ＷＯＷＯＷのオリジナルドキュメンタリー国際共同制作プロジェクトの記念すべき初放送となる作品「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス50年の挑戦」が12月13日に放送される。さらに、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一による解説も放送される。その収録に際して、手嶋がつぎのようなコメントを寄せている。
「アメリカを代表する雑誌が長編のドキュメンタリーで描かれる―。これだけでも興味を惹かれるのだが、自身も愛読者である巨匠・マーティン・スコセッシが監督を務めたのだから、見逃すわけにはいきません」。「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」は、書評誌の枠を超えた書評誌である。その証拠にタイトルのＢＯＯＫＳは小さな活字で記されている。半世紀前に創刊され、「ティファニーで朝食を」のトルーマン・カポーティや、「裸者と死者」のノーマン・メイラーといった作家たちが寄稿したことでも知られている。アメリカの知識人なら誰でも手に取り、それゆえに絶大な影響力を誇ってきたのである。
ＮＨＫワシントン支局長として、長きにわたってアメリカを取材してきた手嶋龍一は、「雑誌は編集長のものという格言があります。この雑誌は、ロバート・シルバースというひとりの編集者の思想に貫かれています。彼は、視点がシャープで研ぎ澄まされた文体をもつ書き手にしか原稿を書かせません」と話す。
さらに手嶋は「アメリカになじみのない若い方々には、ちょっぴり難易度が高いかもしれませんが、まず見てみてはどうでしょう。ニューヨークという街が、オシャレで知的なところだと感じるはずです。意味のないおしゃべりが続くテレビ番組ばかりを見ているうちに、反射神経が鈍ってしまいますよ。知的であることは、オシャレである―。それをこの作品に接して感じ取ってもらえればと思います」と若い世代にメッセージを送っている。
ＷＯＷＯＷオリジナルドキュメンタリー 国際共同制作プロジェクト
ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦
12月13日（土）午後1：00 ＷＯＷＯＷプライムにて
また、スコセッシ監督の独占インタビューが、無料動画サイト“Ｗ流”で配信中！
http://st.wowow.co.jp/detail/5533
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