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テレビ東京 美の巨人たち 日本の建築シリーズ あさって土曜日から放送

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毎回1つの作品(絵画や彫像、工芸品、建築物)にスポットを当て、そこに秘められたドラマや謎を探る美術エンターテインメント番組 KIRIN ART GALLERY「美の巨人たち」。
今年5月で放送700回を迎えました。
そして8月9日からは毎年恒例となっております、夏休み特別企画・日本の建築シリーズを放送!
6月に世界文化遺産登録された『富岡製糸場』や国宝など、日本の代表的な建築物を4週に渡ってご紹介します。どうぞご期待ください!

≪放送ラインナップ≫
❖第1週/8月9日❖ 織田信康 『国宝・犬山城』 (愛知県)
国宝の天守閣を持つ4城のひとつ、織田信康が築城主の『犬山城』。現存する日本最古の天守閣です。木曽川のほとりの小高い丘の上に建つ天守は、断崖と一体化。高さは19mと小さめですが、その美しさから中国の城に例えて“白帝城”とも呼ばれています。石垣は自然の石をそのまま積み上げた、戦国時代を色濃く残す“野面積み”、防御の要となる“付け櫓”、戦国の武骨さを残す“石落とし”。唐破風が優雅な曲線を描く犬山城独特のフォルムも見逃せません。城の中も随所に戦国の知恵が散りばめられています。
室町時代の1537年、織田信長の叔父である信康が犬山城を築城しました。その後、1600年に城主が金山城の天守を解体し犬山へ移築。今の姿になったと言われていたのですが、昭和36年の解体修理の結果、移築説が覆されました。しかも築城以降、争奪戦の舞台となり、信長、秀吉、家康が相次いで攻略。その3人が攻めたのは今と同じ城ではなかったと言うのです。では現在の天守を建てたのは一体誰なのでしょうか?また戦国を生き抜いた、歴代の城主たちの思いが残る名城の美の秘密とは?

❖第2週/8月16日❖ ポール・ブリュナ、オーギュスト・バスティアン 『世界遺産・富岡製糸場』(群馬県)
今年6月に世界文化遺産登録された『富岡製糸場』。登録の勧告以来、多くの観光客で賑わうこの建物は、日本の絹を産業として発展させるため指導者として雇われた製糸工場の一人息子ポール・ブリュナ、設計士オーギュスト・バスティアン…2人のフランス人によって明治初頭に建てられました。敷地は東西200m、南北300m。そこに30あまりの建築が立ち並んでいます。
製糸場の美しさを際立たせているのが、当時、日本人は見たこともなかった150万個以上の赤レンガを使った繭倉庫。その重量感と壮観な佇まいは目にする者の度肝を抜きます。糸繰り機が並ぶ作業場には1本の柱もなく、天井に連なる梁やガラス窓が、ヨーロッパ的壮麗な空間を造り上げています。140年経った今も、保存状態は奇跡的と言われるほど。その建築を指揮したブリュナは、バスティアンの設計を元に、壮大な建設に取り掛かります。
しかし西洋のレンガ建築に対し、造るのは西洋工法を知らない日本の職人。しかもレンガは全て日本で作られたのです。どのようにして日本における西洋建築は完成したのでしょうか?その謎をひも解くと、西洋の最新技術と、日本の伝統によって生み出された和洋折衷の建築美の秘密が見えてきました。

❖第3週/8月23日❖ 辰野金吾 『奈良ホテル』 (奈良県)
関西の迎賓館と謳われた、辰野金吾作『奈良ホテル』。奈良公園の東の外れ、かつて飛鳥山と呼ばれた小高い丘に佇む名門クラシックホテルです。明治42年に建てられ、100年以上の歴史の中で多くの著名人に愛されてきました。重厚な桃山御殿風の木造建築の中に一歩入ると豪壮な檜造りの空間が広がり、タイムスリップしたような気分に。漆喰仕上げの壁、大階段に取り付けられた擬宝珠、太い一本の檜を削り出した手すり。ホテルは西洋の空間ですが、造りは日本の伝統的な工法、技術を駆使しています。
辰野金吾は、石とレンガの西洋建築を初めて取り入れた日本人建築家のひとり。“日本近代建築の父”とも呼ばれています。代表作と言えば東京駅と日本銀行本店。その東京駅の設計が佳境を迎えていた明治40年、鉄道院から奈良ホテル建設の依頼がありました。
「奈良に相応しいホテルとは?」…その問いの先に、辰野はなぜ和洋折衷の木造建築を見出したのでしょうか。さらに館内各所に残されている暖炉にはある狙いが。日本と西洋の強烈な組み合わせを構想した、辰野ならではの美学とは…?

❖第4週/8月30日❖ 朱雀天皇 『国宝・醍醐寺五重塔』 (京都府)
現存する京都最古の木造建築物『醍醐寺五重塔』。醍醐寺の境内に建てられた国宝の高層建築です。高さが38.16mある塔の至るところに、日本建築史を物語る重要なデザインが施されています。伝統的な仏教寺院の意匠を凝らした連子窓。漆喰の白壁と丹塗りの柱のコントラスト。幾何学模様を生み出す力強い垂木。それらの美しさも然ることながら、重力を逆らって飛び立つかのような、わずかに反り返った幹の美しい曲線にも目を奪われます。そんな天へと延びる造形を千年以上も保ち続けているのです。
874年、空海の孫弟子にあたる聖宝理源大師が醍醐寺を創建。その後、五重塔は醍醐天皇の息子である朱雀天皇が起工し、20年の歳月をかけ弟の村上天皇が完成させました。その背景には息子2人のある想いが…。さらに今回、普段は絶対に見ることのできない五重塔の内部にカメラが潜入。そこには驚きの世界が広がっていたのです。千年以上倒壊した記録がない、東京スカイツリーも参考にしたという秘密とは?

【テレビ東京 制作局 永田浩一プロデューサー コメント】
今年の夏も、大人気の「日本の建築シリーズ」の放送を迎えることができ、スタッフ一同例年にも増して力を入れて、今シリーズの制作に挑みました。世界遺産に国宝と、ラインナップも充実。空撮も3か所で行い、より建築物の魅力を引きだす事に、成功しています。
今シリーズの魅力は、何といっても、他番組ではマネする事のできない、美術的な視点と構成で著名な建築物の知られざる魅力を堪能できるところにあります。もちろん堅苦しい解説ではなく、小林薫さんの円熟味を増したナレーションと興味を引くストーリーテラー、映像同様に凝った音楽で、最高の作品に仕上がっています。
どこかで見た・・・、知ってるよ・・・、と思った方も、全く新しい発見・魅力に大満足できる「日本の建築シリーズ」。ご期待下さい。

【番組概要】
「美の巨人たち」は、毎回1つの作品(絵画や彫像、工芸品、建築物)にスポットを当て、そこに秘められたドラマや謎を探る美術エンターテインメント番組です。作家は何故この作品を描いたのか?その描写と作家の生き方との関わりとは?作品や作家の生き方に大きく影響した時代背景とは?作品に秘められた、さまざまな謎を紐解いていきます。
2000年から始まった同番組のナレーションを務めるのが、俳優・小林薫。時にシリアスに、時にユーモラスに…味わい深い語り口は番組の大きな魅力の一つとなっています。

番組タイトル ■ KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち
放 送 日 時■ 毎週土曜夜10時~10時30分

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