~加納屋建設、中電環境テクノスとコンソーシアムを形成し、CO2排出量30%削減へ挑む~
株式会社こっこー(本社:広島県呉市、代表取締役社長:槙岡達也、以下当社)は、広島県が推進する「価値創造型脱炭素モデル創出・展開促進補助金」を活用し、現在進行中の「広島県福山庁舎解体工事」において、解体・資源循環工程における革新的な脱炭素モデル構築の本格化についてお知らせいたします。
本プロジェクトは、当社を含む事業者間連携ネットワーク「サーキュラーエコノミーチャレンジャーズ(以下、CEチャレンジャーズ)」(2025年10月結成)の思想を実際の解体現場に落とし込む、初の大規模な実装事例となります。さらにCEチャレンジャーズの「広島モデル」確立に向け、広島県へも相談し、解体工事から発生するアルミ以外の資源の国内循環にも挑戦しています。 解体工事から素材の再生、再製品化までの温室効果ガス(CO2)の算定を行い、各分野のスペシャリストがサプライチェーン全体で連携し、本格的なサーキュラーエコノミーの構築を目指します。
CEチャレンジャーズ概要:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000144803.html
解体現場における課題への挑戦
アルミサッシやガラスは優れたリサイクル性を持つ一方、従来の建物解体現場では、限られた作業スペースや工期の制約により分別が難しく、アルミはカスケードリサイクル (質の低下を伴う再利用)されたり、多くが海外へ流出したりするという課題がありました。また、解体現場由来の板ガラスについては、路盤材等へのダウンサイクル利用にとどまるケースも多く、板ガラスとしての水平リサイクルが十分に進んでいないという課題があります。
本プロジェクトでは広島県福山庁舎の解体という公共性の高い現場において、CEチャレンジャーズが掲げる「一貫した資源回収・リサイクルシステム」 を適用。さらに鉄の国内循環も行い、徹底した分別によるリサイクル率の向上と資源の国内循環によるCO2削減を高い次元で両立させます。バージン材から製品を作る工程と比較して、CO2排出量の30%削減を目標に掲げ、現在着実に工事および循環工程を進めております。

循環を形にする、強固なパートナーシップ
本プロジェクトでは、CEチャレンジャーズのネットワークを基盤に、行政・解体・リサイクル・素材メーカー・環境評価の各セクターが強みを持ち寄り、カーボンニュートラル×サーキュラーエコノミー実現を目指します。
- 解体工事・現場管理:株式会社加納屋建設
福山市庁舎の解体現場において、後続の精密分別を見据えた高度な施工・分別管理を実施。
- 分別・加工:株式会社こっこー
解体現場から搬出された窓枠を、手ばらしによりアルミサッシとガラスに分別。
アルミサッシ及び鉄の加工。
- アルミの水平リサイクル:株式会社HARITA、 三協立山株式会社
加工されたサッシを水平リサイクル出来るように高度選別。(株式会社HARITA)
分別された高品質なアルミスクラップを回収し、国内で「サッシからサッシへ」の水平リサイクルを実施。(三協立山株式会社)
- ガラスの水平リサイクル:有限会社佐野商店、 AGC株式会社
回収された板ガラスを品質要求に応じて選別し、カレットとしてAGCへ供給。(有限会社佐野商店)
カレットを原料として活用し、「ガラスからガラスへ」の資源循環を推進。(AGC株式会社)
- 鉄のリサイクル:東京製鐵株式会社
分別された鉄スクラップを電気炉設備にて、付加価値の高い製品へと生まれ変わらせる。
- CO2排出量算定・環境価値評価(見える化):中電環境テクノス株式会社
解体工程から各資源循環工程における温室効果ガス(CO2)排出量を定量的に算定し、30%削減目標に向けた取り組み状況と確かなトレーサビリティを可視化。

本プロジェクトによる「脱炭素とサーキュラーエコノミーへのアプローチ」
手ばらし精密分別による「高品質リサイクル原料」の確保
機械による一括破砕ではなく、黒瀬リサイクルセンターで丁寧な手ばらし分別を行うことで、異物の混入を極限まで防ぎ、素材メーカーがそのまま再利用できる、高品質な資源の確保を行います。
確かなトレーサビリティと国内クローズドループの確立
海外への輸出を行わず国内の主要メーカーのサプライチェーンに直接戻すことで、輸送エネルギーを削減。さらに、CEチャレンジャーズの一貫体制と付随させた広島モデル、中電環境テクノスの算定により、解体主に対し「資源がどこでどう生まれ変わったか」「CO2の可視化」 というサーキュラーエコノミー及び脱炭素への第一歩をサポートします。
今後の展望
現在、広島県福山庁舎の解体は順調に進んでおり、各事業者との連携・循環プロセスもリアルタイムに動いております。本プロジェクトで構築するデータやノウハウは、自社内にとどめることなく、広島県内における「建築物解体におけるカーボンニュートラル×サーキュラーエコノミー」の先行指標・標準モデルとして広く普及・展開していく予定です。
株式会社こっこーは、今後もCEチャレンジャーズの活動および地域の資源循環を支える中核企業として、パートナー企業や行政などと共創し、持続可能な脱炭素社会の実現に向けて邁進してまいります。

株式会社こっこー
広島県呉市に本社を置き、鉄・非鉄スクラップや廃棄物、鉄鋼材加工やエクステリアを取り扱う、総合リサイクル企業です。