~車載デバイスでのエッジ処理により不安定姿勢のリアルタイム検知を実現~
株式会社サイバーコア(本社:岩手県盛岡市 代表取締役:玉木 由浩、以下「サイバーコア」)は、日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、以下「日野自動車」)が推進するバス車内安全確保の取り組みにおいて、高速エッジAIを用いた「AI搭載型乗合バス 車内事故防止システム」(以下「本システム」)を開発したことをお知らせいたします。日野自動車と共同で開発した本システムは、公益社団法人日本バス協会(以下「日本バス協会」)が実施するAIを活用した乗合バス車内事故防止システムの実証実験に採用され、2026年9月から12月にかけて首都圏・東海・関西エリアの大手バス事業者6社の路線バスに搭載され、効果検証が実施されます。
背景
バスの運転士には、安全運転に加え、乗客の乗降時や車内外の安全確認など多くの役割が求められており、安全性の向上と業務負担の軽減を両立することが課題となっています。路線バスにおいては、発車時や減速時の揺れによってつり革や手すりに掴まっていない乗客が転倒・負傷する事故が多く発生しており、国土交通省の「事業用自動車総合安全プラン2030」においても車内事故の削減が目標として掲げられています。この課題の解決に貢献するべく、サイバーコアが得意とする画像解析技術と高速エッジAI技術を用いて、本システムを開発しました。
システムの仕組み:高速エッジAIによる、わずか0.2秒以内のAI映像解析
本システムは、バス車内に設置したカメラの映像をエッジAIで解析し、乗客の姿勢や動きから転倒につながるおそれのある不安定状態をリアルタイムに検知します。不安定状態と判定した場合には、運転士へ画面・音声で通知するとともに、車内モニターを通じて乗客に着席やつり革の利用を促します。これにより、運転士の安全確認業務の負担軽減と、乗客の安全性向上の両立を目指します。
エッジデバイス上でAI処理をオフラインで高速実行でき、走行中の車内状況を瞬時に解析し、運転士へ素早く伝えることができます。本システムでは、映像のAI判定から車内モニターに結果が表示されるまでの処理時間はわずか0.2秒以内*、IPカメラのレイテンシを含む合計処理時間でもわずか0.5秒以内*の高速リアルタイム処理を実現しています。
* 開発テスト環境における実測値。実際の現場環境に応じて値は変動する場合があります。
システムの全体構成は下図の通りです。

AI搭載型乗合バス 車内事故防止システム構成図
検知イメージ
サイバーコアが独自に学習を重ねたAIにより、高精度の人物検知、骨格推定、安全判定を行います。前方・後方カメラの映像から乗客一人ひとりの骨格を推定し、つり革や手すりに掴まっていないなど不安定な状態を検知した場合には、画面上に「注意」等のアラートを表示して運転士に知らせます。

検知結果表示イメージ(モニタリング画面)
導入・実証実験の概要
本システムは、日本バス協会が日野自動車と連携して実施する「AI搭載型乗合バス 車内事故防止システム」実証実験に採用され、2026年9月から12月にかけて首都圏・東海・関西エリアの大手バス事業者6社で順次検証されます。参加バス事業者と実施予定期間については、日野自動車株式会社(https://www.hino.co.jp/)および公益社団法人日本バス協会(https://www.bus.or.jp/)の公式ウェブサイトをご確認ください。
各社の役割
[表: https://prtimes.jp/data/corp/34919/table/22_1_94dbc4545d980bddc85a2e9cd0046099.jpg?v=202609080145 ]
今後の展望
サイバーコアは、本実証実験を通じて得られる知見を活かし、日野自動車と共に「AI搭載型乗合バス 車内事故防止システム」の精度向上と機能拡張、実用化に向けた開発を継続してまいります。今後も画像AI・エッジAI技術を核に、バス・鉄道・自治体・商業施設など幅広い領域における現場の課題解決に貢献するソリューションを提供してまいります。
【株式会社サイバーコアについて】
画像AI技術およびエッジAI技術に強みを持つソリューションプロバイダ。特に人流・交通量解析やカメラまたぎトラッキング(ReID)アルゴリズムに強みを持ち、世界的なコンペで優勝を始めとした実績があります。AI軽量化技術にも長く取り組んでおり、エッジAIやフィジカルAI関連にも強いほか、アプリ開発等のソフトウェア領域まで一気通貫の開発が可能。盛岡・東京・ベトナムの3拠点で事業を展開しています。電気興業(DKK)グループ。
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