研究開発人材不足という社会課題にも挑む取り組みとして、生産性はすでに1.3倍に向上、2030年までに2倍を計画
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:榊 康裕、以下 ダイセル)はアクセンチュア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:濱岡 大、以下 アクセンチュア)との共同プロジェクトとして、当社のセイフティSBU(Strategic Business Unit)において、インダストリー(製造業)に特化した生成AIを活用した業務変革プロジェクトを開始し、技術開発領域の生産性向上と新規事業創出に向けた体制を構築したことを発表します。本プロジェクトは、研究開発人材不足という社会課題に、AIを活用して解決を図る先駆的な取り組みとなります。
ダイセルの中核事業であるセイフティSBUは、エアバッグ用インフレータなどの自動車安全部品を中心に、グローバル市場で高いシェアを誇ります。このたび、同部門が掲げるミッション「We Save Lives」の実現を加速するため、2023年にグローバルでの製品開発・プロセス開発を司る技術開発組織(技術開発センター)にて始動しました。セイフティSBU技術開発センターにおける設計開発領域への生成AI導入を皮切りに、すでに生産性を1.3倍へと向上させています。その成果として、新規事業に携わる社員比率を30%まで拡大しました。2026年からは、AI活用施策を本格導入し、2030年までに設計開発領域の生産性を2倍に向上させ、それに伴うリソースシフトにより、新規事業に携わる社員比率を50%まで引き上げることを目的としています。
さらに、デジタル人材創出プログラムやAI・DX推進組織の立ち上げも実施し、社員自らが業務改善を推進する動きを加速させています。多くの業務で作業時間が削減されるなど、自律的に変革を推進する組織文化も醸成しています。加えて、このような自律的な変革を国内にとどめずグローバル全体へと展開するため、国内外で蓄積してきた設計事例やノウハウを横断的に活用できる情報基盤を構築し、グローバルメンバー間で迅速に知見共有が可能となるオペレーティングモデルの整備も開始しています。
お客様と地理的にも近い各グローバルの拠点において、設計開発やプロセス開発の改善が自律的に進むことで、マーケットニーズへの細やかで迅速な対応が期待されます。
アクセンチュアとの協業では、兵庫県播磨地区に拠点があるセイフティSBU技術開発センターの設計業務高度化に向け、インダストリーに特化した生成AIを活用し、人とテクノロジーが共に学び、創造し、継続的に進化することを目指していきます。2026年からは、これまでの準備成果を踏まえ、AI活用施策を本格的に始動します。エージェント型AI *1をはじめとする最先端デジタルテクノロジーを、単なるツールとしてではなく、業務を支えるパートナーとして導入することで、社員がより高度な課題解決・価値創出に専念できる環境づくりを目指します。
これらの取り組みを通じて、セイフティSBUの研究開発スピードを飛躍的に向上させ、国際競争力のさらなる向上を図るとともに、社員がより活躍できる環境と組織の持続的成長の両立を促し、新たな"安心・安全"を社会へ継続的に提供し続けていきます。
■ 用語説明
*1: エージェント型AIとは与えられた情報から周囲の状況を認知し、自律的に必要なデータを収集した上で、自ら計画・意思決定を行い、目的達成のために自律的に行動する仕組み
■ アクセンチュア株式会社
常務執行役員 素材・エネルギー本部 統括本部長 竹井理文様のコメント
「アクセンチュアは、企業の競争力強化に不可欠な先端技術の実装と、業務・経営の高度化に向けて、ダイセル セイフティ SBU様 の変革を本格的に推進していきます。特に、セイフティ SBU様 に導入される AI エージェントが、業務内容や状況に応じて自律的に情報を共有し、役割分担しながらタスクを遂行する「エージェント間コラボレーション基盤」の構築を視野に入れています。これにより、設計・生産・品質保証などの各プロセスで発生する課題を、複数の AI が横断的に解決し、さらには社外の AI エージェントともセキュアに連携して最適な意思決定や提案を行う、次世代の業務オペレーションの実現を目指します」
■ 株式会社ダイセル
執行役員 セイフティSBU長 両保 栄一コメント
「セイフティSBUは暮らしの安心・安全をデザインすべく、エアバッグ用インフレータなどの製品を通じて社会への貢献に努めてまいりました。変化の激しい環境下においてこの取り組みを推進していくためには、既存業務の効率化と新たな価値創出の両立が不可欠です。アクセンチュア様の協力のもとAIを活用して設計開発業務の生産性を2倍に高めることで、開発部門が新規事業の創出に注力できる体制を整えています。これにより、これまで以上に暮らしの安心・安全を新たな形で提供していくことが可能になります。私たちは今後も社会に役立つ製品づくりに挑戦し続けます」
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ダイセル
・セイフティSBU 技術開発センター
TEL: 0791-72-5422 Mail: safetysbu_tdrc_main@jp.daicel.com
・コーポレートコミュニケーショングループ
TEL: 03-6711-8121 Mail: public_relations2@jp.daicel.com