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東京にも方言がある!日本全国の方言を集めて、写真を撮ってみました!『目でみる方言』重版出来。

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東京書籍株式会社から2023年3月に発売されました書籍『目でみる方言』。ご好評いただき、本書は、この度(2026年2月)、重版となりました。


もくじ


もくじ

はじめに

 本書は、日本各地の方言を取り上げて、そのことばが使われる地域で何を意味しているのか、どのような状態を表しているのかを写真で「見てみよう」という試みの本です。
 一例を挙げると、沖縄県の方言として「ぜんざい」を取り上げています。このことばに対応する写真は、一見すると「かき氷」です。それは、沖縄の「ぜんざい」が「かき氷スタイル」で提供されるが故なのですが、他県民からすると、このことばと写真の差に「え?」と思うのではないでしょうか。このギャップを楽しんでもらえたらなと思っています。
 このように方言を写真でみること。そして、全国の方言にまつわる興味深い話をコラムで紹介することで、この本は構成されています。
 この本を作るときに意識したことが、ふたつあります。
 ひとつは、各地で「今でも使われていることば」と使っている人が「方言だとは思っていなかったことば」をできるだけ選ぶということ。幅広い世代の人に楽しんでもらいたいので、できるだけ今でも使っていることばから選ぶようにしました。また「方言だと思っていなかったことば」は、今でも使うことばである上、そこに驚きもあるので積極的に紹介しました。
 もうひとつは日本各地の方言を紹介すること。本書では、北は北海道から南は沖縄県まで、方言に関する全国47 都道府県の話題を取り上げて解説しています。北から南まで順番に配列していますが、順番通りに読む必要はありません。気になるところから読んでいただければと思います。
 なお本書で〇〇県の方言として紹介したことばは、その地方・地域の特徴的なことばではあるものの、個人によって「使う/使わない」というグラデーションが当然存在します。家族構成や、その土地にどれくらい住んでいるのか、また例えば、現在は同じ愛知県であっても、旧尾張地方と旧三河地方のような明治以前の行政区分のちがいなどでも、ことばは異なってきます。また地域や世代によって、細かな表現のちがいなども存在します。
 そういったちがいがあることを前提としつつも、本書では現在の都道府県で区分けし、その県の代表的な方言として紹介していることもご理解いただければと思います。なお、当地で広く使われている商品名など、旧来からの方言というカテゴリに入らないものもありますが、これらも本書では「方言」として取り扱っています。
 書店や図書館には、方言に関する本がすごくたくさんあります。それらには、本書のように全国的な視点から各県のものを紹介しているものもあれば、その地域のことばについて深く調べたものまで多種多様です。こんなことからも、南北に細長い日本列島には、方言自体が無数にあることがわかります。本書はそこから数多くの方言を網羅的に紹介するのではなく、先述した方針に基づき著者の判断で選んで紹介していることをご了承ください。
 原稿は岡部敬史が担当し、写真は主に山出高士が担当しました。

 この本で方言の話に花が咲きますよう。

岡部敬史

青森県では、傘をさすことを「傘をかぶる」と言う。


埼玉県では、ザリガニのことを「マッカチン」と言う。


大阪府では、アイスコーヒーのことを「レイコー」と言う。


佐賀県では、擬音語を3回繰り返す。


長崎県では、穴の空いた靴下のことを「じゃがいも」と言う。


沖縄県では、かき氷のような冷たい甘味を「ぜんざい」と言う。

著者情報


岡部敬史 おかべ たかし
1972年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務後、文筆家・編集者として活動。著書に、『くらべる東西』『目でみることば』『見つける東京』(東京書籍)、『将棋「初段になれるかな」大会議』(扶桑社)などがある。個人ブログ「おかべたかしの編集記」。

写真
山出高士 やまで たかし
1970年三重県生まれ。梅田雅揚氏に師事後、1995年よりフリーランスカメラマン。『散歩の達人』(交通新聞社)などの雑誌媒体ほか、企業広告も手がける。2007年より小さなスタジオ「ガマスタ」を構え活動中。著書に『くらべる東西』『目でみることば』『似ていることば』(東京書籍)などがある。『人生が変わる!特選 昆虫料理 50』(木谷美咲、内山昭一・著/山と渓谷社)、『もにゅキャラ巡礼』(楠見清、南信長・著/扶桑社)でも写真を担当。

コンテンツ

Part1 1~14 北海道・東北・関東
Part2 15~30 北陸・東海甲信・近畿
Part3 31~47 中国・四国・九州・沖縄
- 北海道の方言「サビオ」
- 青森県の方言「傘をかぶる」
- 岩手県には「じぇじぇじぇ」の碑がある column
- 宮城県の方言「うるかす」
- 秋田県の方言「かっちゃま」
- 山形県の方言「がいろがいろ」
- 福島県の方言「おふかし」
- 茨城県の方言「犬め」
- 栃木県の方言「おっかける」
- 群馬県の方言「あとでやる」は「明日やる」 column
- 埼玉県の方言「マッカチャン」
- 千葉県の方言「もじく」
- 東京都の方言「まん真ん中」
- 神奈川県のえらび歌は「なのなのな」で終わる column
- 新潟県の方言「飴が泣く」
- 富山県人はあまり「きときと」と言わない column
- 石川県の方言「かたがる」
- 福井県の方言「おちょきん」
- 山梨県人は「てっ!」と驚く column
- 長野県の方言「花に水をくれる」
- 岐阜県の方言「カド、ケド」
- 静岡県の方言「子どもっち」
- 愛知県の方言「ときんときん」
- 三重県人は本当に「あさって」の次の日を「ささって」と言うのか? column
- 滋賀県人は琵琶湖を「海」と呼ぶ column
- 京都府の方言「たいたん」
- 大阪府の方言「レイコー」
- 兵庫県の姫路市では今川焼を「御座候」と言う column
- 奈良県のだるまはオナラをする?~「だるまさんがころんだ」調査~ column
- 和歌山県の方言「みぃする」
- 鳥取県人は「アリジゴク」を「コモコモさん」と呼ぶ column
- 島根県の方言「ばりん」
- 岡山県の方言「しわい」
- 広島県の三次市では「サメ」のことを「わに」と言う column
- 山口県の方言「たわん」
- 徳島県の方言「まけまけいっぱい」
- 香川県の方言「ぴっぴ」
- 愛媛県の人は「を」「うぉ」と読む column
- 高知県の方言「20 ばあ」
- 福岡県の「いっせいのーせ!」は「さんのーがーはい!」 column
- 佐賀県の方言「鳥が羽をバタバタバタされる」
- 長崎県の方言「じゃがいも」
- 熊本県人は「あとぜき」を全国に広めたいと考えている column
- 大分県の方言「11 時 前 10分」
- 宮崎県の方言「てげ」は「てげてげ」と意味がちがう column
- 鹿児島県の方言「おかべ」
- 沖縄県の方言「ぜんざい」

<概要>
『目でみる方言』
■岡部 敬史/文 山出 高士/写真
■定価1,760円(本体1,600円+税10%)
■A5変型・176頁
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81629/

東京書籍株式会社
東京書籍は1909(明治42)年創業。「教育と文化を通じて人づくり」を企業理念とし、新しい時代に挑戦する個性的、創造的な人材の育成を目指しています。小・中・高等学校の教科書発行部数が最多の教科書業界最大手の出版社です。近年、デジタル教科書など教育用デジタルコンテンツの開発・販売にも注力しています。その他、教育総合ポータルサイト運営、学力・体力テストなどの各種評価事業、一般書籍の発行など教育と文化に係る幅広い事業活動を行っています。

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