トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

マンションリサーチ株式会社

2024年10月全国大都市 中古マンション市況調査結果「東京都23区・大阪市・福岡市」は活況。「名古屋市」は暗雲が漂い、「札幌市」は警戒信号か!?

このエントリーをはてなブックマークに追加

「販売期間」と「値下げ回数」で予測する、今後の中古マンションマーケット

今回マンションリサーチ株式会社では、依然として価格の高騰が見られる「東京都23区」の中古マンション市場と併せて、全国大都市「札幌市・大阪市・名古屋市・福岡市」の市況調査を実施しました。

調査結果

【東京都23区・大阪市・福岡市】
需要が増大傾向にあり、中古マンション価格も価格高騰していく傾向。
特に福岡市は、全築年帯において価格が高騰したマンションが増加。
今後も堅調に価格が高騰していく予測。

【名古屋市】
需要はやや停滞しており、この傾向がより強まる動き。
価格は下落していく予測。

【札幌市】
需要が減少しており、実際に値段を下げたマンションも増加。
価格は下落していく予測。

「東京都23区・大阪市・福岡市」の販売期間と値下げ回数と今後の価格予測

以下のグラフでは「東京都23区・大阪市・福岡市」の「販売期間」と「値下げ回数」を示しています。

グラフ1:「東京都23区・大阪市・福岡市」の販売期間と値下げ回数

マンションナビ調べ

「東京都23区・大阪市・福岡市」においてはやや変動があるものの、2024年1月以降の「値下げ回数」は減少しているにもかかわらず、「販売期間」が短縮化もしくは横ばい(大阪市)に推移しています。いずれのエリアも現状以上の需要が見込まれることが示唆されるため、中古マンション価格の高騰が予想されます。

「名古屋市・札幌市」の販売期間と値下げ回数と今後の価格予測

「名古屋市・札幌市」においては、需要が減少傾向にある事が分かります。いずれのエリアも2024年1月以降の「値下げ回数」は増加しているにもかかわらず、「販売期間」が長期化しています。従って今後は現状よりも需要が減少することが示唆されるため、中古マンション価格は下落することが予想されます。

グラフ2:「名古屋市・札幌市」の販売期間と値下げ回数

マンションナビ調べ

エリア別、価格が上昇したマンションの増減率

以下の表では各エリアの「価格が上昇したマンション」の増減率(対2023年比)を示しています。

表1:各エリアの「価格が上昇したマンション」の増減率

マンションナビ調べ

東京都23区においては、調査対象4,102棟のうち、2023年(対2022年比)に価格が上昇したマンションは2,698棟、2024年(対2023年比)に価格が上昇したマンションは2,898棟で2023年よりも200棟増加、すなわち7.4%増加しました。
また大阪市は1.4%、福岡市は8.2%増加し、福岡市において価格が上昇したマンションが顕著に増加しました。
一方で「札幌市」は-12.3%、「名古屋市」においては-6.5%と「販売期間と値下げ回数」の箇所における考察を反映するかのようにいずれも減少しました。

さらに以下の表では各エリアの築年帯別「価格が上昇したマンション」の増減率を示しています。

表2:各エリアの築年帯別「価格が上昇したマンション」の増減率


マンションナビ調べ

【札幌市】
いずれの築年帯も「価格が上昇したマンション」が減少

【東京都23区・福岡市】
いずれの築年帯も「価格の上がったマンション」が増加

「東京都23区」では2005年以降築が16.3%と大幅に増加し、「福岡市」においては旧耐震でも6.7%も増加しました。

【まとめ】
「東京都23区・大阪市・福岡市」においては、需要が増大傾向にあり、中古マンション価格も価格高騰していく事が予想されます。特に「東京都23区・福岡市」では、全築年帯において価格が高騰したマンションが増加しており、「東京都23区」では2005年以降築が16.3%と大幅に増加し、「福岡市」においては旧耐震でも6.7%も増加しました。
一方で、「名古屋市」においては、2024年以降需要はやや停滞しており、トレンド的にはこの傾向がより強まる動きが見て取れます。
「札幌市」においては、需要が減少しており、実際に値段を下げたマンションも増加しています。従って「名古屋市・札幌市」においては価格が下落していくことが予測されます。

筆者プロフィール

福嶋 真司(ふくしましんじ)

マンションリサーチ株式会社
データ事業開発室 
不動産データ分析責任者

FUKUSHIMA RESEARCH INSTITUTE
代表研究員

早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。大手不動産会社にてマーケティング調査を担当後、
建築設計事務所にて法務・労務を担当。現在はマンションリサーチ株式会社にて不動産市場調査・評価指標の研究・開発等を行う一方で、顧客企業の不動産事業における意思決定等のサポートを行う。

FUKUSHIMA RESEARCH INSTITUTE発信リンク集
https://lit.link/fukushimasouken

【マンションリサーチ株式会社その他サービスURL】
■不動産売却一括査定サービス『マンションナビ』
https://t23m-navi.jp/

■不動産データクラウド
https://fudosan-data.jp/

■ロボ査定
https://robosatei.jp/

■分譲マンション、土地、戸建てデータ販売
https://mansionresearch.co.jp/re-data/

■マンション購入サービス『MATSUDAKE』
https://matsudake.me/lp_company/

【不動産市場解説動画チャンネル】
https://www.youtube.com/@mansionresearch/videos

【マンションリサーチ株式会社について】
マンションリサーチ株式会社では、 不動産売却一括査定サイトを運営しており、 2011年創業以来「日本全国の中古マンションをほぼ網羅した14万棟のマンションデータ」「約3億件の不動産売出事例データ」及び「不動産売却を志向するユーザー属性の分析データ」の収集してまいりました。 当社ではこれらのデータを基に集客支援・業務効率化支援及び不動産関連データ販売等を行っております。

会社名: マンションリサーチ株式会社
代表取締役社長: 山田力
所在地: 東京都千代田区神田美土代町5-2 第2日成ビル5階
設立年月日: 2011年4月
資本金 : 1億円

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る