住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村邦晴)と欧州住友商事会社(本社:ロンドン)(両社あわせ以下「住友商事」)は、ベルギーコルホイトグループ傘下のパークウィンド社(Parkwind、本社:ベルギー)から、ベルギー沖洋上風力発電事業のベルウィンド(以下「Belwind」)およびノースウィンド(以下「Northwind」)の株式を、2014年9月30日付で取得しました。
Belwindは、ベルギー沖合約46キロメートル(水深約20~32m)の北海海域に設置されており、総事業費は約900億円(大半を銀行融資で賄う)、発電容量は165メガワットで、2010年より稼働しています。Northwindは、ベルギー沖合約37キロメートル(水深約16~32m)の北海海域に設置されており、総事業費は約1,200億円(大半を銀行融資で賄う)、発電容量は216メガワットで、2014年6月末に完工し、稼働を開始しました。
BelwindおよびNorthwindは、着床式モノパイル基礎(注1)に据え付けた、MHIヴェスタス社(三菱重工株式会社とヴェスタス社の折半出資会社)製発電タービン合計127基を擁します。発電された電力は、エレクトラベル社との長期契約(PPA)に基づき売電され、その電力量は約37万世帯分に相当します。
住友商事は、Belwindで39.02パーセント、Northwindで30.00パーセントの株式を取得しました。
また、住友商事とパークウィンド社は、Belwindに隣接する発電容量165メガワットの新規洋上風力発電事業であるノーベルウィンドについても、共同開発中です。
世界の風力発電市場は、2025年までに4倍の規模に拡大すると見込まれています。その10パーセントは洋上発電によるものと言われ、今後の成長が期待されています。住友商事は、Belwind およびNorthwindで初めて洋上風力事業に出資参画しましたが、これまでに日本国内、アメリカ、南アフリカなど、世界各地の風力事業に携わってきました。2014年9月末時点での住友商事の全持分発電容量(6,396メガワット)の内、約13パーセント(838メガワット)が風力発電によるものです。
今後、住友商事は、欧州洋上風力事業を最注力事業と位置づけ、積極的に取り組むと同時に、地球環境の保全にも貢献してまいります。
(注1)着床式モノパイル基礎は、欧州の洋上風力発電所で最も多く使用されており、水深の浅いサイトに適した比較的シンプルな支持構造。