トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

パナソニック

パナソニックがコネクテッドカーと、ビッグデータを活用したITSソリューションの最新技術を出展【ITS世界会議ボルドー2015】

このエントリーをはてなブックマークに追加

パナソニックは2015年10月5日(月)から9日(金)にかけて、フランスのボルドーで開催された「ITS世界会議ボルドー2015」において、コネクテッドカーならびにビッグデータを活用したITS(高度道路交通システム)の最新ソリューションを出展しました。400を超える自動車メーカーやサプライヤーが参加した会場で、パナソニックは両カテゴリにおける製品と技術をご紹介しました。

【動画で見る】
▼パナソニックの車載デバイス&インフラソリューション #ITSWC15
http://channel.panasonic.com/jp/contents/16513/
https://www.youtube.com/watch?v=SAl9fJ0g_s0
[動画: http://www.youtube.com/watch?v=SAl9fJ0g_s0 ]

パナソニックは、車載デバイスやシステムから、住宅や道路などにおけるインフラまで、広範なソリューションをトータルに提供できる数少ないメーカーの一つです。同社はその強みを活かし、「快適・安全・環境」をコンセプトにITS事業に取り組んでいます。

■自動車産業のトレンド

この展示会を主催しているERTICO - ITSヨーロッパは、これからの業界指針として「より安全・スマートでクリーンなモビリティ」を掲げており、これは、運転者により多くの情報を提供する、クルマによる環境負荷を削減する、交通事故を撲滅するといった目標につながっていくものです。

フロスト&サリバン社のリサーチアナリスト、キャシー・ブラウン氏はレポート「欧州における先進運転支援システム(ADAS)市場の分析」の中で、現在業界で大きな関心を集めているテーマとして、車両安全と運転者の快適性向上の二つを挙げています。「法制化の進展、そしてコスト効率の良いクルマの増加に伴って、欧州のADAS市場は安全と快適性の両立を目指す、という新たなフェーズに入りつつある」と同レポートにある通り、業界ではこのテーマが事業などの評価軸の中心となっています。また、各企業も様々な手段を講じて、将来的な技術も見据えたこれらの最新ニーズをキャッチしようとしています。

■自動車産業の将来に向けたパナソニックの事業戦略

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ ヨーロッパの寺岡 義隆上席副社長は、欧州での事業戦略について次のように語っています。「パナソニックはその事業ポートフォリオの総合力を活かして、多彩なコンシューマーとBtoB領域をまたいでビジネスの相互展開ができる。そこに私たちの独自性があります。そしてそのノウハウが、車載ソリューションに生きています。私たちは欧州における顧客企業各社の主要パートナーとなることを目指しています」

■先進運転支援システム(ADAS)におけるパナソニックの技術開発

パナソニックはカメラやセンサー、画像処理における技術優位性を、ADASの技術開発にも活かしています。同社のミリ波レーダーシステムは他車や歩行者の位置を0.1秒以下で検出でき、路車間通信を通して運転者に情報を伝えます。

また、交差点における事故を防ぐ79GHzインフラレーダー(※)は高精度で広い範囲をカバー可能。複数の歩行者や他の車両を識別できる高い分離性能を持ち、広い探知視野角に、夜間や雪・霧などの悪条件下でも複数の対象を見分ける高精度な検知性能を誇っています。

さらに、これからの運転支援システムのキーテクノロジーになるのがV2X無線通信です。車車間通信(V2V)、路車間通信(V2I)、歩車間通信(V2P)を実現するこの技術は、危険な状況が差し迫った際、運転者に警告を出すことで交通事故の抑止を図ります。

車両の周囲の状況を認識して運転者をサポートする高性能歩行者検知システムは、ディープラーニングによって歩行者の行動特性を認識。車載カメラの検知アルゴリズムが事故のリスクを予測します。

※本研究開発は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における総務省委託研究開発「ICTを活用した次世代ITS」のうち「インフラレーダーシステム技術の開発」による成果の一環です。SIPの”自動走行システム”についてはhttp://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/index.htmlをご参照ください。

■欧州におけるADAS事業推進-フィコサ・インターナショナル S.A.(以下、フィコサ社)との提携

パナソニックはフィコサ社との資本業務提携によって電子ミラー事業に進出。ADASの事業ポートフォリオをさらに拡げていきます。スペインに本社を置くフィコサ社は、業界でティア1に位置付けられるグローバルサプライヤー。電子ミラーでの協業を通じて両社は、次世代コックピットシステムの核となるテーマ、快適性・安全性におけるたゆみない進化をさらに加速させます。

「このパートナーシップによって、ノウハウと技術はもちろんのこと、シナジー効果も期待できます」フィコサ社のハビエル・プジョルCEOはこう語っています。「私たちの密な協業によって顧客企業が得るところは大きく、次世代コックピットはその代表例です」

「ITS世界会議ボルドー2015」のコネクテッドカーのコーナーで、パナソニックはカメラとミラーディスプレイから成るインテリジェント・リアモニターシステムを展示しました。ミラーモードでは通常のバックミラー同様の映像を表示し、カメラモニターモードではリアカメラとサイドカメラの映像を表示し、死角を無くすことができます。

■コネクテッドカーへのハッキングを監視

自動車へのネットワーク通信機能の搭載・普及に伴い、自動車がハッカーによる攻撃を受けるリスクも増加してきています。車載ネットワークを守るセキュリティ技術の開発でリードするパナソニックは、車載ネットワークを流れる悪意ある制御コマンドを無効化できるセキュリティECU(電子制御ユニット)の開発を発表しました。セキュリティECUは、ドライバーの予期しない加速やハンドル操作のような異常動作につながる不正コマンドを検知し、無効化することで、ドライバーをハッカーの攻撃から守ります。

■ITS分野におけるビッグデータ活用

ITSビッグデータソリューションのコーナーでは、パナソニックはその幅広い活用可能性を訴求しました。BtoB向けの物流プローブ情報ソリューションでは、GPSと共に車載されたスポット通信(DSRC)機能の活用によって、物流事業者のマネージャーはよりわかりやすい車両モニタリングができ、道路管理者はより簡単に道路状況を把握することができるようになります。

またBtoC向けには、観光地で、安全・安心かつ、便利で楽しい、快適な移動ソリューションを提供する"ワンダー・トリップシステム"を用意。個人認証技術で、あらゆる場所ですべてのドライバーをサポートします。さらに、スマートフォンやウェアラブルデバイス経由で運行情報を統合し、コミュニケーションとコンテンツのカスタマイズも可能にします。

車載分野でトータルソリューションを提供できる数少ない企業の一社として、パナソニックはその豊富なソリューションで、より安全・快適で環境にやさしい「A Better Life, A Better World」を目指していきます。

【動画で見る】
▼パナソニックの車載デバイス&インフラソリューション #ITSWC15
http://channel.panasonic.com/jp/contents/16513/
【写真を見る】
▼Panasonic at ITSWC15
https://goo.gl/photos/gtzie6kfjgc63Bj1A

▼パナソニックの車載デバイス
http://industrial.panasonic.com/jp/applications/automotive
▼パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
http://www.panasonic.com/jp/corporate/ais
▼オートモーティブ&インダストリアルシステムズ ヨーロッパ(英語)
http://eu.industrial.panasonic.com/

【ITS世界会議ボルドー2015】
・開催期間: 2015年10月5日(月)~10月9日(金)
・場所: フランス ボルドー Bordeaux Exhibition Center
・主催者公式サイト(英語): http://itsworldcongress.com/
・ITS Japan: http://www.its-jp.org/

<関連情報>
・[プレスリリース] パナソニックとフィコサ・インターナショナルS.A.、資本業務提携に合意(2014年9月30日)[PDF: 265KB]
http://news.panasonic.com/press/news/official.data/data.dir/2014/09/jn140930-9/jn140930-9.html
・[プレスリリース] ミリ波レーダーの高精度・広視野角化技術を開発(2013年10月15日)
http://news.panasonic.com/press/news/official.data/data.dir/2013/10/jn131015-3/jn131015-3.html

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る