-CMG姿勢制御装置に吊り下げた状態から安定した方向を維持し発射へ-
Rockoonシステムを用いた空中発射方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役CEO:小田翔武)は、2026年2月14日(土)福島県南相馬市の井田川実験場にて、「Kogitsuneロケットの吊下げ発射実験」に成功しましたのでお知らせいたします。
吊下げ発射実験とは?
AstroXでは、Rockoonシステムのロケットとしてハイブリッドロケットを採用しています。
本Rockoonシステムにおいてロケットは気球に吊り下げられたCMG(※)方式姿勢制御装置を介してランチャーレールへ装填され、気球の浮力によって成層圏まで浮上したのち、所定の方位角、仰角を保持しながら空中から宇宙空間に向けて発射される構成になっています。
(※)CMG:Control Momentum Gyro
今回の実験では、空中における気球環境を地上で模擬するため、2基のコンテナ上に門型ゲートを設置し、CMG姿勢制御装置およびロケットを吊り下げた状態で推力300N級小型ロケットKogitsuneの発射実験を行いました。本実験においては風などの外乱が加わる条件下で制御を行いながら一連の発射挙動の検証を行っています。

(写真左側は背面からの全体図、右側は前面下側からCMGとロケットを見上げた構図)
Kogitsuneロケットとは?
AstroXが開発した小型ハイブリッドロケットです。2024年8月に南相馬市井田川実験場にて地上発射実験に成功しています。

(Kogitsuneロケット構造図)
名称:Kogitsune
全長:1700mm
直径:154mm
質量:10kg
ロケットエンジン:300N級ハイブリッドロケットモータ
到達高度:500m
本実験の内容について
目的:CMG姿勢制御装置とKogitsuneロケットを門型ゲートに吊るした状態でKogitsuneロケットを発射し、ランチャーレールおよびロケット本体の発射挙動を確認すること。
結果:点火直後に市販購入品である燃料棒が破損したことによりロケットの正常飛翔には至らなかったものの、CMGによるランチャーレールおよびロケット本体の発射姿勢制御に成功。風の影響や今回の実験のように非正常な発射に伴う外乱が作用しても制御されることを実証することが出来ました。
今回の実験におきましても南相馬市をはじめとする地域の皆様、関係各位の多大なるご協力を頂けましたことにつきまして改めて感謝させていただきますと共に、2026年度中の宇宙空間到達に向けた開発を加速させ、日本発の宇宙系スタートアップとして気球を用いた空中発射方式Rockoonシステムの実用化に向け引き続き挑戦を進めて参ります。
一緒に宇宙空間到達を目指す仲間を募集中
AstroXはロケット開発に携わる人材を募集しています。当社の取り組みに共感いただける方、少しでも宇宙開発に興味を持った方はぜひお気軽にご連絡ください。
採用サイトURL: https://astrox.jp/recruit/
会社概要
会社名:AstroX株式会社(AstroX, Inc.)
本社所在地:福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者:代表取締役CEO 小田翔武
設立:2022年5月20日
事業内容:宇宙輸送事業
企業URL:https://astrox.jp