退院サマリー・看護サマリー作成支援システム活用で合計約900時間/月 削減、生成AIで医療従事者の働き方改革を加速
株式会社FIXER(本社:東京都港区、代表取締役社長:松岡 清一、以下FIXER)は、藤田医科大学 岡崎医療センター(愛知県岡崎市、以下 岡崎医療センター)において、医療業務支援に特化した生成AIサービス「GaiXer Medical Agent(ガイザー・メディカル・エージェント)」の本格運用を開始したことをお知らせします。
なお、本サービスの導入に関する契約は、FIXERと学校法人藤田学園(フジタイノベーションキャピタル)との合弁会社である「メディカルAIソリューションズ」と、岡崎医療センターとの間で締結されています。

■導入の背景
2024年4月より「医師の働き方改革」が適用され、医療現場では抜本的な業務効率化が急務となっています。特に、診療記録を元にした医療文書作成は医療従事者にとって大きな負担となっていました。
こうした課題に対し、FIXERはこれまで藤田医科大学病院において、入院機能を有する31診療科で「GaiXer Medical Agent」を展開してきました。
本サービスの機能の一つである「退院サマリー作成支援システム」は電子カルテの診療記録データを元に、LLM(大規模言語モデル)が患者ごとの診療情報を要約し、必要な情報を抽出したうえで自然な文章のサマリーを生成します。これにより従来10~15分かかっていた書類作成が、数回のクリックで完了可能となります。
導入後の調査では、利用した医師の92%が「時間短縮・業務改善に繋がった」と回答するなど、高い効果が確認されています。(※1)
この実績を踏まえ、24時間365日体制の救命救急や手術支援ロボット「ダビンチ」を備える先進医療拠点である岡崎医療センターにおいても、医療従事者の負担軽減と医療の質向上を目的として、本サービスの導入が決定されました。
■主な機能と導入効果
- 退院サマリー・看護サマリー作成支援 電子カルテ上の膨大な診療記録から、AIが「退院サマリー」「看護サマリー」のドラフトを生成します。【サマリー生成】【取り込み】ボタンをクリックするだけで、数秒で下書きを作成し、電子カルテに転記することが可能です。これにより、従来の手作業による医療従事者の負担を軽減し、文書作成時間を大幅に削減します。導入後、340名の職員を対象に実施されたアンケートでは、退院サマリー・看護サマリー作成支援システムの活用により、合計で約900時間/月 の作成時間の短縮効果があったことが確認されました。
- 電子カルテ音声入力診察後の記録や申し送り事項等の電子カルテへの入力は医師の手作業で行われており、大きな業務の負担となっていました。「GaiXer Medical Agent」ではキーボード入力の負担を軽減する音声入力機能を実装。(※2)場所や状況を選ばず迅速に記録できるため、PC作業時間を削減し、本来注力すべき患者との対話やケアに充てる時間の創出に寄与します。実際に利用した医師からは「キーボード入力から解放され、患者の表情を見ながら対話しやすくなった」「患者へのより丁寧で分かりやすい説明が可能となり、診療の質と患者満足度が向上した」「診察内容がその場でテキスト化されるため記録の即時性が高まり、SOAP形式(※3)での要約機能により、カルテ記載の質が向上した」などの声が寄せられています。
■高度なセキュリティの確保
医療情報は極めて機密性の高い個人情報です。本サービスでは、入力された利用時のデータ(診療記録や医療文書など)を、AIの追加学習(モデルの再学習)に一切利用しない設計としており、外部への情報漏洩リスクを排除し、セキュアな環境で安心してご利用いただけます。
なお、本導入に際し、以下コメントをいただいています。
GaiXer Medical Agentの導入を心より歓迎します。従来、多大な時間を要した長期入院患者の退院サマリー作成が、AI支援で大幅に効率化され、医師の精神的な負担軽減にも繋がります。また、音声入力により、医師はPC画面でなく患者さんと向き合う時間が増え、より丁寧な診療が可能になります。本システムは、単なる業務効率化に留まらず、医療の質の向上にも直結する強力なツールであり、働き方改革を加速させ、患者さん中心の医療を推進する一助となることを期待しています。
藤田医科大学岡崎医療センター
脳神経外科 教授
早川 基治
■今後の展望
FIXERは、メディカルAIソリューションズと連携し、「GaiXer Medical Agent」の提供を拡大し、時間外勤務手当の削減等によるコスト最適化や病院全体の業務効率向上を支援してまいります。今後は、診療情報提供書(紹介状)や診断書など対応文書を順次拡充し、医療現場のさらなる課題解決に貢献してまいります。
※1:医師の92%が業務効率化につながったと回答 生成AIを活用した「退院時サマリー作成支援システム」が実用化 ~医療DXへの貢献めざし新事業会社が本格始動~
※2:FIXER、「GaiXer Medical Agent」に新機能を追加 ―「電子カルテ音声入力」と「退院時指導書作成支援」機能、藤田医科大学病院で運用開始―
※3:医療・看護・介護の現場で患者の経過を記録する際、情報を「主観的情報(S)」「客観的情報(O)」「評価(A)」「計画(P)」の4項目に整理して記載する手法
■GaiXer Medical Agentについて
GaiXer Medical Agentは、生成AIを活用した医療業務支援サービスです。電子カルテ上の診療記録等を元に、AIが医療文書のドラフトを自動生成します。CSVファイル等による連携で、ベンダーを問わず様々な電子カルテに対応可能です。
GaiXer Medical Agent公式サイト:https://gaixer.medicalai.co.jp/
■株式会社FIXERについて
FIXERは2009年に創業し、Microsoft Azureの国内展開初期から、企業・官公庁・自治体のエンタープライズシステムを中心に、クラウドを活用したIT基盤の構築と高度化を支援してきました。日本におけるクラウド活用の黎明期から、多数の基幹システムをプライムで手掛け、社会インフラのデジタル化を支えてきた実績を有しています。
近年は、生成AIを生産性向上の中核技術と位置付け、自社開発の生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」を展開しています。さらに、セキュリティや運用要件に応じた選択肢として、組織の閉域ネットワーク内で完結するオンプレミス型生成AI「Sovereign GaiXer(ソブリン ガイザー)」の提供を開始しました。
FIXERは、クラウドからオンプレミスまでを含む柔軟な構成により、さまざまな現場で生成AIを実務に活用できる環境を提供しています。テクノロジーによって業務の負荷を軽減し、人が本来注力すべき価値創出に集中できる社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社FIXER
代表者:代表取締役社長 松岡 清一
所在地:東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館 最上階
Webサイト:https://fixer.co.jp/
■株式会社メディカルAIソリューションズについて
会社名 :株式会社メディカルAIソリューションズ
所在地 :東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館
設立 :2025年3月
代表者 :代表取締役 松岡 清一 代表取締役 山田 光一
事業内容:ヘルスケア関連のアプリケーション開発・保守、生成AIによる医療関連情報の利活用事業
Webサイト:https://gaixer.medicalai.co.jp/
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