小学校低学年向けの児童書です。戦争の悲惨さと平和の大事さを訴える物語です。
株式会社新興出版社啓林館(本社:大阪市、代表取締役社長:佐藤諭史)は、児童書の「文研出版」ブランドで2022年4月4日(月)より『バラ公園のひみつ』(わくわくえどうわシリーズ)を、全国の書店で順次発売いたします。

★あらすじ
のどかおばあさんと人の言葉を話すネコのシロはとても仲良し。そよ風が気持ち良い季節になり、のどかおばあさんとシロはバラ公園にやってきました。
バラ公園には、親子3人の銅像が立っていました。のどかおばあさんとシロは、この銅像がとても気になりました。のどかおばあさんには、この銅像の親子は、なにかから逃げているように見えてなりませんでした。
銅像のことが知りたいのどかおばあさんは、シロに「人の言葉が話せるシロなら、この親子のひみつを探すことが出来るだろ?」とたずねました。実はシロは、銅像の親子のいた時間にタイムスリップすることが出来るのです。
シロに連れられ、のどかおばあさんは銅像の親子のいた時間にタイムスリップしました。
そこで見た町の景色は、とてもこの世の様子には思えませんでした。いったい何がおこっているのでしょうか……。
★編集者より
「今の小学生の子どもたちに、平和と戦争のことを伝えたい」との思いで、作者の川越さんはこの物語を描き上げました。きっかけは、広島県福山市の福山空襲の記録と福山市の親子三人の銅像でした。言葉を話すネコが登場し、タイムスリップして空襲の夜に遭遇する展開に惹き込まれます。福山市に取材に行かれた画家の坪谷さんの思いが、空襲の悲惨さを伝える絵になりました。この物語が平和について考えるきっかけになればと思います。
★著作者紹介
川越文子(文)
・日本児童文芸家協会・日本現代詩人会会員。
・主な作品に
『坂道は風の通り道』(くもん出版)
『モモタとおとぼけゴンベエ』(国土社)
『かこちゃん』『お母さんの変身宣言』『ジュウベエとあたし犯人を追う』『ジュウベエと幽霊とおばあちゃん』(文研出版) など多数ある。
坪谷令子(絵)
・主な作品に
『いえでぼうや』『いのち』(理論社)
『風の子ほいくえん』シリーズ(のら書店)
『ヒロシマのピアノ』『なんやななちゃん なきべそしゅんちゃん』(文研出版) など多数ある。
★商品情報
書名 『バラ公園のひみつ』
川越文子・文
坪谷令子・絵
定価 1,320円(本体1,200円+税10%)
ISBN 978-4-580-82509-3
発売日 2022年4月4日(月)より発売