
※Seiko Futureworksはセイコーグループ株式会社の登録商標です。
※その他、本文中に記載されている製品名などは各社の登録商標または商標です。