~CO2回収プラントの「吸収能力低下・腐食・排出物」の課題に、原因究明から評価までワンストップで対応する分析技術を展示~

【2026年8月28日】
「常に新しい技術・知識を求め、真心を持ってお客様に接し、決して立ち止まらずに進み続ける。」を企業理念に、環境調査や品質保証における分析・実験のエキスパート集団である株式会社アサヒテクノリサーチ(代表取締役社長:伴丈 修、本社:広島県大竹市)は、2026年9月9日(水)から11日(金)に幕張メッセで開催される「CCUS EXPO -【国際】CO2の分離・回収・利用・貯蔵 技術展-」に出展します。CO2回収設備の安定運転と新規吸収液・材料の開発を支える受託分析・評価サービスを、分析事例・測定データとともに紹介します。
■背景
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、鉄鋼・化学・セメントなど排出削減が難しい産業の脱炭素化手段としてCCUS(CO2の回収・利用・貯留)への期待が高まっています。国内では2024年5月にCCS事業法(二酸化炭素の貯留事業に関する法律)が成立し、2030年までの民間CCS事業開始に向けた環境整備が進むなど、CCUSは研究段階から実装段階へと移行しつつあります。
一方、実証・商用のCO2回収設備が動き始めることにより、新たな課題が顕在化しています。例えば、CO2を吸収するアミン溶液は、運転に伴い劣化・分解する可能性があり、吸収能力の低下や設備腐食、析出物の発生、運転コストの増加などにつながることが考えられます。また、運転条件や吸収液の状態によって排ガス中に多様な成分が排出されるため、環境影響評価や将来の規制対応も課題となります。しかし、吸収液がどれだけ劣化しているのか、腐食がどこまで進んでいるのかは、外からは見えません。設備を安定して動かし続けるためには、こうした「見えない状態」を分析によって定量化することが重要と考えられています。
■展示内容
当日、当社ブースでは、CCUSの研究・開発、実証、運転の各フェーズに対応する4つの分析・評価サービスを紹介します。

(1)CO2回収アミン総合診断サービス
吸収アミンの純度分析(GC・LC)や全アミン量測定に加え、CO2吸収に寄与する「有効アミン」と、熱安定性塩(HSS)などに由来する「無効アミン」を区別して評価し、有効アミン比率を算出します。新液との性能比較により吸収能力低下を定量化し、吸収液の交換・再生時期の判断を支援します。あわせて、溶液中の金属分析(Fe・Cr・Ni等)による腐食進行の早期検知や、SEM・EDS・Ramanによる析出物の元素組成・化学種の解析にも対応します。
(2)CCUS設備の故障・腐食原因解析
現地調査、破面・材料解析、腐食・劣化評価、金属溶出モニタリング、非破壊検査(UT・MT・PT・RT)の5ステップで、故障・腐食の原因究明から再発防止対策の提案までを一貫して行います。
(3)排ガス中の多項目分析
CO2回収設備の排ガスを対象に、CO2・NOx等の無機ガスから、アミン類・ニトロソアミン類(NDMA、NDEA等)・アルデヒド類などの微量有機成分、重金属、PFASまで、サンプリングから分析・報告までワンストップで対応します。設備の健全性確認、環境影響評価、規制対応に活用できます。
(4)高精度熱力学物性評価
気液平衡(VLE)、蒸気圧、ヘンリー定数(ガス溶解度)の受託測定により、新規吸収液・溶媒の開発やCO2回収プロセスの設計・シミュレーションに必要な基礎物性データを提供します。
■展示の注目ポイント
吸収液の状態を「有効アミン比率」で見える化:
吸収能力低下の定量評価と交換・再生時期の判断支援という、運転コストに直結する診断プロセスを分析フローと診断結果例で紹介します。
腐食・析出物の実解析データ:
SEM断面観察像、EDS・Ramanスペクトルなど、実際の解析データに基づき原因究明のアプローチを確認できます。
次世代CCUS材料MOFの評価への取り組み:
アミン吸収液評価で培った分析技術を活かし、次世代CCUS材料として期待されるMOF(金属有機構造体)の評価・分析技術の確立にも取り組んでいます。ZIF-8の分析事例を展示します。
■展示会概要
名称: CCUS EXPO -【国際】CO2の分離・回収・利用・貯蔵 技術展-
会期: 2026年9月9日(水)~11日(金)
会場: 幕張メッセ CCUS EXPO
ブース番号: E22-50 ※ご来場には事前登録が便利です。
展示内容: CO2回収アミン総合診断サービス/CCUS設備の故障・腐食原因解析/排ガス中の多項目分析/高精度熱力学物性評価
公式サイト: https://www.wsew.jp/hub/ja-jp/about/ccus.html
アサヒテクノリサーチについて
代表者:代表取締役社長 伴丈 修
設立:1989年5月
所在地:広島県大竹市晴海2丁目10-54
企業URL:https://agi-atr.com/
事業内容:環境測定・分析(水質、土壌、廃棄物、アスベスト)、医薬品製造用水の品質試験、品質調査(RoHS・ELV、材料分析)、技術開発