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NHK

井上樹彦会長 9月定例会見冒頭発言

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本日行われたNHK会長定例記者会見で、井上樹彦会長が以下の通り、所感を述べましたのでお知らせします。

人権問題

まず、人権にかかわる問題について、私からお話ししたいと思います。先週、職員の懲戒事案を公表しました。会長就任以来、人権・人格の尊重を組織運営の基本に据えて取り組みを進めている中で、このような事案が発生したことを極めて重く受け止めています。視聴者の皆さま、関係する皆さまの信頼を損なうこととなったことについて、深くお詫び申し上げます。人権侵害やハラスメントなどの不適切な行為は断じて許されるものではありません。今後も厳正に対処していきます。
また、8月には、職員の人権問題をめぐる不適切な対応についても公表しました。この2つの事案は、それぞれ個別の問題としてではなく、人権・人格の尊重を組織文化として十分に根付かせることができていたのか。改めて問い直すべき事案であると受け止めています。
これらの事案を組織全体の教訓として、役職員一人ひとりが人権を自らの課題として捉えられるよう取り組みを徹底します。人権意識のさらなる徹底と再発防止に向け、組織全体で不断の取り組みを進めてまいります。
さらに、これらの事案の背景にある課題の1つとして、飲酒に関わるリスク事案が後を絶たない状況があります。飲酒をともなう会食の意義を否定するものではありませんが、リスクを軽視できません。何らかの対策を講じる必要があると考え、関係部局に検討を指示しました。これまで当たり前とされてきた業界の慣行であっても、必要であれば見直していく覚悟です。健康、安全、コンプライアンスを最優先に、すべての人が安心して働ける職場づくりを進めていきます。

情報棟の運用

次に、情報棟の運用開始についてです。 NHKの報道・情報発信の拠点として建設した情報棟は、8月9日にニュースセンターやラジオセンターなどが本格運用を開始したのに続き、今月5日には国際放送が運用を開始しました。これで情報棟への主要な機能の移転が完了いたしました。 放送センター建替計画における大きな節目であり、放送・配信を継続しながら移行を実現できたことは大きな成果だと受け止めております。
運用開始後も、地震・大雨といった災害報道や高校野球による流動編成などに適切に対応し、おおむね順調に放送・配信を継続していると捉えています。 情報棟には、各種サービスに必要な約300ものシステム・設備が整備され、IP技術やAIなどの最新技術が導入されています。さまざまな機能が集約され、情報の一元化が進んだ新しい拠点から、国民の命と暮らしを守る防災・減災報道をはじめ、より速く、より質の高いニュースや番組を国内外にお届けできると期待しております。
一方で、同じ時期にBSチャンネルの不具合やFMラジオで放送が出ないというトラブルがありました。視聴者の皆様をはじめ、BSについては、放送事業者・テレビ受信機メーカーの関係者の方々にも、ご不便やご迷惑をおかけする事象が発生したことについて、重く受け止めています。必要な対策を講じており、再発防止に取り組んでいきます。

災害報道

全国で災害が相次いでいます。7月に令和8年熊本地震が発生し、8月以降は千葉県をはじめ、全国各地で豪雨による甚大な被害が発生しました。まずは、亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
NHKは、相次ぐ豪雨災害に対し、レベル5の大雨や土砂災害、氾濫の特別警報が発表された際には、ただちに特設ニュースを立ち上げ、命を守る行動を呼びかけました。通勤や帰宅への影響を考慮し、SNSも活用して交通情報を案内したり、アプリでは利用地域ごとに重要な防災情報をプッシュ通知したりといった工夫を行い、情報を届けきる取り組みに努めました。
また、熊本地震では、発災直後から全組織を挙げて、命と暮らしを守るための情報を伝えてきました。記録的な猛暑と重なったこともあり、被災者の安全確保という観点からも、ニュースや番組を通じて、正確で信頼できる情報をきめ細かくお届けしてきたところです。
引き続き被災地に寄り添いながら、復旧・復興を支える放送・配信に取り組んでまいります。
災害の激甚化、広域化に加え、偽情報や誤情報への対策も課題となっており、災害報道の役割はますます重要になっています。不断に検証・改善を進め、公共メディアとしての使命を果たしていきたいと考えています。

「NHK紅白歌合戦」の開催

続いて、第77回目となる「NHK紅白歌合戦」の開催についてです。 今年もNHKホールで開催いたします。放送予定は大晦日の午後7時20分から11時45分までで、「NHK ONE」や「らじる★らじる」でも配信いたします。
観覧につきましては、10月1日(木)午前11時からWEBで募集を開始する予定です。また今回初めて、「NHK ONE」アカウントにご登録いただき、受信契約のある世帯の方を対象とした観覧募集も別途実施する予定です。 視聴者の皆さまに向けて、2027年への希望をつなぐ番組をお届けしたいと考えております。

「NHK ONE」開始から1年

次に、「NHK ONE」開始から1年についてです。 「NHK ONE」のサービス開始から10月で1年となりますが、この1年で、番組の同時配信・見逃し配信に加え、報道・防災、教育、医療・健康、福祉などの番組関連情報をインターネットで一体的にお届けする基盤を整えることができたと考えております。旧NHKプラスのアカウント数は昨年9月末で約668万件でしたが、毎週利用している人は約300万でした。それが現在のNHK ONEでは、受信契約の確認を終えたアカウントが約447万件となっています。旧NHKプラスをよく利用していた方に加えて、多くの方が、災害時の情報提供や春夏の高校野球の配信などを通じて、NHK ONEをご利用いただいています。
必要な時に、いつでも利用していただけるサービスとして着実に皆さまの暮らしの中に定着してきていると受け止めています。一方で、「見たい番組が見つけにくい」「登録が分かりにくい」といったご意見もいただいております。そうした声を踏まえ、2年目は分かりやすさと使いやすさの向上に重点的に取り組んでまいります。 まず10月から、番組配信アプリの名称を「NHK ONE」に統一し、WEBでもアプリでも迷わずサービスにたどり着けるようにいたします。あわせて、検索機能の改善など、利便性の向上も進めてまいります。

※質疑応答を含む会見全体の要旨は後日、NHKホームページに掲載します。

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