保護を求める子どもたちも等しく持っている子どもの権利
※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文をご入用の方は、広報室までお問合せください。
【2014年6月20日 ニューヨーク発】
シリアと周辺国、中東一帯を苦しめている紛争を受け、ヨーロッパでの保護を求め逃れて
くる子どもたちが増えています。こうした行為は、地中海を渡る危険や、避難先の国で
何が待ちうけているかは分からないことから、子どもたちをさらなる危険にさらします。
しかし、「ボートシーズン」を迎え、絶望的な旅を計画する人や子ども難民は増加すると
みられています。
子ども難民の多くは保護者を伴っておらず、危険で不安定な状況に置かれます。虐待や
搾取、そのほかの人権侵害にさらされる危険性は極めて高まります。
すべての子どもたちは、子どもの権利条約の下、保護される権利を持っています。子ども
難民ほど、保護される権利が必要な子どもたちはいません。6月20日の世界難民の日に
あたり、ユニセフはすべての政府に対し、子ども難民に、難民でない子どもたちと
変わらぬケア、サービス、尊厳、保護を求めます。
子どもたちには何ら非はありません。保護を求めて逃げる子どもたちは、すでに
ほとんどの人が耐え難いようなトラウマを抱え、生きてきました。こうした子どもたちが
安全な場所を求めているのであれば、安全な場所が提供されなければなりません。
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Rita Ann Wallace, UNICEF New York, Tel + 1 212 326-7586, rwallace@unicef.org
Najwa Mekki, UNICEF New York, Tel: +1 212 326 7448, nmekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
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※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
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■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)