~1台3役(収穫・下葉かき・摘果)をこなすAIロボットの開発を加速へ~

テクノロジーで農業課題を解決するスタートアップ、AGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町、以下AGRIST)は、令和7年度補正予算「スマート農業技術の開発・供給に関する事業」に採択されたことをお知らせします。本事業は、生物系特定産業技術研究支援センターの委託事業です。
本事業を通じて、AGRISTは令和10年度までに、既存の自動収穫ロボットに「下葉かき」や「摘果」といった日常の栽培管理を自動化するオプション機能を開発します。収穫するだけの機能から「24時間、人の代わりに作物を育てる」次世代モデルの早期社会実装を目指します。
■ 背景
日本の農業は深刻な人手不足と高齢化に直面しています。きゅうり栽培では、収穫だけでなく「下葉かき」や「摘果」といった日常的な栽培管理作業に多くの労力が割かれており、生産者にとって重労働となっています。
- 下葉かき(古い葉の刈り取り):病気を防ぎ、日光の効率を高めるために不可欠な作業です。
- 摘果(実の間引き): 養分を集中させ、高品質なきゅうりを育てるための作業です。
これらは年間を通して発生する管理作業で、10aあたり300時間(自社農場調べ)をかけています。ロボットによる適切な適期作業の実現により、管理作業負担を大幅に軽減するだけでなく、きゅうりの品質の向上をもたらし、生産者の収益性と安定供給に貢献します。
AGRISTはこれまで、AIを搭載した自動収穫ロボット「Q」の開発・実証を全国で進めてきました。現場での実証を重ねる中で、生産者から「収穫だけでなく、年間を通して作業をしなければならない栽培管理作業もロボットで代替できないか」という要望がかねてより寄せられており、今回の開発へと踏み切りました。
■ 本研究開発の具体的な内容
下葉かき・摘果オプション機能の開発
今回の採択を受け、AGRISTはロボットに「下葉かき・摘果」の自動オプション機能を搭載させます。これにより省力化だけでなく、相乗効果を生み出します。
- 1台3役による省力化
1台のロボットが収穫・下葉かき・摘果をマルチにこなすことで、生産者の作業負担の削減へ貢献します。栽培管理作業において最大6割の削減を目指します。
- AIの認識精度が向上
収穫ロボット自らがカメラの視界を遮る葉を刈り取ることで、きゅうりを見つける精度が向上し、結果として収穫効率も上がるという自律的なサイクルを実現します。


■ AGRIST株式会社 代表取締役 秦 裕貴のコメント
「生産者の皆さまと共にロボット開発を進める中で、『収穫だけでなく、下葉かきや摘果などの管理作業もロボットに任せたい』という切実な声を多く伺ってきました。私たちが目指すのは24時間体制で作物を見守り、育てる、生産者の皆さまの『頼れる相棒』となる次世代AIロボットです。目覚ましく進化するAIとロボット技術を結集し、100年先も続く持続可能な農業の実現に向け、これからも挑戦を続けてまいります。」

■ 今後の展望
本研究開発を通じて栽培管理オプションを搭載した次世代きゅうり収穫ロボットの早期社会実装を目指します。技術の確立により、ロボット導入の費用対効果をさらに高め、農家の収益性向上と労働環境の改善を実現します。
また、本プロジェクトにかかわるエンジニアの強化を図っており、積極的に人材を募集しております。随時カジュアル面談を実施しておりますので、皆様のお申込みをお待ちしております。
AGRIST株式会社
AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現するスタートアップ企業です。 AIを搭載した自動収穫ロボットを活用したスマート農業を全国で展開しております。 本社は、国の地方創生優良事例にも選出された農業が盛んな宮崎県新富町です。 2025年までに農林水産大臣賞を含む国内外で27個以上の賞を受賞しました。
AGRISTでは、営農支援アプリケーションの構築を行うエンジニア、ロボット開発エンジニア、次世代農場の栽培および農業技術の研究開発を行う農場スタッフの採用を強化しています。詳しくは下記の採用サイトをご覧ください。
採用サイト:https://agrist.com/recruit
代表者:斎藤潤一、秦裕貴
本社所在地:宮崎県児湯郡新富町富田南一丁目53番地1
設立:2019年10月
事業内容:AIとロボットを活用したスマート農業