https://lab.roomclip.jp/contents/energy_saving/
住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip( https://roomclip.jp/ )」を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:高重正彦)は、投稿写真や検索キーワードなどのデータを基に住まいや暮らしについて調査・研究をする「RoomClip住文化研究所( https://lab.roomclip.jp/ )」より、節電に関する投稿・検索データと実際の投稿の分析をまとめたレポートを発表しました。

レポート発表の背景
昨今の原油と天然ガスの高騰に連動して、電気やガスなどの光熱費値上がりが社会の大きな関心ごとになっている中、RoomClipにおいても、いち早く対策に取り組んでいる生活者の様子が多数投稿されています。
今回のレポートでは、生活者が節電に向けて動き出している様子をユーザーの行動データと直近の投稿実例とともに紹介します。
主なトピックス
1:「節電」の検索水準が昨年比15倍に急増
RoomClipにおける「節電」というワードを含むキーワードの検索率を、2021年12月と2022年12月で比べたところ、15倍と急増。劇的な推移を見せています。
2:検索水準は昨年比2.6倍。「断熱」へのニーズが顕在化
より根本的な節電対策として「断熱」にも注目が集まっています。「節電」同様、検索率は2022年12月 昨年比2.6倍に急増しました。
3:「断熱」は家づくりのキーワードから寒さ対策のキーワードへ変化
2020年以前は主に新築やリフォームに関する話題とともに投稿されることの多かった「断熱」というキーワードが、2022年以降「冷気」「寒さ」や「窓」「カーテン」「DIY」など、寒さ対策に関連する話題として登場することが多くなっています。
総括・考察
節電への関心は今後も継続、断熱は住まいで重要なキーワードに
電気代の著しい高騰がSNSを中心に話題となってからわずか数ヶ月、暮らし領域の現場ではスピード感を持ってさまざまな対策を実行している生活者の様子が見られます。これまでも節電は節約に関心を持つ生活者の間では当然のこととして行われてきましたが、今ではより幅広い層で彼らが発信してきたノウハウが取り入れられています。 今年の4月から6月にはさらなる電気代の値上げも考えられる状況のなか、この動きはより一層広がっていくことでしょう。
一方、例えば省エネを推進する住宅業界では「ZEH(Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語)」などのキーワードが直近聞かれつつありますが、生活者の間では関連しそうな動きがまだ見られていません。現在進行系で進んでいる「節電」の話題について、今後もレポートしていきたいと思います。
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今回の調査レポート内容
1:「節電」の検索水準が昨年比15倍に急増

上図はRoomClipにおける「節電」というワードを含むキーワードの検索率の推移です。2022年12月に激増し、2023年1月にはさらに上昇。劇的な推移を見せています。

各電力会社のウェブサイトから得たデータを参照すると、2022年9月頃から燃料調整単価の上昇が目立ちはじめ、今も続いていることがわかります。このデータを年間の電気代推移に関するデータとつきあわせてみると、使用量のピークとなる冬場に電気料金が上がることは自明です。さらに、電力大手7社からは2023年4月以降、家庭向け電気の規制料金値上げが申請されており、生活者の不安をより大きくさせています。 これらのことを考えると、冒頭で紹介した「節電」のキーワード検索率を示すグラフからは、電気代が突然高騰した結果「何か手立てはないものか」と、RoomClip内でノウハウを必死に求めた姿が目に浮かびます。
RoomClip内での生活者の行動をもう少し深く掘り下げるため、まずは住まいの中での消費電力として最も大きな割合を占めるとされる「エアコン」(出典:JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター令和3年度家庭部門のCO2排出実態調査事業委託業務(令和3年度調査分の実施等)報告書 世帯当たり年間消費量の機器別構成(2019年度))というキーワードに注目してみました。

2021年11月から2022年1月までと、2022年11月から2023年1月までの期間に分けて「エアコン」を含むRoomClipの全コメントをテキストマイニングし、ワードクラウドで出力したものが上図です。大きめに表示されている文字と青色の文字に注目することで、「エアコン」にまつわる主な話題が見えてきます。 すると、2022年11月からの3ヶ月で、2021年には登場していなかった「電気代」というキーワードが目立つようになったのがわかります。

この結果と連動するように「電気代」というキーワードを含むタグの種類も、この3ヶ月で増えています。電気代高騰に対する素直な驚きや悲しみをそのままタグにしたものが目立ちますが、早いタイミングで現象への前向きな姿勢を示すものも生まれていました。
2:検索水準は昨年比2.6倍。「断熱」へのニーズが顕在化
ここまでは使用時間や消費電力の低いアイテムを取り入れるなど、直接的に電化製品自体の消費電力量を減らす節電アイデアをご紹介しました。合わせて、住まい環境自体のより根本的な対策にも目が向いていることが足元では見えています。今、改めて注目を集めているのが「断熱」です。

「断熱」というワードを含むキーワードの検索率を調査してみると、こちらも「節電」同様、2022年12月から急増していました。
3:「断熱」は家づくりのキーワードから寒さ対策のキーワードへ変化

「断熱」の話題自体は目新しいものではありませんが、語られる文脈がこれまでと変わった面が読み取れます。これまでは家づくりにおけるテーマの一つとして持ち出されることが多く、主に新築やリフォームに関する話題として上がっていました。実際に2019年11月から2020年2月における「断熱」を含むコメントを分析すると「設計事務所」「工務店」「注文住宅」などのキーワードと共に言及されていることが上図から分ります。ところが現在(2022~2023年)では、「冷気」「寒さ」「結露」や「窓」「カーテン」「DIY」など、寒さ対策に関連する話題として登場していることが伺えます。
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RoomClip住文化研究所について
RoomClip住文化研究所は、RoomClipに投稿された膨大な写真やコメント、タグなどの実例データ、検索や保存、いいねなどのアクティビティデータ、ユーザーアンケートやインタビューなどを基に、住まい・暮らし領域のトレンドや消費性向などについて調査・分析する研究機関です。2021年4月に設立し、毎月様々なテーマで分析レポートを発表しています。
RoomClipについて https://roomclip.jp/
家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。
ルームクリップ株式会社について
代表者:高重正彦
設立:2011年11月24日
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-28-1
URL:https://corp.roomclip.jp/
事業内容:「RoomClip」「RoomClipビジネス」「RoomClipショッピング」の企画・開発・運営
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