国内唯一*1、プログラム医療機器として厚生労働省より革新的な技術と評価された独自音声AIを基にヘルスケア市場向けに開発
株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長 CEO:春田 真)のグループ会社である株式会社ExaMD(東京都港区、代表取締役: 羽間康至、以下ExaMD)は、約30秒の自由会話音声から認知機能の健康状態を10段階のスコアで可視化する独自音声AI「CogniTalk(コグニトーク)」を、2026年4月よりヘルスケア市場向けに提供開始いたします。CogniTalkは、当社が治験を進めるプログラム医療機器(SaMD)*2の技術基盤を活用しています。
認知症のリスク層は1,000万人規模にのぼる一方、その前段階であるMCI(軽度認知障害)は通常の社会行動を続けることができ、回復も可能な人生を大きく左右する重要な分岐点でありながら、大半が見過ごされたまま進行しているのが現状です。CogniTalkは、認知症に進行する前の段階から認知機能の変化を高精度に捉え、認知症との向き合い方を「進行後の対処」から「事前の備え」へと転換。一人ひとりが、自らの人生を自らの意思で選び続けられる社会の実現に貢献します。
本技術はAPI・エッジAI・アプリ・ソリューション開発など多様な形態で提供ができ、金融、保険、モビリティ(運転免許など)、介護・見守りなど様々なシーンに対応する事が可能です。また医療機器水準のセキュリティ設計により、安心して導入いただけます。

☑︎ 背景: 見逃されている認知症の前段階--MCIで気づくことの社会的インパクト
認知症には、MCI(軽度認知障害)と呼ばれる前段階があります。日本の認知症患者は約600万人、MCIを含めるとすでに1,000万人規模とされます*3が、MCI段階の検出率はわずか6~15%*4。健康診断に認知機能検査は含まれておらず、検査機会そのものが限られています。加えて、従来の検査手法ではMCIを高精度に捉えることが難しく、85%以上が見過ごされたまま認知症へ進行しています。
この「MCIが見過ごされている」構造は、様々な業界に大きな課題をもたらしています。
・金融:認知症・MCI高齢者の金融資産は推計295兆円。2030年には215兆円が凍結されるリスクも*5。成年後見制度の利用率はわずか3.8%*6
・保険:認知症保険の拡大に対し、引受・支払時の認知機能評価手段が不足。MCI段階で気づけなかった場合、5年以内に42.5%が認知症に進行*7
・モビリティ:75歳以上の死亡事故ドライバーの約半数に認知機能低下の恐れ*8。認知機能検査で認知症のおそれがあると判定される人は年間約6.5万人*9
・製薬・ヘルスケア:レカネマブ等の治療薬に加え、運動・社会参加等の非薬物介入の重要性も増し、MCI段階でのスクリーニング需要が急拡大
・介護・見守り:重度化してから初めて判明するケースが常態化し、予防介入の機会が失われている
一方、MCIは認知症に進行する前の段階であり、将来への備えや、対応策によっては認知症にならずに済む状態である事から、その後の人生を大きく左右する重要な分岐点ともいえます。認知症に進行してしまった場合と異なりMCIの段階であれば、資産管理や運転免許の判断、介護の方針など、本人の意思に基づく社会的な意思決定を制限なく自由に行うことができます。一方、認知症に進行してしまった後では、こうした活動を自由かつ主体的に行うことが困難になります。
認知症になる前段階で「気づける」--それだけで、認知症との向き合い方は「進行後の対処」から「事前の備え」へと大きくパラダイムシフトします。日常の会話の中で認知機能の変化が可視化されれば、本人がまだ健やかなうちに、将来に向け備えることが可能になり、この「認知症が進行する前に気づける社会」を構築する事で、一人ひとりが、自らの人生を自らの意思で自分らしく過ごす事ができるようになる事が期待できます。
ExaMDは、このパラダイムシフトを実現するため、認知症になる前段階でも認知機能の変化を捉えられる独自音声AI「CogniTalk」を開発しました。約30秒の自由な会話から認知機能の健康状態を10段階のスコアとして可視化し、日常の様々なシーンに組み込むことで、本人の主体的な備えを可能にし、社会全体で早期に気づける基盤を提供します。
*1 自社調べ・調査年月2025年6月・調査範囲:音声AIプログラム医療機器
*2 当社が開発する音声分析による認知機能判定のプログラム医療機器は、厚生労働省の革新的プログラム医療機器指定制度において優先審査対象品目に指定されています
(2025年2月10日 プレスリリース)。2026年2月5日に治験届を提出し、現在治験を実施中です(2026年2月5日 プレスリリース)。
*3 認知症・MCI患者数推計は、厚生労働省科学研究費補助金特別研究事業「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」等に基づく
*4 Borson et al. 6%、 Savva et al. 15% ほか複数の海外疫学研究による
*5 第一生命経済研究所推計(2023年度末時点)
*6 最高裁判所事務総局家庭局「成年後見関係事件の概況 」より算出
*7 Mitchell AJ, Shiri-Feshki M. "Rate of progression of mild cognitive impairment to dementia - meta-analysis of 41 robust inception cohort studies" Acta Psychiatrica Scandinavica. 2009
*8 警察庁「75歳以上の高齢運転者の死亡事故に係る分析」(2018年)
*9 警察庁「運転免許統計」(令和6年)認知機能検査結果より算出
☑︎ CogniTalkの特徴
1. 認知症の前段階から認知機能の変化を高精度に捉える
従来の認知機能検査や既存のスクリーニング手法では捉えることが難しかったMCI(軽度認知障害)段階での認知機能の変化を、当社独自の音声AIにより高精度に可視化します。認知症と診断される前の段階から変化の兆候に気づくことで、本人がまだ健やかなうちに主体的に備える機会を広げます。
2. 約30秒の自由な会話から、即座に10段階で分析
自由な会話音声を入力するだけで、即座に結果が得られます(API経由でも約20秒で応答)。特許取得済みの複数の独自AIモデルが認知機能の健康状態を分析し、10段階のスコアとして示します。単なるリスクの有無にとどまらない細かい粒度で、わずかな変化の兆候を捉えます。経時的な推移の把握にも活用いただけます。
3. 国内唯一*1、厚生労働省より革新的な技術として評価されたSaMD開発による技術基盤を活用
ExaMDは、会話音声から認知機能を判定するプログラム医療機器(SaMD)について現在治験を実施しています。同製品は厚生労働省の革新的プログラム医療機器指定制度において優先審査対象品目に指定されています。CogniTalkは、このSaMD開発で蓄積した特許技術と認知症専門医の知見をもとに、ヘルスケア市場向けに開発した独自音声AIを搭載しています。
4. 多様な業種 × 様々なシーン で導入が可能
電話による高齢者見守り、金融機関の窓口・コールセンター、介護施設でのスクリーニング、AIによる高齢者との会話サービスなど、様々なシーンに活用いただけます。
APIによる既存サービスへの組み込みのほか、エッジAI形態での端末上動作、ソリューション開発、アプリでの利用にも対応しており、用途に応じて柔軟に導入いただけます。
5. 安心して導入いただけるセキュリティ・プライバシー設計
3省2ガイドラインに対応した設計となっており、医療・ヘルスケア領域で求められるセキュリティ・プライバシー基準を満たしています。エッジAI形態では音声データを外部に送信せず端末上で分析が完結するため、厳格な情報管理要件にも対応可能です。
☑︎想定される活用シーン

☑︎提供概要
・提供開始月:2026年4月
・提供形態API:エッジAI・ソリューション開発・アプリ(ご相談)
・対象:法人のお客様
・料金・個別お問い合わせ
・サービスページ:https://examd.com/dementia/
・お問い合わせ:https://examd.com/dementia/#contact
☑︎今後の展開
パートナー企業との実証を通じて機能・利便性を向上させるとともに、新たな活用領域の開拓を進めてまいります。連携先との提携についても順次発表予定です。
なお、当社のAI音声分析技術は、沖縄県の「沖縄イノベーション・エコシステム共同研究推進事業」においても、認知症予防・早期スクリーニングの実証に活用されています(2025年8月 プレスリリース)。産学官連携による地域実証の知見も、CogniTalkの発展に反映してまいります。
また、当社が開発を進めるプログラム医療機器(SaMD)とヘルスケア市場向けサービスの両面から、認知機能の早期スクリーニングを社会に広げていくことを目指します。
【ExaMD 会社概要】
会社名 :株式会社ExaMD
所在地 :東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産ファーストビル5階
設立 :2024年2月
代表者 :代表取締役 羽間 康至
事業内容:健康・医療分野における社会課題解決を目的とした、マルチモーダルAI技術を用いたプロダクトやサービス等の企画・開発・販売・アライアンス(プログラム医療機器を含む)
URL :https://examd.com/
【エクサウィザーズ 会社概要】
会社名 :株式会社エクサウィザーズ
所在地 :東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産ファーストビル5階
設立 :2016年2月
代表者 :代表取締役社長CEO 春田 真
事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
URL :https://exawizards.com/