材料開発から製造プロセス、そして新たな事業機会まで

量子技術イノベーション拠点(QIH)は、一般社団法人RISE-Aおよび国立研究開発法人理化学研究所との共催で、2026年7月28日にRISE-A(東京・三越前)にて、半導体関連企業と量子コンピュータの接点を考えるワークショップ「『量子コンピュータ』を通して半導体産業の未来を問い直す」を開催します。
半導体産業では、材料開発や製造プロセスの高度化に伴い、計算科学の重要性がますます高まっています。一方で、より複雑な材料系や製造プロセスを扱うためには、従来のシミュレーションやデータ活用をさらに発展させる新たな計算技術も求められています。
本ワークショップでは、材料計算、流体計算、そして量子コンピュータ産業における事業機会という3つの切り口から、半導体関連企業と量子コンピュータとの接点を考えます。量子コンピュータを半導体の研究開発にどう活かせるのか。そして、量子コンピュータ産業を支える側として、半導体関連企業にとってどのようなビジネスチャンスがあるのか。企業や研究者とのパネルディスカッションを通じて、今後の展望を探ります。
■開催趣旨
半導体産業において、計算科学はますます重要な競争力となっています。
材料開発、製造プロセスの最適化、デバイス設計など、研究開発から生産までのさまざまな場面で、シミュレーションやデータ活用の重要性は高まり続けています。一方で、半導体技術の高度化に伴い、より大規模で高精度な計算が求められる場面も増えています。
量子コンピュータは、すぐに現在の計算技術を置き換えるものではありません。しかし、材料計算や流体計算など、半導体開発・製造を支える計算領域に対して、新たな可能性をもたらす技術として期待されています。
また、量子コンピュータ産業そのものも、新たな産業として立ち上がりつつあります。量子コンピュータの実現に向けては、材料、基板、配線、パッケージング、冷却、制御、計測、製造装置など、多くの技術要素が必要になります。そこには、半導体関連企業が強みを持つ技術や製品との接点が数多く存在します。
本ワークショップでは、以下の3つのセッションを通じて、半導体の研究開発における次世代計算の可能性と、量子コンピュータ産業における半導体関連企業の事業機会を多角的に探ります。
Session 1
材料計算を問い直す:量子コンピュータは半導体材料開発にどう貢献できるのか
半導体材料開発において、計算科学はすでに研究開発を支える重要な基盤となっています。第一原理計算や材料シミュレーション、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)などの活用が進み、新材料探索や特性評価、研究開発の効率化に大きく貢献してきました。近年ではAI技術の発展も相まって、計算科学の活用領域はさらに広がりつつあります。
一方で、材料系の複雑化や開発対象の高度化に伴い、より大規模かつ高精度な計算が求められる場面も増えています。現在の計算科学が半導体材料開発をどのように支えているのかを整理するとともに、量子コンピュータをはじめとした次世代計算技術が、今後どのような可能性をもたらし得るのかを議論します。
本セッションでは、半導体材料開発を支える計算科学の現在地を見つめ直し、量子コンピュータをはじめとした次世代計算技術が、半導体材料開発にどのような新たな可能性をもたらし得るのかについて議論します。
想定テーマ
- 半導体材料開発における計算科学の現在地
- 第一原理計算・材料シミュレーション・MIの役割
- AIなどの発展により、材料開発はどこまで変わりつつあるのか
- 量子コンピュータをはじめとした次世代計算技術はどのような可能性を持つのか
- 半導体材料開発を支える計算科学の未来
こんな方におすすめ
- 半導体材料開発に携わる研究者・技術者
- 材料シミュレーションやMI活用に関心のある方
- 計算科学の産業応用事例を知りたい方
- 次世代計算技術の可能性を知りたい方
- 量子コンピュータの産業応用に関心のある方
登壇者
溝口 照康 教授(東京大学 生産技術研究所)
藤堂 眞治 教授 (東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻)
モデレータ:松岡 智代(株式会社QunaSys COO)
Session 2
流体計算を問い直す:量子コンピュータは半導体製造・デバイス開発を支える流体計算・CAEをどう変え得るのか
半導体産業では、研究開発から製造に至るまで、さまざまな場面でシミュレーションやCAEが活用されています。特に、流れ、熱、物質輸送、反応、界面現象などが複雑に関わる領域では、現象をどのようにモデル化し、計算として扱うかが、研究開発や製造プロセスの高度化において重要なテーマとなっています。
本セッションでは、半導体開発・製造を支える流体計算やCAEを出発点に、現在のシミュレーション技術や計算科学が研究開発や製造プロセスの高度化にどのように活用されているのか、また、どのような課題が残されているのかを整理します。その上で、HPC、AI、そして量子コンピュータといった次世代計算技術が、将来的にこうした計算領域へどのように接続し得るのかを議論します。
半導体産業を支える流体計算・CAE・計算科学の現在地を見つめ直し、HPCやAI、量子コンピュータをはじめとする次世代計算技術がもたらす新たな可能性を考えるセッションです。
想定テーマ
- 半導体開発・製造における流体計算・CAEの役割
- 流れ、熱、物質輸送、反応、界面現象などのモデル化
- 製造プロセス、デバイス設計、実装、冷却におけるシミュレーション活用
- マルチスケールシミュレーションや複雑現象のモデリング
- CAE、HPC、AIによって半導体開発はどこまで高度化しているのか
- 量子コンピュータは流体計算・CAE領域にどう接続し得るのか
こんな方におすすめ
- 半導体開発・製造に携わる研究者・技術者
- 半導体製造プロセス、デバイス設計、実装、冷却に関心のある方
- 流体計算、熱解析、CAE、シミュレーションに携わる方
- 計算科学の産業応用に関心のある方
- 次世代計算技術・量子コンピュータの可能性を知りたい方
登壇者
・中村 幸輝(株式会社QunaSys Quantum Innovation部 シニアリサーチャー)
・大友 洋 先生(国立研究開発法人 理化学研究所 計算科学研究センター)
・モデレータ:渡辺 海(株式会社QunaSys 事業開発室)
Session 3
量子コンピュータは半導体産業の次の市場になり得るか:半導体関連企業は量子コンピュータ産業でどのような事業機会を見出せるのか
量子コンピュータは、次世代計算技術として注目される一方で、新たな産業としても立ち上がりつつあります。
その実現に向けては、量子ビットの実装だけでなく、材料、基板、配線、パッケージング、冷却、制御、計測、製造装置など、多くの技術要素が必要になります。そこには、半導体関連企業が強みを持つ技術や製品との接点が数多く存在します。
本セッションでは、量子コンピュータ産業を一つの市場として捉え、現在の製品や技術を応用できる領域はどこにあるのか、また今後新たに求められる材料や部材などの要素技術にはどのようなものがあるのか議論します。
量子コンピュータを「使う技術」としてだけでなく、既存の製品・技術の応用や、新たな材料・部材開発の可能性を広げる市場として捉え直すセッションです。
想定テーマ
- 量子コンピュータ産業の立ち上がりと半導体関連企業の接点
- 量子コンピュータの実現に求められる材料・部材・製造技術
- 既存の製品や技術を応用できる可能性
- 量子コンピュータ向けに新たに求められる材料・部材
- 半導体関連企業にとっての新たな事業機会
こんな方におすすめ
- 半導体メーカーの方
- 半導体材料・部材メーカーの方
- 半導体製造装置メーカーの方
- 計測・制御・冷却・パッケージング関連企業の方
- 新規事業開発・技術戦略部門の方
- 量子コンピュータ産業における事業機会を知りたい方
登壇者
・樽茶 清悟 先生(国立研究開発法人 理化学研究所 創発物性科学研究センター/量子コンピュータ研究センター)
・有本 英生 様(株式会社日立製作所 研究開発グループ)
・モデレータ:松岡 智代(株式会社QunaSys COO)
■開催概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/41464/table/78_1_33313fa35ed54e5978704385c2931feb.jpg?v=202607242045 ]
■詳細・申し込み方法
こちらより事前登録をお願いします。
※申込締切:2026年7月27日(月)
■ イベント参加・お申し込みに関するお問い合わせ
一般社団法人RISE-A事務局 沼田(info@rise-a.jp)
■ 本イベント・広報に関するお問い合わせ
株式会社QunaSys (pr@qunasys.com)