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順天堂大学とケアネット、次世代医療AI・臨床知共創に関する共同研究を開始

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―AIエージェント活用による新たな臨床支援の仕組みを検証―

学校法人順天堂(東京都文京区、学長 代田浩之)と株式会社ケアネット(東京都千代田区、代表取締役社長 藤井勝博)は、AIエージェントを活用した新しい臨床支援の仕組みを開発する共同研究を行うことに合意し、順天堂大学大学院医学研究科 AIインキュベーションファームに「次世代医療AI・臨床知共創講座」(センター長 矢野裕一朗)を2026年7月1日に開設しました。

■講座開設の背景と目的
近年、高齢化による患者背景の多様化や多剤併用の広がりで、医療従事者が確認・判断すべき情報は複雑化しています。一方で、電子カルテ、診療ガイドライン、薬剤情報、医学論文等は複数のシステムや情報源に分散しており、医療現場で必要な情報をいかに迅速に取得・活用できるかが課題となっています。
こうした課題に対して、国内最大級の臨床データと臨床知を有する順天堂大学と、約30年にわたり医療情報の提供とデジタル情報基盤の構築に取り組んできたケアネットは、共同研究を行うことになりました。両者の知見とAI・デジタル技術を融合し、・医療従事者の負担軽減と医療の質・安全性の向上に資する、実臨床で活用可能なAI医療基盤の実装を目指します。

■共同研究講座の概要
本共同研究講座では、主に二つのテーマに取り組みます。
1. 臨床支援AIエージェント
院内データを集約・整理して、治療歴、検査値、併発疾患等の状況に応じた薬剤情報、診療ガイドライン、医学論文等を提示する「臨床支援AIエージェント」の開発に着手します。個人情報や研究倫理に十分配慮した環境のもと、医師の情報収集と意志決定支援する仕組みを検討します。
2. 医療従事者コミュニティプラットフォーム
順天堂大学内の医師同士のつながりや、診療科、医局、学会、関連施設等を超えた連携を促進する「臨床知・集合知の共有基盤」の構築を行います。ケアネットが医療従事者ネットワーク構築を通じて培った知見を活用し、臨床、教育、学会、研究等の現場で生まれる知識や経験を蓄積、共有し、継続的に活用できる仕組みの構築を目指します。 
これらを通じて、医療情報と臨床知をAIでつなぎ、医療現場の効率化、医療の質・安全性の向上、医療従事者間の連携強化への貢献を目指します。

■順天堂大学 学長 代田浩之のコメント
本共同研究では、順天堂大学が有する高度な臨床知見や豊富な臨床データと、株式会社ケアネットが長年培ってきた医療従事者向けプラットフォーム運営実績、医療情報提供技術、および医療DX分野における知見を強力に融合させます。こうした産学の共創とAIなどのデジタル技術を掛け合わせることで、診療科や施設を超えた集合知の蓄積・共有・相互作用を加速させ、未来の医療現場を支える革新的なイノベーションを創出してまいります。

■順天堂大学AIインキュベーションファーム・センター長 矢野裕一朗のコメント
超高齢社会の深化や不確実性の高まり、医療情報の増大、そして多様な価値観の台頭を背景に、複数の悩みを抱えるマルチモビディティ(多疾患併存)のケースは増加の一途をたどっています。今や、単一の疾患のみに対処する医療から、患者の背景やナラティヴに寄り添う全人的ケア、すなわちホリスティック・リーズニング(全人的臨床推論)が求められる時代へとシフトしています。 こうした変化に対応するためには、診療科や施設の枠を超えた集合知の結集と、それを後押しするAI技術の活用が不可欠です。本講座では、多様な診療科の医師や多職種が集う株式会社ケアネットのプラットフォーム基盤・技術力・知見と、本学が誇る豊富な臨床データ・臨床知を結集します。両者の強みを最大限に活かし、次世代の医療DXを切り拓く新たなモデルを順天堂から発信してまいります。

■ケアネット 代表取締役社長 藤井勝博のコメント
当社は、自社が運営する医療従事者向け情報プラットフォームにおける情報発信を通じ、医療従事者の情報取得支援に取り組んでまいりました。本共同研究のテーマの一つである、院内データを利用した臨床支援AIエージェントは、新たな方法で多忙な医師の臨床意思決定をサポートし、日本の医療の高い質や安全性、医療の持続可能性に貢献できる重要な研究だと考えています。
順天堂大学の臨床現場における知見とケアネットの医師ネットワーク・医療情報基盤・AI開発力をかけあわせ、臨床支援AIエージェントの有用性・安全性・実証可能性について検証を進めてまいります。実用化後は、全国の医療現場へ展開し、医療従事者の負担軽減と医療の質・安全性の向上に貢献できればと考えています。

共同研究講座 概要

名称
次世代医療AI・臨床知共創講座
英語名
Juntendo & CareNet Medical AI and Clinical Knowledge Co-creation Department (J-CMAC)
設置機関
順天堂大学大学院医学研究科 AIインキュベーションファーム
責任者
矢野裕一朗
(総合診療科・教授、AIインキュベーションファーム・センター長 AI 推進センター・センター長)
開設日
2026年7月1日
研究期間
2026年7月~2031年6月(5年間)
本件に関するお問い合わせ先
順天堂大学大学院医学研究科 AIインキュベーションファーム:ecosystem@juntendo.ac.jp
株式会社ケアネット: https://carenet.co.jp/contact/

順天堂大学大学院医学研究科 AIインキュベーションファームについて

順天堂大学AIインキュベーションファーム(以下、aif)は、人工知能 (AI), Internet of Medical Things (IoMT), デジタルヘルス等に関わる研究・開発・社会実装における産学官民連携の強化、及び産業創出の好循環を生み出す次世代医療エコシステムを形成するため、2021年12月1日付けで発足しました。イノベーションを創出するためには、産学官民の連携により先端技術の育成や産業創出の好循環を生み出すエコシステムが必要です。そして、このエコシステムにこそ、aifの強みがあります。東京都心に位置し、順天堂大学医学部附属順天堂医院と近接した好立地。9学部6研究科6附属病院によって集積される健康・医療ビッグデータや充実した設備。AI専門家のサポート。さらに拠点となる元町ウェルネスパークにはオープンイノベーションプログラム「GAUDI」やスポートロジーセンターが共存し、分野を超えた相乗効果が期待できます。aifにしかない、このようなバリューを活用しながら、「文京区本郷から世界のデジタルヘルスを牽引する共創の場の構築」を目指します。

順天堂大学AIインキュベーションファームについては、
https://research-center.juntendo.ac.jp/aif/をご参照ください。

ケアネットについて

ケアネットグループは、「知と情熱と行動力で、医療人を支え、医療の未来を動かす。」をパーパスに掲げ、24万人の医師会員を有する「CareNet.com」(https://www.carenet.com/)を基盤に事業を展開。医療の人材・教育・経営から新薬の開発・治験・普及支援まで、医療・医薬分野の専門サービスを幅広く提供しています。ケアネットの会社概要についてはhttps://carenet.co.jp/をご参照ください。採用情報はhttps://carenet.co.jp/recruit/にてご覧いただけます。

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