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公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

横浜市民ギャラリーあざみ野企画展「あざみ野コンテンポラリーvol.9 今もゆれている」

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福島、沖縄、そして―今も不安定なものとしての「風景」。絵画、写真、映像約70点の展示を通じて、何気ない風景の背後にある無数の記憶を思う

本展は美術という枠や社会的評価にとらわれず、様々なジャンルのアーティストが行っている表現活動に目を向けたシリーズ展「あざみ野コンテンポラリー」の第9回として開催します。今回は、特定あるいは不特定の「風景」をモチーフとした5人の気鋭のアーティストたち(西村有、石垣克子、山城知佳子、露口啓二、今井智己)による作品を紹介します。歴史・記憶の忘却に抗う「風景」、視覚のずれや亀裂を丹念に追った「風景」など、アーティストの現実に対する透徹した眼差しなくしては、辿りつくことのない場所へ鑑賞者を誘います。

※以下より告知動画をご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=PzasjLDJ9hk

人も物も、あるいはここでの主題でもある風景も、誰か人が思うことで初めて立ち現れます。人が思わなければそこには在りません。一方で、世界そのものは、人の存在とは関係なくずっと在り続けています。茫漠とした世界の中から特定の風景を人が切り取って初めて「風景」が現れ、存在します。普段見慣れている日常の風景は、人工物と自然が共存している場合が多く、その境界はしばしば何かのきっかけで失われることがあります。人災や天災によって境界は失われ、世界は未分化の状態になってしまいます。あるいは、人工物が何度も作り直されることで元の風景が失われ、それに伴う記憶も失われます。とはいえ、視覚の領域になかった記憶が、考古学的な発見も含めて何らかの契機で再び浮上することもあります。何気ない風景の背後にある、夥しい数の記憶が現前化されるのです。
この展覧会は、アーティストが現実=風景にそれぞれの視点で向き合いながら制作した作品から構成されています。写真によって実際の風景が示される作品もあれば、絵画による心象的な風景、あるいは劇場的な場面を重ねながら神話的な世界観を示しているものもあります。ここでは、リアルな現実も、フィクショナルな世界観も、それぞれに人々の記憶の深層に繋がることで、強いリアリティーへと導かれることでしょう。

[関連イベント]

・アーティストトーク#1 (終了しました)
9月29日(土)13:30~16:30
石垣克子/露口啓二

・アーティストトーク#2
10月13日(土)13:30~16:30
西村有/今井智己

・アーティストトーク#3
10月14日(日)15:00~16:30
山城知佳子

・アートなピクニック―視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会
[内容]スタッフや参加者同士の会話を通して展示作品を楽しみながら鑑賞するツアーです。
障がいの有無にかかわらず、どなたでもご参加いただけます。
10月20日(土)14:00~16:00
定員:10名
締切:10月10日(水)必着

・学芸員によるギャラリートーク
10月6日(土)14:00~14:30

※ギャラリートーク以外は、事前の申込みが必要です。申込み方法などの詳細は、ホームページをご確認下さい。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/14302/table/378_1.jpg ]

【お問合せ先】

横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)
TEL:045-910-5656
FAX:045-910-5674
メールアドレス:info@artazamino.jp

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