先端テクノロジーを活用した新時代のスポーツの楽しみ方、ラグビーの魅力とは?
株式会社ジュピターテレコム(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井村 公彦、以下 J:COM)は、ラグビーの発展を目的に、3月24日(日)にラグビーの“聖地”こと秩父宮ラグビー場で子どもから大人まで世代を超えたラグビープレーヤーが一堂に会する「第1回タグラグビードリームマッチ」を開催しました。ラグビーワールドカップ2019(TM)の日本開催を9月に控え関心が高まるなか、再開発のため2021年から10年かけて生まれ変わる予定の秩父宮ラグビー場で行った当大会は、優勝を懸けて競うスポーツとしての面白さはもちろん、KDDIの協力により、デジタル革命がもたらす新時代のスポーツの楽しみ方を探る実証実験も行われました。さらに、試合後はレジェンドOBも参加するアフターマッチファンクションで、対戦チームのプレーをたたえ合うラグビー特有の“ノーサイド”精神も子ども達に体験していただきラグビーファミリーの絆がさらに深まった大会となりました。
<大会リポート>
3月24日(日)晴天、小学生から、国内トップレベルのチーム、草ラグビーチーム、レジェンドOBまでラグビーを愛する老若男女が勢ぞろいし、記念すべき「第1回タグラグビードリームマッチ2019」が秩父宮ラグビー場(東京)で開催されました。大会の競技「タグラグビー」とは、腰につけたタグを取ることによってタックルしたとみなし、身体的接触も禁止というルールが特徴で、初心者、年少者にも安心して楽しんでいただけるラグビー競技です。ラグビーは15人制と7人制とありますが、タグラグビーは自由。当大会では5人制で実施されました。大会前の意気込みを招待チームに伺うと、ジャパンラグビートップリーグの「パナソニック ワイルドナイツ」は「本気でやっつけちゃうぞ」と挑発すると、サントリーカップ(小学生のタグラグビー選手権)で全国1,200チームの頂点に立った「八王子市立七国小学校 七国スピリッツラグビー」は、「全チームぶっ飛ばします」と気合満々。さらに、女子セブンズ最高峰サーキットシリーズのコアチーム「横河武蔵野 アルテミ・スターズ」は、ラグビーを応援するユニット「KAGAJO☆7」のダンスに特別出演するなど、会場を盛り上げました。
■決勝トーナメント第三試合ではIoTウェアラブルセンサーを着用しての試合が開始
当大会の決勝トーナメントでは、試合映像に加えデータスタジアムが提供するトライ数などの試合情報を、地域情報アプリ「ど・ろーかる」でリアルタイム配信。さらに、多くのトップ選手を輩出する2018年度関東大学リーグ戦王者「東海大学 シーゲイルズ」が出場する第三試合では、「Knows」のIoTウェアラブルセンサーを選手が着用し、「ど・ろーかる」配信画面上に、心拍数などのバイタルデータが加わりました。試合会場の現場に居ながら、より詳細な試合情報をスマートフォンで閲覧しながら楽しむという、5Gを見据えた“ながら”視聴で、普段の観戦では見ることができない付加価値が加わり、観戦者も楽しんでいました。対戦相手の小学生チーム「ひかりきっずくらぶ」のコーチにヒアリングしたところ…
ひかりきっずくらぶコーチ:子どもたちの試合の頑張りがデータとして把握できるので、指導にも役立てる上、子どもたちのモチベーション向上にもつながりますね。
さらに、試合後にはスポーツを安心して取り組める仕組みづくりとしてIoTウェアラブルセンサーの収集データを大阪大学大学院医学系研究科に送信し、選手にフィードバックする取り組みが行われました。
高畑先生(大阪大学大学院医学系研究科):生体センサーを活用することで、試合中リアルタイムに監督やメディカルチームが選手のコンディションを把握することが可能となり、スポーツの安全性がより向上されます。また、データをもとに試合の戦略にも役立てることが可能です。
レジェンドOB:チーム内で走行距離が低いメンバーに罰ゲームすると決めて、盛り上がっていました。客観的な数値は、ひとつの指標になるので毎試合の体調管理、コンディションを整えるのに役立ちそう。
現役選手(東海大):装着したことによる動きづらさもなく、自分はむしろ付けたいと思っていました。自分の数値を純粋に知りたいし、選手として必要な情報と思っています。今後はそういうもので、選手の価値を見られるようになると思っています。
■涙を呑んだチームも…
招待チームの4組目である「八王子市立七国小学校 七国スピリッツラグビー」は2018年の「サントリーカップ 全国小学生タグラグビー選手権大会」で4度目の優勝を果たし、全国1,200チームの頂点に立った大本命のチーム。ところが東海大学と戦った準決勝では2回の延長戦の末にサドンデスで決着。苦しい戦いで、あと一歩わずかに届きませんでした。跳ね返されてもくじけず、何度も立ち上がる姿に多くの観戦者は感動していました。
七国スピリッツコーチ:今回のチームは全員6年生で男子と女子半々のチームで挑みました。負けることを知らなかった子どもたちが、今回、負けてしまい本当に悔しがっていました。でも、この悔しさがいい経験になったことと思います。また、ラグビーの聖地 秩父宮のピッチに立てたことは本当に素晴らしい経験だったと思います。
小学校の卒業式を終えた春休みの最後のタイミング。中学校ではタグラグビーはないため、これが最後の大会でした。東海大学の選手も声をかけて悔しがる子ども達を励まし、コートの外で一緒に自主練をしている様子が見受けられました。
■解説やエキシビションマッチではレジェンドOBが大活躍
実況解説の部屋では、2003年、2007年のラグビーワールドカップで日本代表の主将を務めた通算48キャップのレジェンド、箕内拓郎さんが解説者を務め、さらに、エキシビションではラグビー界のレジェンドOB(平均年齢44歳)のレジェンドチームが、中高生のラグビーを応援するユニット「KAGAJO☆7」と勝負!これには、会場の皆さまも全員ピッチに注目していました。
■ついに、決勝戦!閉会式&アフターマッチファンクション ラグビー特有の“ノーサイド”精神とは?
ついに迎えた決勝戦。優勝を争うのは予選から勝ち進み、「横河武蔵アルテミ・スターズ」を11対1で下し、トップリーグの「パナソニック ワイルドナイツ」も7対6で制した、予選から勝ち進んできた小学生チームの「横浜日野タグラグビークラブ[暁]」と、「東海大学ラグビー部 シーゲイルズ」。両者一歩も譲らない戦いで、勝負は延長戦へもつれ込み、最後の最後でトライを決めて勝利を勝ち取り、大会を制したのは…「東海大学ラグビー部のシーゲイルズ」!試合終了のホイッスルが鳴り、お互いの健闘をたたえ合ってがっちりと握手。ホイッスルが鳴った瞬間から、センターラインが消えて敵味方の関係ではなくなるのは、ラグビー特有の“ノーサイド”精神です。閉会式では表彰式が開催されました。
優勝チームにはお米が贈呈され、子どもから普段ご飯をどれだけ食べるのか聞かれると、「お昼ご飯は2合食べます」と現役選手たちは笑顔で回答。今回はさらに、IoTウェアラブルセンサーのデータをもとに、トップスピードを出した選手に贈られる「スピード賞」と、長距離を走っているにも関わらず、心拍数が上がらなかった人に贈られる「スタミナ賞」の授与式も行われました。
▼スピード賞(トップスピードを出した選手)
横浜日野タグラグビークラブ[暁] 時速20.7キロ タカノ リオさん
▼スタミナ賞(長距離で心拍数上がらなかった選手)
横浜日野タグラグビークラブ[暁] 距離1.7キロ マエカワ コウキさん
アフターマッチファンクションではお菓子を食べながら、「大人を本気にさせるほどの実力」と、お互いのプレーを称賛しました。最後には「スリー・チアーズ・フォー・ラグビーファミリー」という掛け声で全員がポーズを決め、ラグビーファミリーの絆を深めるイベントとなりました。
■特別出展!AIコーチング体験も
さらに、試合会場の場外ではKDDI総合研究所が「AIコーチング」ブースを出展。子どもたちが並んで次々参加していました。プロのフォームをAI学習したカメラが、体験者のパスをプロと比較した改善点をタブレットの画面で確認できる仕組みです。200人を超える人数が体験しました。
参加した子ども:
・パスの投げ方についての具体的なコメントがもらえる
・家に居てもスマートフォンやタブレットで簡単に練習できそう
KDDI研究所:
AIコーチングとは、単眼のカメラ映像のみで指先を含む骨格などの動きやボールを捉え、パスやキャッチなどの基本動作を認識するとともに、理想的なフォームと比較して改善点をアドバイスする技術です。今回のように、子どもたちのスポーツでの活用は、今後の日本スポーツの未来を担っている子どもたちの成長にもつながるシステム活用であると考えております。これからも、未来を描くスポーツ振興に貢献していきたいです。
当日の大会のダイジェスト版は、コミュニティチャンネル「J:COMテレビ」(J:テレ)でも3月30日(土)に放送予定です。
「ラグビー日本代表オフィシャルサポーター」のJ:COMは、地域密着メディアとしてスポーツを通じた地域への貢献を目指すとともに、J:COMならではの放送・配信などの取り組みを通じ、広くラグビースポーツの魅力を発信していきます。
選手へのインタビュー内容、大会結果、大会概要と放送情報はコチラ
https://prtimes.jp/a/?f=d7676-20190324-7027.pdf