株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は、2015年1月6日(水)に、『タヌキ学入門』を刊行いたしました。
なぜ化かすと思われていた?
ポンポコはどこからきている?
津波後の海岸にヒトより早く戻ってきたって本当?
野生動物とうまく共存していくために知っておきたい、長い間人のそばで生きてきたタヌキの真実
昔話でもおなじみ、古くから人とともに生きてきたタヌキは、現代人にとってももっとも身近な野生の哺乳類です。東京23区すべてに生息が確認されるほど、都会でもたくましく生きる野生生物ですが、その生態はほとんどが知られていません。そのわりに、昔から化ける動物だと思われていたり、タヌキおやじなど抜け目ない生き物の代表として使われたりと、さまざまなイメージがついてまわるふしぎな動物です。
また、タヌキのたくましさは都会ばかりではなく、東日本大震災の被災地でも確認されました。街も植物も流された仙台海岸に人間よりも早くタヌキが戻ってきていたのです。
そこで、生態等の基礎知識を紹介しながら、そんなタヌキのイメージをじっくりひもといていくのが本書です。どこに住んでなにを食べているのか、どうして化かすと思われたのか、本当に腹鼓を打つのかなどを、野生動物の専門化がひとつひとつわかりやすく解説します。
【著者プロフィール】
高槻成紀(たかつき・せいき)
1949年鳥取県生まれ。東京大学総合研究博物館教授、麻布大学獣医学部教授を歴任。専門は生態学、保全生態学。長年、シカと植物群落の関係を研究。サル、クマ、タヌキなどにも取り組んでいる。著書は『動物を守りたい君へ』『野生動物と共存できるか』(ともに岩波ジュニア新書)、『唱歌「ふるさと」の生態学~ウサギはなぜいなくなったのか?』(山と渓谷社)、『シカの驚異と森の未来』(文一総合出版)など。
【書籍概要】
書 名:『タヌキ学入門』
著 者:高槻成紀
仕 様:B6判、240ページ
定 価:2,000円+税
配本日:2015年1月6日(水)
ISBN:978-4-416-11547-3
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